両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

第8回 天釣会 月例大会 10月7日(日)曇時々晴

 


 今回は12名参加での釣り大会となりました。
 雨の後のためか動きが悪い、釣り初めはサイズが小さくて30㎝余り程度しか釣れないが、数はそれなりのスタートを切ったのだがいかんせんサイズが伸びずになかなか33㎝以上の検寸サイズが釣れない。
 大会スタート時間から2時間以上経ってやっと37.4㎝のサイズが釣れる。しかし、その後もなかなか検寸サイズが釣れず、私がなんとか34.4㎝を釣り上げるような低調な試合となった。
 結果的には、40㎝オーバーの大助サイズが2匹も出る大会となったのでそれなりだったのかも知れないが、淀の釣り天狗池の大池で奥の短竿スペースに入ったのが間違いだったのか、総じて数の出ない大会となってしまった。


 1位 酒井 41.90㎝
 2位 大西 40.5㎝
 3位 村田 38.7㎝


結果的に検寸サイズは参加者の半分との低調さは、やはり雨後の水温が一気に下がった結果ではないだろうか。


 木村
 小野
 大西    38.5㎝ 40.5㎝
 三上    
 伊庭
 竹藤
 村田 女
 村田 男  34.4㎝ 37.3㎝ 38.7㎝
 酒井    33.8㎝ 41.9㎝
 菱田    37.4㎝ 38.6㎝
 川久保   38.6㎝ 
 淀 松本



 尚、池主催の日曜大助1匹長寸大会の結果は
 1位 西川 長老 42.0㎝
 2位 酒井    42.0㎝(天釣会41.9㎝)
 3位 大西    40.5㎝
 4位 845
 5位 村田    38.7㎝

 ヘラブナの釣り糸に対する考え方 糸その5ー2

 先に道糸についてつらつらと書きましたが、基本両うどんの底釣りを想定しています。
また今回はハリスを含めての考査となります。


 ヘラブナ釣りで使用いる糸の素材としては、ナイロンとフロロカーボンでしょうか。時代と共に色々と出てきていますが、ヘラブナ釣りに限定するとこの2種に落ち着くと思います。
 利用する段階で誰しもが選択の第一順位となるのが、糸の太さつまりは号数でしょう。
 ルアーやトローリングで使われるリーダーはポンド表示となっています。つまりこの糸は何ポンドの強度があるとの表示されているのです。
 1ポンド(1lb)は450gの強度があります。この強度は引っ張り強度ですが、何も結び目のない単糸の強度となります。
 世界的にはその強度を表示することがとても重要で、そのポンド表示で利用する糸を決定します。
 トローリングなどでは、寄り細いリーダーで寄り大きな魚を釣り上げられる事が、国際釣魚規則として競技の基本となっていますので、何ポンドのリーダーで釣り上げたと申請書に魚とタックルの写真そして使用したラインを15m送って、審査会で何ポンドで切れるかをテストされて初めて登録されます。申請ポンド以下で切れなければ無効になりますので、メーカーもいい加減な表示が出来ないのです。
 それほど糸の強度は厳密に測られているのですが、ルアーやトローリング用の糸以外では、その規定がありませんので、何号がどの程度の強度があるかは全くわかっていないのです。メーカーも強度については一切保障の対象にしていません。
 反対に言いますと、素材として弱い糸の場合は、強い糸より太く作れば良いわけですから、太さの規定はありませんので太くしてポンド表示(強度表示)をすれば良いことになります。


 ヘラブナ用の糸の強度は保障していませんので太さを表示しています。


 1号は0.17mmが標準直径となっていますので、この糸の太さは何号ですよと表示しているだけです。現実には同じ号数であってもメーカーによって随分違いがあるのですが、同じ号数でもメーカーの違いや商品の違いで強度の差があります。
 そこでメーカーの表示は、最強ハリスやスーパーハードなんて事が書かれてしたりするのですが、その最強の根拠はどこにもないのです。
 本来ならAの商品は1号で1.8㎏の強度があるが、Bは1号で1.2㎏の強度があると表示すべきです。それがわかると、寄り細い糸で強度のある糸を釣り人側が選ぶことが出来ますが、メーカーはそんなこと知ったこっちゃない!と表示だけの強度の誇示をするわけです。
 価格の高いものほど強度があるような誤解を与えるような文言が書かれていたりします。


