ヘラブナ釣り フナに始まりフナで終わる
昔から釣りについて語られたのが、釣りはフナに始まりフナで終わるです。
近くの小川や野池が釣り場で、釣れて来るのはマブナのそれも10㎝程度の小ブナが相手で、子供の頃に15㎝のマブナが釣れると、大喜びしていたものです。餌は赤虫だったりしましたが、手軽に遊べる環境があったのです。
ところが野池は埋め立てられて、その姿は消えてしまいました。また残っていても釣り禁止となり、周辺部は柵が設けられてしまい、池に近づくことすら出来ません。そんな環境では、小ブナに触れることら出来ません。
その昔は外遊びが当然で、走り回っては膝小僧を擦りむいて、オキシドールを塗られて泡が吹き出す。オキシドールは消毒していたと思っていたのですが、あの泡は酸素が出ているのですが、破傷風の予防だったのです。何となく泡で殺菌しているように見えてましたが、破傷風以外には効果がなかったのです。
外で遊ぶのですから、男の子は虫取りなどもあり、カブトやクワガタ、京都ではそれらをゲンジと称してましたが、ゲンジ取りは夏休みの楽しみでした。息子たちも連れて行ったことがありますが、怖がって掴むことすら出来なかったのですから、現代っ子って事でしょうか。
親が釣りをするのですから、当然子供たちも釣りに親しむことになるのですが、その頃は小ブナから卒業していますので、子供たちが小ブナ釣りなんてしたこともなく、ブラックバスのルアー釣りが主流となってしまいました。
親が釣りをしていたとしても、環境が小ブナ釣りに適していませんので、オイカワを釣るなんてこともなく、釣り場近くの釣具店も次々と閉店し、100円200円の赤虫を購入することも出来ず、益々身近な釣りから遠ざかることになります。
親世代や爺の世代は、小ブナ釣りにも親しみましたので、淡水魚を釣るとにも抵抗はなく、現代風のルアーには、どちらかというと距離をもった状態で、徐々に身近で手軽なヘラブナ釣りへと変わっていきます。
つまりフナに始まりヘラブナで終わるのは、旧世代ばかりってことです。若者は前段階の小ブナ釣りを知らないのですから、ルアー釣りからヘラブナ釣りに移行することはなく、当然の結果として人口減少の道をたどることになります。
今更あがいてもヘラブナ釣り人口が増えるわけではなく、今の釣り人も歳と共に卒業していくのですから、減って当たり前ってことになります。
ただヘラブナ釣りの面白さを知ると、手軽さも相まって興味を持ってくれる可能性はあります。その機会を増やすのも、親世代の釣り人が子供たちを連れ出すことです。それが高価な竿ですから、触るな!!と追いやっているのが実態で、高価な浮きを折ってしまうと、怒鳴り散らすのですから、もういい!!となるのは当然のことです。
自分で買っていない道具ですから、扱いもぞんざいになるのは当然ですが、そんなとこには目をつぶって、道具なんて壊れるのが当たり前と、優しい気持ちで導く事が出来れば、すそ野も広がるのにと思ったりします。
私の知る限りですが、磯の石鯛を始めとする石物や、磯の尾長グレなど、強烈な引きを楽しむ釣りがありますが、年老いてからは流石に出来ません。鮎釣りもとての楽しい釣りですが、足腰が弱ってからに川に立ち込むのは自殺行為です。
安全に生涯楽しめる釣りが、ヘラブナ釣りではないでしょうか。
フナから始まりヘラブナに終わる。
既に終焉を迎えようとしている私ですが、ヘラブナ釣りを楽しみ続けたいと思っています。釣り堀も閉鎖され続けていますが、もう少しの辛抱で頑張って戴きたいものです。