ヘラブナ釣り 爆釣浮きが欲しい!!
ヘラブナ釣り師にとって浮きが水面で浮くのは当たり前で、その浮きとオモリのバランスによって立ち上がり、想定している位置で留まることで、食い当たりなどの変化を読み取ることが出来ます。
これを物理的現象に置き換えると、色々と面白い事が解ってきます。その昔アルキメデスの原理を習った記憶がありますが、物体の体積は排除する水の重さに等しい・・・ですが、私は文化系なので理屈というか解らないことが多数あり頭がこんがらがります。
単純に1m四方の鉄の塊と1m四方の木は、体積は同じです。しかし排除する水の量は違っています。それは木の方が水面に出ている分があるため、排除した水の量が少ないくなる。つまり少ない分だけ水面に浮いていることになります。
水には圧力が掛かっています。水中に沈めた物体に対してて下からの圧力と横からの圧力上からの圧力のように、全体から圧力が掛かります。いわゆる水圧というものですが、その圧力は釣りの場合は浮きに掛かります。
水圧は浮きを上に押そうとしていますが、その浮きはオモリによって無理に沈めているのですから、体積以上に強い浮力が発生しています。
ここで浮きに掛かる浮力について考えますと、左右からの水圧は均等に掛かっていますので、相殺して0として考える事が出来ます。
浮きは上下で絞られている形状をしていますので、その絞りの角度が鈍角か鋭角かで、横からの圧力は同じですが、下からの圧力の掛かり方が変わり、下からの圧力(浮力)は鈍角であればある程押し上げる力が強くなりますので、沈みにくい形状となります。
単純にいいますと針先はたいした力を加えなくとも、皮膚を簡単に貫通することができますが、チモトは太く作られていますので、相当の圧力を掛けなければ貫通する言葉出来ません。この貫通力が浮きでいうところの感度となります。
つまり絞りが鋭角であればある程、弱い力で浮きは沈める事が出来ます。
ここで考える必要があるのが、浮きの形状そのものです。底釣りようの浮きは寸胴タイプが一般的で、浅棚用の浮きのように太く短く上下が極端に絞られてはいません。
横からの圧力は0とすることが出来ますので、上下に長いタイプでも水圧は無視出来ますが、左右から均等に掛かっている圧力によって横揺れが起きず、下に引き込まれるエネルギーは横揺れを起こさず、確実に下方向の動きとして現れるようになります。またそのエネルギー量は浮きの細さに比例します。
しかし宙釣りの場合は横方向の食い当たりも表現する必要があるため、浮きの胴付近に張りを設けて上下を極端に絞った形状です。上下が極端に絞られていると、横方向に動く抵抗が少なく胴の張りのある位置で横揺れを起こします。
つまり沈下途中の食い当たりも表現することが出来る形状をしている事になります。
浮きには当然浮き自体の軽さが浮力に繋がり、大きい浮きほど体積が増えますので、その軽い浮きの体積と等しいチカラが加わらなければ、浮きは沈むことが出来ませんので、ヘラブナの強い当たり意外は動かない事になります。
まぁこんな事は物理に関係なく、ヘラブナ釣り師では常識的に理解できている部分です。
次に鉄の針は浮くか沈むかです。単純に鉄の針は沈みます。当然比重が違いますので沈んで当たり前ですが、実は人が触った針は水に浮くのです。勿論縦に刺すように置くと沈みますが、水と水平に置くと浮きます。
それは針に着いた指の脂によって針に水に濡れず、針の重さで水面を押し下げるのですが、水は水平になろうとして針を押し上げる力が働き針は沈まないのです。
理屈は別として、池には油膜が張るときがあります。その油膜のある池で浮きを使っていると、当然手から付いた油脂よりも多く附着しますので、浮きの反応が悪くなる・・・と考えられます。
そのため釣行毎に洗剤で洗う方がいるほどですが、実際は殆ど影響がない程度の浮力ですから、そこまで神経質になる必要はなく、それより浮きの形状の方が、余程浮力と水の抵抗の関係が強く、あまり神経質になる必要はないと思うのですが、釣れない時ほど細かいところまで気になるのが釣り人の性で、浮きを変えると釣れたとか、この時期にはこんな浮きが適しているとか・・・。
本当のところ市販されている浮きであれば、そんなに遜色はないのではと思ったりします。しますが・・・この浮きが釣れると決めるのも釣り人ですからねぇ。何も否定はしません・・・ハイ。
我が天釣会の大西王座は大助浮きを持っています。この浮きは大助が釣れると・・・羨ましい限りですが、御年80数歳にもかかわらず、スコープを必要とされないのですから恐れ入ります。
やはり的確に浮きの動きを見定める目が重要なんでしょうね。
私も1本爆釣浮きがあれば、この浮きで釣れなかったら仕方ないと諦め出来ますね。そんな浮きをまだ見つけられてない私は、いつまでも藻掻くのであります・・・ハァ(T-T)。
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