ヘラブナ釣り 水質を悪化させない
ヘラブナ釣りでは野池と釣り堀とに大別されますが、釣り堀など特に小さな水域では、水質の維持管理はとても難しく、ヘラブナの生育どころか生死にも関わってきます。
水槽などで飼っている場合は、全体の管理が簡単ですから、餌の食いが減ったり泳ぎ方などチョットした様子の違いで、水質の悪化が確認出来ますので、水槽の水を全取っ替えも簡単にできます。
狭い水域だとしても釣り堀は水槽とは随分と違いますので、簡単に様子を伺うことはできません。実際のところ池の管理者は、どの程度の水質管理がされているのでしょう。
単純に水質を悪化されるものとしては、水の入れ替わりが遅いまたは入れ替わらない場合です。小さな池では濾過の方法もあるでしょうが、そこそこの大きさになると、濾過では追いつきません。
極端に水道の浄化設備のような大がかりなものは作れませんので、井戸水や川の水を引き入れるなど、水そのものを入れ替える方法が取られているはずです。
ところが水温の上昇や釣り餌の投棄など、水質の悪化を招く要素が多々あります。夏場に死ぬ確率が高いのも、単純に水温が上昇したからというよりも、餌や死んだ魚などの腐敗が進み、それがバクテリアなどで綺麗に分解されないため、水質の悪化に繋がってしまいます。
水質の悪化で一番怖いのは、アンモニアと亜硝酸濃度の上昇です。理想的にはゼロにするところですが、それは到底無理な事ですから、釣り人が残った餌を池に撒かないようにするだけでも、違ってくるはずです。
釣り人は捨てた餌は、ヘラブナが食ってくれると勘違いしているのではと思うのです。広く分散した餌まで食い尽くすことはないのですから、水質の悪化に繋がる行為となりますので、池の注意書きとして残った餌は所定場所に捨てるようにと書かれています。
他にphについてです。ヘラブナはある程度の耐性がありますので、極端にphの変動がなければ、死に直結することはありませんが、どうしても止水は酸性に振られる傾向がありますので、アルカリ性の牡蠣殻を入れて中和を図っている池もあるようです。
あっ・・・このphですがなんと読みました。私的にはペーハーと読みますから、文章を書く段階でパソコンにペーハーと入れるとphに変換されるのです。ということはペーハーを正式な読み方としていたはずです。
しかしそれはもう昔の話で古いのです。ペーハーはドイツ語読みで、今ではそのままピーエッチと読むようになっています。ペーハーと読むのは昭和世代だけではとのことです。こんな所にも時代を感じさせるものがあるのですね。
何れにしても余った餌を池に捨てない。少しでもヘラブナを死なせない。それで水質が維持できるのですが、何ボール分も餌を打ったって話を聞くと、そのまま池を汚していると感じるのです。
特に団子餌は水質を悪化させます。自然物なので分解するとされていますが、その分解も毎日続くと追いつかずに、池の底に溜まってヘドロ化してしまいます。いったんヘドロ化してしまうと、メタンガスが発生するほど腐敗が進みます。
釣っているポイントにヘラブナが寄ると、底から泡が立ち上ることがあると思いますが、それはヘラブナによる泡付けではなくて、底のヘドロをかき混ぜた事によって、溜まっているメタンガスが舞い上がっただけです。
その様子を見るだけでも、ヘドロが多数溜まっていることがわかるのですが、その原因を作っているのは釣り人だということです。勿論雨などによって土や落ち葉などが流れ込み、それが堆積してヘドロと化している場合もありますが、池の水を汚さないためには、餌の投棄方法は是非守って戴きたいと思います。
よく天に唾するというではないですか。別に他人を陥れようとはしていなかったとしても、自分の行為が結果として釣れなくしてしまっているのです。