 同じ号数(直径)で高価な糸ほど強度があると思うのは間違いです。


 釣り人達は、色々なメーカーの色々な種類を実際に使ってから、この糸は切れるとかこの糸は伸びるや縮むと評価しているのが現実です。
 選択の1つの目安は確かに価格でしょう。しかしその価格に見合う強度があるかはとても疑問ですが、高価なものほど太さのバラツキが少ないとは思っています。
 バラツキが少ないと糸の引っ張り強度が安定しますので、結果的に強い糸となる可能性は高いのですが、もう一つの要因は、糸に掛かっている負担があります。


 糸巻きに平行に巻かれているか交差して巻かれているかで、糸に対する負担が違っています。交差して巻かれているとその交点に負担が掛かり糸が扁平になっているので、その部分から切れることになります。単純には平行巻きの方が安定していると言えるのですが、私の知る限りでは平行巻きの糸は、号数より太めに設計されているように感じていますので間違いなく強度に関しては強いですが・・・・。


 製品の劣化も見逃せませんのでメーカーの製造年月日も重要なのですが明記されていません


 良く売れている店で管理がしっかりしている事も重要です。店先近くに並んでいると紫外線で劣化します。本当は蛍光灯にも紫外線が出ていますので劣化しますので回転翼売れることでいつも新しいものが並び、新しい製品を購入することが出来ることが重要になります。
 試しに売れていない超高価な浮きを手に取ってみてみましょう。表側だけが日焼けしているものが見受けられます。


 強度はあくまでも単糸としての強度ですから、釣りをする場合どこかに結び目が入ります。その結び目で強度の劣化が起きてしまうのですから、如何に劣化をさせないかも重要となります。一般的には8の字ですね。ただ8の字は1回ひねりですが、2回ひねり、3回ひねりと増やした方が強くなります。これは糸を引っ張ることで重なった糸が食い込みその部分から切れるのですが、力の加わり方が分散させれば切れにくくなります。といって4回5回と増やしても意味がありません。


 巻き方で負担が出るのですから、事前に仕掛けを作っている場合も如何に負担を掛けない巻き方をしているかも重要になってきます。


 ついでに、糸の強度は伸びにも関係します。吸水性のあるナイロン糸は伸びやすいのではないかと思っていますが、伸びるからこそショックに強いとも思います。但しピンピンの堅いカーボンロッドを使っているのか、胴が曲がりショックを和らげている竿なのか、竹竿のように明らかにショックを吸収する竿なのかでも違ってきますので、利用している竿によって適している糸の違いもあると思います。
 が、現実問題としてそんなに使い分けが出来るわけでもないので、伸びについては好みとしか言えないようです。(反対に縮む糸もあります)


 次に色についてです。人間の視認性と魚の視認性は全く別と思って良いです。
 不思議なことにヘラブナ釣りでは、昔から道糸に色が付けられていました。他の釣りでは透明が当たり前だったはずです。ところがルアー釣りが盛んになるに従い、デュポン製の糸が輸入されるようになりました。それを見るとびっくりするほど明るい黄色が使われていました。どこにルアーが飛んでいるかの視認性を高めるためですが、水中に入ると同化して見えなくなるとの触れ込みでした。しかし水中深く沈んだ糸は、太陽光が届きませんので色としては認識出来ませんが、淡水で利用する程度では太陽光が届いてしまいます。それよりも糸に掛かる水流の変化を音として感じているので認識出来ています。
 水面近くでは、殆どが見えていると思った方が良いのですが、ルアーでは糸の後ろにルアーが付いているので、そのルアーを追ってくる魚からは糸を余り認識出来ないのです。
 ということでルアー釣りでは糸の色はそれ程気にしなくて良い事になるのですが、ヘラブナの場合も道糸だけでなくその先にハリスを着けていますので、道糸の色はそれなりだとして、ハリスの色をどうするかとなりますが、ハリスの色を意識される方はとても少ないのではないでしょうか。


