両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 竹竿の良さを改めて見直しました

 このところカーボン竿ばかり使っていました。やはり軽くて扱いやすく身体的にも楽ですから仕方ないのですが、以前はヘラブナ釣りにチカラが入り過ぎてマグカップすら持てないほど肘を傷めしまったのですが、最近はそれが歳のせいなのかカーボンロッドのせいなのか解らないのですが、肩が痛くて腕が高く上げられなくなってしまいました。
 ヘラブナ釣りでは最後の最後に腕を高く上げてヘラブナの口を水面に出し玉に入れるのですがその作業がとても辛くなっていました。それでも当然ヘラブナ釣りを辞めるわけではありませんので、仕掛けの全長をやや短めにして取り込みをしやすくしていたのです。


 今回久しぶりに竹竿を出してみたのですがそれがまたとても良いんです。今回使用した竿は13尺ですからそんなに持ち重りも感じずに使えたのですが、その扱いやすさは思っていた以上に楽に感じたのです。カーボンに比べると柔軟度が高いのですがそれでも取り込みに負担を感じることはなかったのです。


 実際使って見て改めて感じたのはとても気持ちの良い引き味だったのですが、それ以上に見直したのは腕に掛かる負担感です。カーボン竿で特に軽量系は肘や肩に強くビンビンと衝撃が伝わりますので、カーボンロッドの中でも軽量系の竿から柔軟度の高い竿を使うようになっていたのです。それでも竹竿に比べると強い衝撃として伝わっていたのを改めて感じたのです。


 今回竹竿と合成竿の両方を試してみたのですが、竹竿より合成竿の方が特に楽に使えたのです。それは肘や肩に伝わる衝撃はとてもマイルドで超高級車に乗っているような感覚を覚えたのですが、穂先と穂持ちがカーボンだと先が軽く仕上がっています。その分余計に扱いが楽になっているのですが、当然オール竹よりも衝撃が伝わるはずですが、その伝わる衝撃を3番と4番の竹が上手く吸収して優雅な引き味を返してくれたのです。


 また思った以上にヘラブナに主導権をとられることなく、ある一定の地点まで本調子のように竿が曲がるのですが、その地点からはしっかりとした腰の強さを表しその状態で耐えていると素直にヘラブナを寄せることが出来たのです。特に柔らかい竿は寄せてから足下に潜られる傾向があるのですが、それも上手く受け止めてヘラブナの顔をスッと水面に出すことが出来たのです。


 この経験からまた眠らせていた竹竿を持ち出そうかと思っているのですが、終活で整理も進める必要がありますのでなかなか悩ましいところに来ているのですが、あと何回釣行出来るのかと考えますと1回1回がとても大事にしなければならないと思うのです。
 そうするとやはり竹竿の出番を増やそうかと思うのですが、実は竹竿用の竿ケースはアルミ製を利用しています。このアルミの竿ケースは間違って竿ケースを踏んづけたり倒れ掛けたとしても、中の竿を守ってくれますので竹竿専用として使っているのですがこれがまた重いのです。アルミは表面に貼られているだけで中は木製なんですよね。


 その竿ケースの重さもあって竹竿を使うことが減っていたのですが、やはりヘラブナ釣り業界には未だに竹竿文化が残っているのはこんなところにあるのではと思うのです。他の釣りで竹竿を使うことは随分と姿を消してしまった感がありますが、ある一定のシェアを誇っているのですから竹竿の良さを認めている方も多いに違いないのでしょう。
 その竹竿文化を味わうにも体力が必要なわけですから、今のうちに使っておくべきかと思っています。


 ただ久しぶりに使いますとすげ口が緩むことをすっかり忘れていて、合わせと同時にすっぽ抜けを起こしてしまいました。カーボンでは滅多に起こらない竿のすっぽ抜けですが、竹竿の場合は1日釣っている間に1度か2度繋ぎを確認する必要があります。それを怠るとポンっと抜けてアラアラと恥ずかしい思いもするのです(笑)。これがヘラブナが釣れたときに送ると竿を持って行かれてしまい泣きを見ることになります。


 でもそろそろ終活の一環として合成竿のいくつかも手放す時期に来ていますが、どれから手放しましょうかねぇ。