ヘラブナ釣り 浮きになじみ巾を出す
浮き選択の基本は、釣り方に合わせるのですが、私のような底釣り専門の場合は、餌の重さにと浮きのバランスが、上手く取れていることがとても重要で、底釣りでの最も重要な点は、なじみ巾を想定通りに出す事です。
そのなじみ巾が、浮きに対して餌が重すぎる場合は、大きくなじんでしまうだけでなく、悪くすると水没してしまいます。反対に餌が軽い場合に、浮力の高い浮きを使うと、殆どなじみが出なくて、これ程釣りにくいものはないと思うほどです。
また浮きは餌とのバランスだけでなく、使用する竿の尺数とのバランスも重要で、仮に7尺に使用する浮きと15尺に使用する浮きとでは、サイズそのものが自ずと違っています。
短竿では極小や敏感浮きも使用可能ですが、15尺では餌の振り込みも出来ませんので、もっとオモリを背負うことが出来るような、浮力の高い浮きを使います。しかし使用する餌が同じであればどうでしょう。どちらの浮きとバランスが取れる餌を使うべきでしょうか。
私の場合は、15尺で使用する浮きに合った餌の重さを選びます。短竿であれば餌打ちポイントのコントロールは至極簡単ですが、15尺の竿ではそれが難しいと言うより、なかなか面倒な作業となってしまいますので、しっかりとオモリの背負う浮きを使うようにします。
それでいて理想的ななじみ巾が出るようにするのですから、短竿に使用する浮きは、餌が重すぎることになります。
両うどんの底釣りでの基本は、振り切りで餌打ちしますが、単純に15尺で振り切って理想のなじみ巾が出せる場合、短竿で振り切ると浮き水没してしまいます。その場合は短竿は、落とし込みで餌打ちすれば、水没することはなくなります。
このように餌打ちポイントで、なじみ巾の出方をコントロールするのです。勿論短竿では餌を小さくするのも方法ではありますが、団子餌なら簡単な作業であったとしても、うどん餌では釣り場で太さを変更することも出来ませんので、餌打ち方法でなじみ巾を合わせるようにします。
この部分は当然と言えば当然の方法ですが、風の強い日はどうでしょう。ピンポイントで餌打ちを繰り返すためには、もっとしっかりとオモリの乗るような、浮力の高い浮きを使いたくなります。そうするとなじみ巾が極小か、場合によっては出ないようになってしまいます。
そこで浮きの選択としては、浮力は高くても、トップがムクトップであれば、オモリバランスを取った後の浮力は、とても小さくなりますので、理想的ななじみ巾を出すことが出来るのです。
単純に厳寒期は極力浮力の少ない浮きを使いますが、どうしても風か強い日は、餌打ちのコントロールが難しくなりますので、オモリの背負う浮きが必要となります。
また風の強い日は、水流が起きる場合もあり、その流れに浮きが流されますので、余計に浮力が高くて、しっかりとオモリの乗る浮きを使うことになます。
また浮きのトップの出方も重要で、水面上に浮きトップが長く出ている場合、風によって押し流されてしまいます。底釣りでは餌が安定していることが、厳寒期では特に重要ですから、餌が流れないようにするためには、水面ギリギリに出る程度に調整する事も必要となります。
厳寒期は、極小の当たりだけでなく、その他の要因も考慮して、浮き選びをする事となります。案外浮きの違いだけで、当たりの出る回数も違っているのですから、アレコレと考えて対応し、正解を導き出す事が出来れば、ヘラブナ釣りもなかなか面白いのですが、教科書通りには行かないのですから、なんとも言い難いところはありますね。