 結論的には糸が見える見えないが重要ではなくて、ヘラブナに違和感を持たせてしまうかどうかで決まります。


 浮きにスレ当たりが表れますが、糸そのものを危険と感じている場合、魚はその糸を除けて泳ぎますので当たりはしません。イワシなど大群で泳いでいる魚でも、どんなに細い透明の糸でも認識して糸の廻り30㎝ほど輪となって除けて泳ぎます。しかし糸が危険なものではないと認識すると魚体が触れるほど近寄ってくることになります。
 違和感ある糸の状態とは何かですが、糸に対する警戒心を取ってやれば良いことになります。つまり警戒心より食い気が勝れば先を争って食べ出しますので、色は無視して良いとなるはず。・・・なのですが・・・。


 私自身真っ黒のハリスを使うことがありますし、透明のハリスも使います。殆ど違いなく同じように釣れますが、不思議なことに今日は黒色が駄目で透明が良い場合、またその反対もあります。これはいったいどうしたことだろうとは思うのですが、日差しや水色など色々な要素があるはずですが残念ながら結論は出ていません。


 また色よりも水底にどの程度這わしているかも重要な点だと思っています。


 よくジャミ当たりが多いのでズラシを増やしている人がいますが、それは1つには正解ですがヘラブナを釣るという前提に於いての組み立てだとすると、単純にズラシて底に這わす量を増やすと当たりが出なくなったり弱くなる事があります。先の道糸の項で説明しましたように、水圧が掛かっていると力の分散少ないので反応が出るはずですが、道糸やハリスがたるんいでいると当たりが弱くなりますので、浮きのなじみ巾をどの程度出すかも考慮に入れる必要がありますが、水底に横たわっているのですからヘラブナにとっては水底に落ちている餌との認識になり、透明であろうが色が付いていようが警戒心なく餌を食べることが出来ると思っているのですがいかがでしょう。


 結論的に道糸は極端に細い糸を使う必要がないので安価な糸でほどよく作り替えて、ハリスに関しては超高価な糸は必要なく、懐に優しい糸で頻度良く作り替える方が結果的に安心して釣り込めると思っています。
 0.3で釣れるときは0.4でも0.5でも釣れますからね。あっ底釣りに関してですハイ

 ヘラブナ釣りに使う道糸はこれに限る 糸その5ー1

 時代はPEへと移っているが、ヘラブナ釣りに利用する人はとても少ない。
 その1番の理由は軽いことです。


 ヘラブナ釣りとしては、道糸が沈んでいることが絶対条件です。


 これは自転車のブレーキと同じ原理に基づいています。
 自転車のブレーキは、鋼鉄製のワイヤーが利用されています。単純に考えるとブレーキレバーを引くことで、ワイヤーが引かれてブレーキパットが自転車のリムを押さえることでブレーキが掛かります。現代的には自転車にもディスクブレーキが導入されていたりしますが。ここで問題なのは、ワイヤーの働きです。
 ワイヤーがブレーキレバーで引かれるとその運動力がブレーキパットに伝わると考えるのは誰しも理解出来るところですが、実はワイヤー単体では運動力は全く伝わりません。
 運動力が伝わるためには、ワイヤーに伝わった力が分散されないようにしなければなりません。その為にワイヤーは硬質のビニールチューブの中を通っているのです。
 ブレーキの制動力を得るには、如何に力の分散を起こさせないかになりますので、ビニールの硬質性も重要になるのです。
 ではヘラブナ釣りに当て嵌めると、竿を上げてその運動が道糸から針まで伝わり針掛かりするのですから、その時に道糸が空中にあると道糸に加わった運動力は空気中に分散して針に届かなくなります。
 これが水中にあると力の分散は起きずに針にまで伝わることになります。厳密な測定をすると夏より冬の方が水の密度が上がりますので伝わる力が多くなります。つまり寒くなればなるほど竿の操作は小さくても針に伝わることになります。
 この力の伝達の原理を利用するには、絶対条件として道糸は水中にある必要があります。
 となると、PEは軽いのでヘラブナ釣りに適さない糸となります。
 ついでに言いますと、PEの強度はとんでもなく強いので0.1号程度でいいのですが、ピシッした合わせショックにはとても弱いために切れてしまいます。


