ヘラブナ釣り ヘラ竿の自重と調子とTPO
もう随分前の話ではあるのですが、ヘラ竿が軽量化競争が起きしたときに、各社がこぞって軽量化に突入するのですが、まだ技術が追いつかずに、出来上がったヘラ竿は軽ピンシャンと、軽くするためには強度のあるカーボンが選ばれ、結果として軽いけれどピンピンした先調子で、肘を痛めるほどヘラブナの動きがダイレクトに伝わり、釣り味がスポイルされる代物だったのです。
その後技術が進み、余計な振動を軽減するカーボンロッドが作られるようになり、既にカーボンでも本調子が作られるようになっています。
それでもやはり軽量化競争は健在で、中長尺になるとその軽量化されたヘラ竿の恩恵を受けることとなっています。
私が知る限りではあるのですが、現在トップの軽量化が図られているのが、シマノの飛天弓 閃光LⅡとダイワHERA Rです。共に15尺で64gと最軽量と思われます。
閃光LⅡ

HERA R

ダイワの軽量竿として出てきていたのが、HERA Fですが15尺で71gあります。また少し硬調の設定になっているのがHERA Sは75gです。
シマノも軽量系としては閃光XXでしたが、15尺で63gでしたので、現状の閃光LⅡより1g軽量だったことが解ります。ただこの程度の差は塗料の差やニギリの差ではないでしょうか。
また競技用として有名な皆空は15尺で73gありますので、ダイワHERA Sと同じように軽量でありながらも、パワー系と捉える事が出来ます。
ただ実際の所では、15尺で10gの差はどの程度の差として感じることが出来るかどうかですが、実は竿そのものの重量よりも、胴の強さによって軽快に扱えるかどうかが違って来ます。勿論胴にノリすぎると重さを感じてしまうのですが、ダイワ 兆の15尺は92gであり、HERA Vの15尺は84gとVの方が軽量ですが、私の個人的感覚では、間違いなくHERA Vの方が重く、私には扱えない竿と感じました。
シマノの月影は15尺で85gですが、HERA Vとほぼ同じ重量にも拘わらず、とても軽快に扱えるのです。それは胴の強さだけでなく、竿先の重さが関係しているのではと思いますが、穂先や穂持ちを単品で測ったことはありませんので、実際の重量は解りませんが、使用感として感じることが出来る程の違いがあります。
つまり竿の重量と使用感は別であるとの結論が導き出されたのです。勿論使用者それぞれの腕力や体力によって、使用感に違いが出ると思います。あくまでも私個人を基準とした感覚でしかありません。
ヘラブナ釣りは、1日中竿の上げ下ろしをします。餌打ち・餌切り・合わせ・取り込みと、いったい何回竿の上げ下ろしをしているのか解らないほどですが、その上げ下ろしが苦痛に感じてしまうと、合わせ回数そのものが減ってしまいます。
これも私だけかも知れませんが、重い竿や長尺の竿の扱いにくさが、そのまま竿の上げ下げの頻度に影響を与えていると感じています。
仮に15尺の竿と8尺の竿では、竿の重量感だけでなく、仕掛を掴むまでの時間、仕掛そのものを簡単に掴めるかどうか。そして浮までの距離も関係してきますが、全てが竿操作に関連した動作になります。
その動作が楽になればなるほど、合わせ回数が明らかに増えるのです。一度試して戴きたいと思うのですが、短竿であればチョットした浮きの変化を合わせられますが、長尺では的確な食い当たりを待つことになります。
的確な食い当たりと人が勝手に思っているだけで、ヘラブナは色々な食い方をしますので、正解当たりは1つではないのです。その日によって当たりに違いがあったりしますので、それを探るタメにも合わせ回数は多い方が良いと思っています。
ただ短竿の引き味より中長尺の方が間違いなく楽しめます。その楽しめる回数を増やすためにも、やはり軽量竿が良いのではとの結論になってしまいます。
一時は軽量より釣り味を求めていたものですが、寄る年波には逆らえず、軽量系の竿をベースとして使うようになっています。
とはいえ良いサイズばかりが釣れる池では、HERA Xのような曲がるけれどしっかりと受け止める。そんな竿を使う事になります。
釣り竿の使い方に於いても、TPOによって使い分けるって事ですね。
TPOとはTime(時間)、Place(場所)、Occasion(機会・場所)の頭文字です。
個人的には月影の復活をして欲しいのですが・・・無理ですかねぇ。シマノの調子表でもぽっかりと空いている部分があるのですが、そこにピッタリと収まるのが月影だったのです。
