ヘラブナ釣り 例会から学ぶ厳寒期の両うどんの底釣り2
昨日のブログからの続きです。
今回は例会当日にどうして当たりが出なかったのか、どうして釣れなかったのかを分析をしてみたいと思います。単なる想像でしかありませんが・・・
当たりが出なかったり、当たりが出ても釣れなかった方の多くは、当たりが出ないからと、余計にまぶし粉を多く附着さたのが原因の場合が多いと感じています。
まぶし粉の附着量については、その人のクセでもあるのですが、比較的大量にまぶす方の釣果は、夏期は良く釣れるのですが、冬期には一気に釣果が落ちている傾向を見せています。これはまさに想定通りの結果として表れています。
根本的にヘラブナは塊の餌を食うことは苦手ですから、まぶし粉の量を増やせば増やすほど、その周りに散らばっている多量のまぶし粉を食うだけで、うどん餌を食わない傾向が高いのです。
また余計に附着させたペレットは剥がれ難く、いつまでもうどんに附着したままになるのです。盛期の食い気が旺盛な場合は別として、ヘラブナはうどんにペレットが附着していると何故か食わないのです。ほぼ間違いなくまぶし粉が剥がれてからうどんを食います。
また盛期であればジャミも多いために、うどんに附着しているまぶし粉を突きますので、うどんから早く剥がれますので、ヘラブナの食い当たりに繋がると考えています。
冬期の当たりが少ない時期は、まぶし粉を突くジャミも少なく、ヘラブナ自身の食いも落ちていますので、当たりの間隔も遠くなりますので、餌打ち回数が減ってしまいます。その間うどんにペレットをまぶした状態で長く放置してしまいます。この放置時間がとても重要で、長くなればなるほどまぶし粉は強く附着して、簡単には剥がれなくなってしまいます。
当たりが出ない・餌打ち回数が減る・まぶし粉が剥がれない・当たりが出ないとまさに悪循環となってしまいます
まぶし粉がどの程度剥がれているかは、餌を打ち込んでから当たりがない場合は、餌を切らずにそーっと回収します。その時にうどんにどの程度まぶし粉が残っているかどうかで、剥がれ時間が解ります。長く当たりを待っていたとしても、3分の1程度残る場合も多々ありますので、ペレットを附着させてからの放置時間を長くしないことです。
私の感覚ではうどんにまぶし粉を附着させてから、最長で30分でそれまでに使い切ることです。30分を過ぎるとまぶし粉のハガレはとても遅くなってしまいます。当然集魚効果も出ませんので、まさに悪循環を作っていることになります。
またまぶし粉のサイズが細かいほど付着力が強く、荒粒は簡単に剥がれすぎるので、ペレットサイズは1C~5Cまで分類することが出来るのですが、3Cサイズが冬期には適しているのではと感じていますが、当たりが出ない場合は、ペレットサイズを変えるだけでも当たりに繋がる場合もあります。
何れにしても長く放置しないためには、短めのうどんで1本ずつまぶし粉を着けるようにすることで、長く放置する時間を短くするようにします。または敢えてテンポ良く打ち返すようにすることで、放置時間を短くすることも出来ます。
ただ食い気か乏しい時期に、ポイントの底にうどん餌が多数散らばる状態が良いのかどうかです。安心してん得るうどんがあるのに、敢えて針に着いているうどんを食うのかどうかです。そういう意味では頻繁すぎる餌打ちは、逆効果になる可能性もありますので、なかなか悩ましいのです。
またうどんにまぶす量が増えると、それだけで重いうどんとなってしまいますので、沈下速度がとても早くなってしまいます。この釣り方は盛期こそ有効で、冬期には不利に働くと解釈しています。冬期にまぶし粉を増やすのは、百害あって一利なしと思っています。
当たりが出ない時こそ、まぶし粉の量を減らすべきだと考えています。それだけでも沈下速度を遅くすることが出来るのです。実は冬期に団子餌が有効ではないのと同じ理屈で、余りにも多くの餌がポイントに残すと、散らばっている餌ばかりを食ってしまい、針に着いている餌を食わないのです。触りが出ても食い当たりに繋がらないのはそのためで、カラツンが多くなるのも同じ理屈です。そのため冬期になるとバラケないグルテン餌が使われ、また厳寒期こそ両うどんの底釣りや、うどんのセット釣りが良いとされているのです。この場合のうどんはまぶし粉を着けない素うどん状態です。
