ヘラブナ釣り 冬期でも釣れる池と水深
1月7日までが松の内でしたが、正月の間の暴飲暴食で酷使していた胃を休めるため、7日は七草がゆを食べると思っている方も多かったと思いますが、1年に五節句ありその内の1月7日は人日の節句で、1年の無病息災を祈願する節句です。
元々中国では、七草の新芽を摘み取って吸い物として食し、邪気を払う風習があったのです。それが日本に伝わり粥にして食する風習が広まり、七草粥の風習が今に残る形となっています。そのため七草の節句とも言われるようになります。
なにも7日だから語呂合わせの七草ではないのです。
取り敢えずは無事に楽しい正月が過ごせているでしょうか。元日のブログには、「正月は冥土の旅の一里塚」と書きましたが、以前正月の間に餅を喉に詰まらせた方がいました。それまではお元気にされていて、それこそ餅を喉に詰める歳でもないと思うのですが、チョットした油断が命取りとなります。
また正月の長い休暇でアルコールの量も増えていたかも知れませんが、休肝日を設けて肝臓を休ませる事も必要なことでしょう。
歳と共に身体を労る事もとても重要ですが、正月の1日か2日にヘラブナ釣りに行かれた方も多かったでしょう。正月早々からヘラブナ釣りも、年中行事のひとつとなっていると思うのですが、実はヘラブナは本来この時期は、低水温のために餌を食わないのです。
飼育環境では餌を切ってしまいます。その目安の水温は10度で、10度を下回ると餌を切って水温が上がる春まで待ちます。その間全く餌を与えずとも越冬します。
それでも天気の良い日には水温が上がり食ってくるのですが、消化不良を起こしてしまいますので注意が必要です。それこそ水温が5度を下回ると殆ど冬眠状態となっていますので余計に食わなくなります。
その時期に釣れる方がおかしいと思うほどですが、1日の内でも午後からは水温が上昇して、当たりが出る事も多々ありますが、餌を食う事で消化不良となり、転覆病になる可能性が高くなります。
釣り堀でも冬期は餌を切ってしまう池もありますので、ヘラブナが餌を取らなくなっているため、目の前に餌打ちされても食わない事も多々あるのです。
反対に冬期でも餌を与え続けている池もあります。その多くは井戸水など水温の高い水を入れることで、低水温にならない工夫をされているのですが、水温低下が起きない池では、餌を与え続けていますので、冬期でも釣りが成立する事になります。
ため池など自然池を利用していたり、水深がとても浅い池、周辺に障害物がなく北風が吹きさらす池は、水温の低下が著しいので、釣果を望む方が無理というものですが、毎釣行時には水温を測り、当日の様子を伺うのですが、10度を下回っているのかどうか。それこそ5度を下回ると絶望的です。
ただ10度を超えていたとしても、仮に11度あったとしても、前日が12度や13度だった場合は、1度水温が下がったのですから、当たらない食わない釣れないとなる可能性大です。反対に10度から11度に上昇すると食ってきます。
池によっては毎朝水温を測っている場合がありますので、池主に確認するのも良い方法ですが、水温計を持ち込んで自分で測る癖を付ける事で、自分なりの攻め方が構築できるはずで、他の釣り人より差別化することも出来るはずです。
私の場合は底釣りですから、底の水温を毎回測るようにはしているのですが、宙釣りの場合は、水深1m・2mとそれぞれの深さを測り、水温の変化がどの水深で起きているのかを確認するのです。
実はその境目が重要なポイントで、仮に1mで10度だとして1.5mでは12度あり2mではまた10度に落ちていた場合は、間違いなく1.5m付近がポイントになります。最終的にはもう少し細かく測ると良いのですが、水温が下がる水深の少し上を棚と設定とすると間違いありません。
底釣りは底がポイントですから、底以外は釣らないのですが、使用する尺数によって水深が違っているはずです。結果として水温の違いもあるはずですから、そのポイントの水温を知りたくなりますが、現実的には難しいので、岸から浅いポイントを測り、浮き桟橋の水深が深い所で測ると、水温の傾向が解るようになります。
よく間違われますが、水深が深いほど水温が高いとの誤解です。冬期は風雨や雪などで水面で冷やされますが、冷やされた水は間違いなく底へ沈んむような対流が起きます。琵琶湖では北部はよく雪が降りますので、その対流が激しく起こりますので、水面で冷やされた水が底に沈むことで、底水の低酸素が解消されるのです。そのため琵琶湖の魚にとって、雪は生命を維持すめためにも重要な現象なんです。
これは物理の法則ですから、深い水深のところが温かいは間違いです。そのため釣り堀では冬期ほど浅いポイントが好ポイントだと思うのですが、これはあくまでも全体が浅い池ではなくて、深いところのある池で浅い所をポイントとする考え方です。
イメージとしては深いところで3m以上ある池で、岸寄りの1mから1.5mの水深を狙います。そんなポイントを見つけると、冬期でも1人爆釣・・・なんてことは夢の出来事でしょうか(笑)。
今年の初夢は何でしたか?1富士2鷹3ナスビではなくて、ヘラブナ釣りとしては爆釣か、大助を釣り上げる方が、吉の夢と思うのですが如何だったでしょうか。
またまた今年も爆釣ができるように、日々精進・・・健康に留意するのが一番ですね。今年も楽しみましょう!!
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