 沈み過ぎる糸は使えない


 では、沈む糸であればあるほど適したい道糸なのかとなるのですが、合わせに関して言えば正解です。極端な話、道糸が水底に沈んで水圧で押さえられている方が合わせの運動力が伝わりやすいのです。
 その為に沈みやすい糸としてフロロカーボンが利用されています。
 ですがヘラブナ釣りの場合は、当たりを取るのが繊細な浮きを利用していますので、沈みすぎる糸は調整したオモリ以上に沈めてしまうことになります。
 短竿でしたら影響は少ないのですが、15尺以上の長竿になると明らかに浮きを引っ張り込んでしまいますので沈み過ぎる糸つまりフロロカーボンは使えないのです。


 ナイロンとフロロカーボンの強度はナイロンの方が強いのです。


 次に強度についても少し触れておきましょう。
 フロロカーボンは強度が高いからと道糸に利用される人がいます。ハリスにも多く利用されてはいます。私も黒鯛釣りにはフロロカーボンを多用していました。それは明らかにナイロンより強いからです。ですがここに落とし穴がありました。


 フロロカーボンが強いのは、メーカーがフロロカーボンの強度不足を太さで誤魔化しているからです。そのため同じ号数であればナイロンよりフロロカーボンの方が太く作られています。それで結果的に強度があると思われています。ここに誤解が生まれる原因がありました。


 ナイロンで沈む糸


 結論としては、ナイロン糸で沈むタイプを選ぶことでしょう。
 積極的にナイロン糸を選ぶ理由は3点あります。
 1つは、比重が水に近いので極端に沈み込み込まず、浮きを引き込むのもとても少ないのです。
 2つは、信頼できるメーカーの糸の強度は高いことです。価格が高いから信頼できるのではありません。
 3つは、適度な伸びがあるので合わせ切れしにくいことです。


 高価な糸は汚れが付着しにくいのもありますが、得てして視認性の高い糸ほどゴミが付く傾向にあるようで、それは糸の表面の粗さに起因しています。ゴミがつくと沈みにくくなるので、交換を早めるか視認性が悪くても透明系を選ぶことです。
 表面がなめらかに作ってあるほど着きにくく、竿を引いて道糸を水に沈める作業をしなくて良いので、1日の釣りとするととても楽になります。


 ここではどのメーカーが良いとは指摘しませんが、色々と試してみて自分の釣り方に合った糸を見つけるようにすることでしょうか。
 それを探すのも楽しい作業と思います。


結論としては、素材はナイロンが適しているのです

 うどんの底釣り 関西風 その6ー6

 今回はうどん釣りで当たりを出す方法を考えてみましょう。


 どんな釣りでもそうですが、先ずは魚が興味を持ってくれる必要がある。つまり浮きにさわりが出ることを優先するでしょう。
 団子釣りだとヘラブナが寄ってくると、浮きが棚に届く前にさわりが出始めることでヘラブナが寄っていることを理解する。その後に食い当たりがでるかどうかを確認して、対策として棚に届くと触らなければ浮き下を変えたり、下針のハリスの長さを調整するでしょう。
 では両うどんの底釣りの場合はどうでしょうか。確かにさわりが出る場合もあるが、多くの場合はいったん底に落ち着いてしまい全く動きません。その後に浮きが動くかどうかですが、待っていても何ら変化が起きないことがあります。
 また当たりが出ても乗らないことも多くあります。よくカラツンと表現しますが、その場合の動きの多くの場合は、糸ズレでしかないと思っています。


