両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ダイワ 月光7尺 インプレッション①

 月光が発売されて何年経つでしょう。そろそろモデルチェンジされるかも知れない、それ程のタイミングとなりましたが、今回短竿の7尺を手に入れましたので、そのインプレッションを書いてみたいと思います。


 月光は天峰シリーズの後継として発売されたと思うのですが、元々天峰剣を持っていましたので、中長尺を購入する予定はありませんでした。また他の竿に比べ比較的に重いのも、食指が動かなかった理由です。


 今回短竿ということもあり、その重量は全く無視出来ますので、好みの調子を選べればと思って探したのですが、実は7尺の設定のあるアイテムはとても少なく、多くが8尺からになっています。これは8尺規定がある池が多いためでもあるのでしょうが、関西では7尺から使用できますので、今回は7尺が欲しくて探していました。


 今まで7尺としてはHERA Xを多用していました。確かに大助サイズを釣り上げるのにも、何ら不安を感じることがないほど胴に粘りがあり、それこそ50㎝を超える超大型サイズの鯉ベラが釣れた場合でも、満月となりながら突進に耐える事が出来ますので、信頼をもって使い続けていました。


 また極端に硬すぎることもなく、ラインブレイクも起きることは一度もなく、強い引きでもやりとりが出来る竿として使い続けていました。ただいつもいつも大助サイズが釣れるわけでなく、圧倒的に尺前後のヘラブナが釣れるのですから、そのサイズでも釣り味をもっと味わいたいと、手頃な調子を探していました。


 候補に挙がったのはシマノ紅月とダイワ月光そして硬式の月光剛です。紅月は硬調子の分類ではあるのですが、6~8尺は比較的胴が柔らかい設定をされています。また月光の剛はXと余り変わらない調子ですから、やや軟調子と思われるレギュラーの月光を選ぶことにしました。


 実際竿を手にすると、思った以上に胴に張りがあると感じたのですが、その要因が2本繋ぎから来ているのではないかと思いました。私は良く知らないのですが、7尺では月光と月光剛が2本繋ぎで、他の7尺は3本繋ぎではないでしょうか。その影響で胴に張りがある設定になっているのではと感じます。そのためか軟調子の月光 柔は3本継ぎとなっているのです。


 このような先調子のように曲がります。


 このときは尺程度のサイズでしたが、もう少し良いサイズの時はしっかり曲がってました。写真では7尺よりもっと長く見えますが、胴の曲がりが少ないからそのように見えるのかも知れません。


 振り出しではなく並継ぎで2本継ぎですから、穂先の収納をする事が出来ません。筏釣り用の2本継ぎでは、穂先を中に入れるような、反対に収納するタイプがありましたが、ヘラブナ釣りでそのタイプは見たことがありません。今回の月光は穂先を仕舞う専用の鞘が用意されています。他のアイテムで穂先収納用の鞘は用意されてないと思うのですが、竹竿では鞘が用意されているタイプがあり、また収納が2本仕舞いではなく3本になる仕様もありましたが、竹竿の方が自由な発想がされていたように感じます。


 一番上が穂先で真ん中が元竿です。下が穂先を収納するための鞘です。

 元竿用の上栓と鞘用の太い上栓が用意されています。



 2本継ぎですから結果的に胴に張りが出来たのかも知れません。この調子なら大助サイズも苦にならないのではと感じますが、継ぎ数の呪縛からの解放は、案外この月光からだったかも知れません。その結果として今までにない継ぎ数が採用され、それがHERA Rや新荒法師・武天の継ぎ数にも現れていています。


 このところ景仙 桔梗のような比較的低価格の竿を試していますが、低価格でも思った以上に優秀と感じています。月光もこの調子なら入門用という捉え方ではなくて、積極的に選んでも良い竿ではないかと思うのです。ただ同じ月光でも14尺以上は一気に重くなりますので注意が必要です。


 またX45も採用されていませんので、中長尺ではねじれが発生するかも知れません。今回の短竿ではねじれも気にする必要はないと感じましたし、重量も全く苦になることはありませんので、積極的に短竿サイズは選んでも良いと思いました。


 ここでメーカーの紹介文を載せておきます。よく読むと硬式先調子と書かれていましたね(笑)。


7~21尺のワイドバリエーション、クラスを超えた機能を搭載した使い勝手の良い硬式先調子へら竿
スムーズな曲がりの支点移動によって高い操作性を実現する『株理論』設計を採用し、へらぶなの引きをしっかりとした胴で受け止め、浅ダナからチョウチン、管理釣り場から野釣りまで、釣り場や釣り方を問わない硬式先調子の本格仕様。一節一節手作業によって作られるその意匠は高級へら竿の代名詞とも言える「節出し段塗」。飽きることなく末永く使える逸品である。


 価格を見て貰うと良くわかるのですが7尺で上代ベースで19,800円です。新しく出たHERA Vは8尺からですから比べられませんが、HERA Xの7尺が26,900円、HERA Sが41,000円ですから、使い勝手から考えても如何にバーゲン価格かわかります。
 シマノでは刀春の7尺が15,900円からありますが、使ったことがないので比べようがありません。比べるとすると紅月ですが21,500円で、皆空になると一気に跳ね上がり59,200円となりますので、月光と紅月がライバル関係となりそうですから、7尺を使って見ようかと思われる場合は、この2択で決まりではないでしょうか。但し月光の2継ぎに対して紅月は3継ぎですから、特徴的かどうかは未確認です。


 そういえばダイワの入門竿である陽舟が12,300円と入門用らしい価格ですが、先代の陽舟は15尺を所有してましたが、なかなか使える竿だったことを覚えいます。ただ陽舟の7尺も3継ぎですから2継ぎの良さは味わえないかも知れません。



 今回は大助サイズを釣り上げる事が出来ていなかったので、次回はもう少しサイズの良いヘラブナを釣り上げた時の曲がりが紹介できればと思います。実は今回も37㎝程度のサイズは釣り上げていたのですが、タイミング良く写真に収めることが出来ずに掲載が出来ませんでした。
 次の土曜か日曜日にも使ってみて、良いサイズが釣れたときの写真を撮れた場合は掲載します。・・・大助はそう簡単には釣れないんですけどね。