両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナという魚から進化論の否定(井戸端会議)

 ヘラブナ釣りの世界ではゲンゴロウブナの突然変異を養殖することでヘラブナを作り出したと、まことしやかに語られていることを見聞きしたことはないでしょうか。


 そもそも突然変異とはなにかですがDNAの塩基配列が変化する事を指します。単に少し形を変えた程度の事は突然変異とは表現しないのですが、自然界で突然変異を起こすのはとんでもなく希なことであって、単純に飼育したら突然変異したなんて事は起きないのです。
 植物界では突然変異させたものが作られています。納豆などでは遺伝子組換大豆は使用していませんと書かれていたりしますが、これこそ突然変異をさせた大豆のことを指しますが、その方法は重イオンビームを照射させてDNAに傷を付けて変異を起こさせます。重イオンとはX線やガンマ線と同じ放射線の一種です。
 あのゴジラが産まれたのも原爆実験による放射能の影響だったはずです。


 最近は新型コロナで変異を続ける状態を皆が知るようになりましたが、ウイルスとは1つの細胞すら持っていないものですから、感染を繰り返すことで簡単に変異することが出来てしまいますが、ヘラブナのような進化した生物では簡単に突然変異など起こりようがないのです。


 細菌は細胞を持っていますのでその細胞壁を壊すことで繁殖を抑える事が出来ます。その役割をしている薬が更生物資質ですが、ウイルスにはその細胞壁がありませんので抗生物質が効かないのです。その為に風邪はウイルスによるものですから抗生物質は有効ではないのです。


 さてヘラブナに話を戻しますがヘラブナは最低限ギンブナと違って有性生物です。つまり雌雄が必要な生物となるのですが、雌雄の遺伝子がつまり卵子と精子の結合によって遺伝子の組み替えられます。その結果として親の特徴を半々に受け継いだ子が産まれてきます。しかしその親も既に先祖から遺伝子を受け継いでいますので、いったい何種類の遺伝子が受け継がれているか解らないほど多様となっています。
 それが突然別の性質を持って生まれたからと行って突然変異ではなくて、遙か以前に受け継がれた遺伝子が出現したに過ぎないと考えるべきでしょう。


 熱帯魚や最近流行のメダカでもある特徴の持った個体が生まれると、その特徴のある個体同士を掛け合わせることでより強調された個体が生まれていきます。それを何度も繰り返すことで固定されていくのですが、例えばヒレの長い魚同士を掛け合わせることで多くのヒレの長い個体が生まれやすくします。しかしその場合でもヒレの短い個体が産まれてきますがそれも遺伝子のなせる技で、その特徴が少しだとしても受け継がれていることを意味します。但しその変化は突然変異ではなくて単なる柄の違いでしかないのです。


 そういう意味でもゲンゴロウブナの中の平たい個体を掛け合わせ、平たい個体を多く算出することに成功したと解釈すべきで、その中に先祖の特徴であるスマートな個体が産まれることもあり、それを単にアイベラやハンベラと称していることになります。ギンブナとは交雑できないのでアイベラは生まれないのです。但し鯉とは混ざりますので鯉ベラは存在します。


 実際の話としてDNAが変化するほどの突然変異で産まれたとすると、それが1匹だけ出現だとすると次の世代に受け継ぐことが出来ません。突然変異同士を掛け合わせるためには最低限雌雄1匹ずつが必要になるのですが、突然変異でそんなに上手く雌雄が産まれるわけはないのですから突然変異説は否定したいと私的には考えています。


 つまりダーウィンが称えている進化論は極普通の常識的繁殖では起こりえないのです。現段階では進化論の説は否定されていると思って良いのですが、反対に進化論に変わる生物の進化については説明が付かないのも事実なのです。


 ある日に突然海から陸に上がった魚がいたとします。その魚が鰓呼吸から肺呼吸に変わるためには突然変異が必要で、単に陸に上がったから鰓呼吸から肺呼吸に変わったとすると、ヘラブナを陸に上げておくと肺呼吸に代わらなければなりませんがその前に簡単に死んでしまいます。
 キリンの首が長いのは高い木の枝の先にある葉を食べるために伸びたとされていますが、もし高い木の先にしか葉がない場合には首が伸びる前にキリンは絶滅していたはずです。
 生きるために象の鼻が伸びる必要があったとしても、体形が突然変異して鼻が伸びる前に絶滅するはずです。
 つまり自然界に変化が起きたとしてもその段階で首の長いキリンが生き延び、鼻の長い象が生き延びることが出来たと解釈した方が理屈として合っているはずです。


 突然変異によって産まれた個体が絶対数を占めるまで繁殖できるかどうかは甚だ疑問で、その段階で多数存在している旧個体の方に取り込まれるのが現実的な事です。ヘラブナでも同じ事で元の集団に取り込まれるのが極当たり前に起きてしまいます。勿論人間の手によって仕分けされて個体として集団を作っていくことは可能かも知れませんが、現実問題としてゲンゴロウブナを変異させて養殖する必要はなかったはずで、単に肉量の多い個体としてスマートな体型よりは平たい体型を選別した結果だと考えるべきでしょう。


 そうそうヘラブナはヘラブナ釣り界では篦鮒と書き表しますが、体型から来たヘラブナとの名称ですから平鮒の方が合っているはずですが違うでしょうか。


 ついでの話ですが人が思い込んでいるというか日常的に日本人が使っている英語で、和製英語だと解っている人はどの程度いるのでしょう。
 イメージを変える事をイメージチェンジと表現し短くイメチェンと言ったりしますが、そんな英語は存在しないのです。英語ではmakeoverといいますが日本でメイクオーバーといっても理解されないかも知れませんね。
 ついでに食事で量の多いことをボリューミーと言いますがそんな英語もないのです。英語的表現ではbigportionと表現します。単に膨大とかかさばるなどの時にはvoluminousといいますが食品には使いません。
 少しばかり恥ずかしいので知ったかぶりしてボリューミーとかイメージチェンジなんて表現しないほうが宜しいかと・・・。
 そうそう今の若者は写真を撮るときにチーズとかの合図はしないそうです。単純に写真撮るよといって連写をしてその中から良いものを選ぶのであって、一斉にいい顔をさせるような合図は全くしないそうです。フイルムカメラの名残がハイチーズでフイルムの節約だったのでしょうね。


 な~んてことをつらつらと書きましたが難しく考えるのではなくて、ヘラブナは単にヘラブナと理解しておくのが無難かと・・・どうだっていい話でしたね。