 両うどんで糸ズレが出る場合は、ヘラブナの寄りが良くてどちらかと言えば上ずっている状態とも言えると思っています。この場合の上ずりは、水面近くだけでなく底から30㎝程度上を遊泳する事です。そのように上ずってしまうと底釣りでの食い当たりは遠くなってしまいます。それこそ手を焼いてしまう事になるのですが・・・


 如何にヘラブナを底へ向かせるか


 上ずったヘラブナを底に向かせる。または初めから上ずらせない。その対策として多くの場合は、うどんのまぶし粉を剥がれ難くするように、うどんをカットする前にうどん押さえ(コロコロ)で押さえることでしょうか。
 それでも上ずってしまう場合は、ドロをまぶして剥がれにくくする。それでも駄目な場合はノリを入れて剥がれにくくする。つまり水面近くで剥がれない対策をするのが普通のやり方でしょう。
 確かに少しは押さえられるでしょうが、水面に落ちたショックでまぶし粉はどうしても剥がれてしまうもので、完全に押さえることはあり得ないのです。


 ここでの対策として、ドロやノリを使うよりもまぶし粉の粒サイズを変更することで、随分と上ずり方は変わってきます。
 まぶし粉のサイズを決める根拠として、私の判断では、大粒であればあるほどヘラブナは寄ってきます。食べ慣れたペレットサイズに近くなる事と、1度の打ち込みでまぶし粉の量が多いためでしょうか。
 反対に粉末にすると寄りが遅くなります。但しいったん寄ると食いが良くなるのも粉末でしょう。匂いだけ拡散して餌となる粒がないためか、うどんに興味が向き良く食うようになるのではないかと思っています。
 では、多人数の釣り大会や混雑している釣り場で釣果を伸ばすためにはどうするか。


 大粒の餌でヘラブナを寄せてしまう


 但し上ずり覚悟となるので、余りお薦め出来る方法ではありませんが、大粒のまぶし粉であればあるほど、ヘラブナの寄りが悪い厳寒期には有効な手段となります。反対に粉末のまぶし粉で手返しを多くするのも方法ですね。
 ここからは秘密事項でもあるので詳しい話は書きませんが(笑)。どうしたら大粒のまぶし粉をうどんに着けるのかです。
 一般的な尿素で炊いた食用うどんには付きません。わらびうどんの方が断然良く付くのですがそれでも付きにくいのです。
 話が元に戻ってしまいますが、うどんにどうしてまぶし粉が着くのか。これは科学的根拠があります。
 これを「粉体の付着力」と表現します。この説明はネットでも見て頂くとして(笑)。
 粉の付着で知られているのが静電気です。帯電していると埃などが付きやすいですが、うどんには静電気は帯びません。ではどうしてうどんにまぶし粉が着くのか。それはうどんが濡れているからに過ぎません。
 乾いたところに乾いた粉は着きませんよね。でも濡れていると簡単に着いてしまって、取り除くのが大変になります。これは乾いたまぶし粉が濡れているうどんの水分を吸収するために付着現象が起きるのです。
 うどんも同じ事で、表面が濡れていることが大前提です。反対にまぶし粉も濡れていると着きませんから絶対に乾いている必要があります。
 この科学的条件の下でうどんにまぶし粉が着くので、うどんを適度に濡らす必要があります。但し濡らしすぎるとまぶし粉が湿ってしまい着かなくなります。


 まぶし粉を着けすぎない


 この時、必要以上にまぶし粉を着けてしまうと、うどんの表面にまぶし粉が届いていないことになります。つまり粉同士は乾いているのでくっつかず、水面で簡単に剥がれてしまうことになります。これが上ずりの最大の原因です。
 これは至極当たり前のことですが、ついついヘラブナを多く寄せたくなるために陥ってしまう失敗です。ヘラ師の焦りが表れていると言うべきでしょうか。