そしてもう一つの問題は、浮力のある浮きの使用です。浮力のある浮きはとても見やすくて、冬期の小当たりを見逃しにくいのですが、浮力があるということは当然大きなオモリを使いますので、餌の沈下速度が速くなってしまいます。
冬期の中層にいるヘラブナは食い気が乏しいため、沈下速度が速い餌を追わないのです。
つまりまぶし粉を多く着けたうどんの使用と、浮力の高い浮きの使用が、当たりを遠ざけた原因ではないかと分析しています。
そうそう冬期のために細いハリスを使ったことも、沈下速度をより速める原因となっています。
私の場合は全く反対に、太いハリスを使い長めに設定し、浮力の小さい浮きを使用し、サイズが大きくて軽いワラビうどんを使い、また色を白くして目立つうどんを使用していたことで当たりが出たと解釈しています。
しかしだから釣れたとは断言出来ません。これが正解なんてことはなかなか導き出すことは出来なすので、その日に出来る事を探るだけですが、探っても探っても答えが見つからず、ボーズで終了した日だってあります。同じ事を別の日にしても、同じ結果が得られないのですから困ってしまいます。
事実として前日の試し釣りで28枚釣り上げられたのに、翌日大会では全く同じ仕掛と餌を使ってボーズだったのですから、もう訳がわかりませんがヘラブナ釣りってそんなものだと諦めています。
反対に答えは1つとは限らないので、今回は偶然正解に近づけることが出来たに過ぎないと思っています。
ヘラブナ釣りを始めた頃は、全く当たりを出す事が出来なかった時にも、ベテランさんは普通に釣り上げていたのを横目に見て、それはそれは悔しい思いを続けていたもので、それから研究に研究を重ねていくことになったのです。そのぼやきの連続がこのブログに長らく綴ってきた内容そのものです。
そのベテランさんの上手さをを最初に目撃したのが、天狗池での川久保さんの釣果でした。私には全く当たりが出てなかった日に、随分遅れて到着されたのに、斜め向かいに入って即釣り上げていたのです。これはいったい・・・、何が違うのだろうと同行の紅と話し合ったものです。
実は釣れない私たちを心配してだと思いますが、わざわざヘラブナ釣りの本を購入してプレゼントして頂いた方がいます。今はもう鬼籍に入られてしまったのですが、いつもいつも良くして頂きました。
また他の釣りクラブ方からも、うどんは何を使っていますか?と質問された記憶があります。余程釣れない状態を見て心配して下ったのだと思いますが、このうどんが良いとうどんの種類を教えて戴いたのです。
ただ私は天邪鬼ですから、市販のうどんの素は使わずに、そこからワラビうどんの研究をし出します。原料のデンプンの違いも随分と調べて、各種あるデンプンでうどんを作っては実験を繰り返してました。単品使いだけでなく色々と配合比を変えては試し続けたのですが、今はタピオカ粉100%が簡単に作れて、理想的な餌に仕上がることが解っていますので、もう迷うことはなくなりました。
そうそうある日の近藤さんも、小池で大助を良く釣り上げられていたのです。大助を釣り上げて検寸に行かれる姿が、今でも目に焼き付いているほどです。どうしたら大助が釣れるんだろうと指をくわえて見ていました。お仲間の荒川さんは大助を釣り上げても、私は敢えて無視を決め込んでいるのに、確認するまでホレホレと見せびらかすのですから困った事でした。
大助を何枚も釣り上げていたのが菱田さんで、釣る度に大助だったことがありました。池で売られているまぶし粉には、あの菱田さんが使用していると、キャッチコピーに使われていたほどの方です。
しかしあれこれと迷いながらも、知識の引き出しを増やす事ばかり考えていましたが、特に知識が増えた感覚はどこにもないのです。気がつくとある程度の釣果は得られるようになっていたのですから、とても不思議だとは感じているのですが、まだまだ解明出来てない事は多数あり、それからも研究が必要だと実感しています。
どんなことでもそうですが、経験を重ねる程に長いトンネルの中にいる感覚で、まだまだ出口が見えてこないのです。
現在・過去・未来・・・ひとつ曲がり角 ひとつ間違えて迷い道くねくね~♪♪ですね(笑)