 
 うどんに適度にまぶし粉を着けた後は、早い時間に使い切る


 そして次も肝心なのですが、まぶし粉を着けたうどんは放置しないことです。まぶし粉を着けてから時間が経過したうどんからは、まぶし粉が簡単には剥がれないのです。不思議なことに水中に入ってからも剥がれようとしません。うどんとまぶし粉が密着し過ぎてしまったためでしょう。


 結論として 


 両うどんの底釣りで当たりを出す最大の条件は、まぶし粉を着け過ぎずに回転速く使い切る事でしかないのです。

 ヘラブナ釣りの仕掛け作り 1

 仕掛け作りはどの程度作るのが良いのでしょう。釣りをしている最中にラインブレークを起こして、初めから作り直すのもなかなか面倒だからついつい尺数に合わせて数種作りますが、仕掛け作りの時間に釣り時間を割かれるのが惜しいとの思いの方が強いのかも知れません。
 私の仕掛け作りは一般的な仕掛けと違っています。さてそれをどこまで紹介すべきか迷うのですが・・・
 先ず1つ、穂先のリリアンに止める方法が違っています。浮きの止め方も違っている。サルカンの使い方、オモリの付け方と言ってみれば、道糸とハリス、針以外の部分は違っている。これは正しいという意味ではなくて、如何に手軽に費用も掛けずに作っているかに過ぎないのです。


仕掛け作り
リリアンへの止め方
 一般的には、八の字結びでしょうか。解きやすいためにもう一つ小さな八の字結びを作っているでしょう。そのままリリアンに取り付けて小さな八の字を惹いて解く。とても理にかなっていると思うのですが、厳寒期や堅い道糸の場合に解けてしまい、すっぽ抜け事故が起きることがあります。取れにくいように2重に通す方法もあるのですが、言葉では説明がし難いので省力として・・


 私が使っている方法は、仕掛け全般にたこ糸を利用することです。トンボ用の糸が売られていますが高いので使っていません。私は太い木綿糸を利用する事で経済的に仕掛けを作っていのですが、話を戻して・・・道糸に八の字を1つで輪を作ります。輪側の結び目近くにこの木綿糸を巻き付けます。
 リリアンに八の字で作った輪を掛けて木綿糸をスライドさせて止めます。外すときは蛇口を持ち木綿糸を反対にスライドすることで外せます。この方法でリリアンから一度として外れたことはありません。また結び目が少ないので糸の縺れや穂先への絡み事故を起こした事もありません。コツは輪を10㎝ほどの大きさにすることです。長いので木綿糸も結びやすくなりますし、二重にすることで穂先に絡むことも防げます。


 木綿糸の結び方は、針の内掛け結びと同じです。



トンボと浮き止め
 道糸に木綿糸を止めるだけですが、浮き用には、糸を長めにカットします。長めにカットした木綿糸に浮きゴムを通して浮きを挿します。
 一般的には、道糸に浮き止めゴムを入れてトンボにし、続けて浮き止めゴム。浮きゴム、また浮き止めゴムと通しますが、これが面倒であり厳寒期の細い道糸に通すと縮れてしまったりします。
 私が使っているウキゴムは、旧タイプの道糸に通すタイプです。今のウキゴムは小さな穴に道糸を通すタイプですのでこの方法には使えません。
 道糸に通す必要のない木綿糸を括り付ける方法を採ると、浮きゴムも大小自由に付け替えが出来ますので、浮きの交換も自由に出来るようになりました。カーボン足と竹の足では明らかに太さの違いがありますので、浮きゴムが簡単に変更出来る事はとても便利な方法として採用しています。
 そしてなによりも良いことは、仕掛けを作り終えてゴムを通すのを忘れていたなんて悔しい思いもしなくて良い事ですね。


 もう一つこの方法が良いところは、釣り場の水深がわからないときです。
 もし2m程度の浮き下で作った場合、5mもある水深の釣り場では浮き止めゴムを3mも移動する必要がある。この時に道糸が縮れてしまって糸を傷つけてしまいます。
 だが木綿糸を結ぶ方法では、釣り場に着いてから水深に合わせて後から結ぶことが出来るので、道糸を痛めるこがないのです。