両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣りの板オモリのお話 仕掛け作り 2

 ヘラブナ釣りに必要な道具として誰しも注意深く考えるもとしては、道糸やハリスでしょうし、針も重要な道具には間違いないですね。
 でも、オモリについて考えたことがあるでしょうか。子供の頃に池や川で釣りをしていたのですが、その頃はオモリのことをシズと呼んでいました。どんな呼び方が正解かは知りませんが、オモリや鉛なんていうよりシズと表現した方が私にはピンときてしまいます。海の一本釣り漁師の間では、ビシとの表現も使われていましたので、語源は同じかも知れないですが、ヘラブナの世界ではシズと表現しないのでしょうか。
 基本ヘラ浮きの調整に便利な板オモリを使いますので、板シズなんて表現は聞いたことがないので、ヘラブナ釣り師の間では使わない表現なんでしょうね。


 さて、その板オモリについてですが、釣具店で何の気なしに買ってはいないでしょうか。いやその昔のような極細の道糸を使っていた頃は、板オモリそのものより巻き方に苦心されていたことでしょう。
 ちり紙を芯に巻いて道糸を傷つけないようにしていた記憶がありますし、板オモリの裏側に紙を貼り付けたものが売られていました。これは今でもあるのでしょうか。
 また表面にギザギザを付けて滑りにくい加工がされている板オモリも売られていますが、一般的な板オモリそのものにも厚みの違いがあります。
 0.2mm、0.25mm、0.3mmと厚みの差があったり、巾の違いも多数あります。
 どれをどのように使っているでしょう。
 案外、無頓着に買ってきて、単に浮きの調整さえ出来ればそれで良いと、板オモリの重要性を気に留められていないのではないでしょうか。


 板オモリを選ぶ基準に順番を着けるとするなら
  1.巻きやすいこと
  2.解けにくいこと
  3.オモリの調整がしやすいこと


 第1の巻きやすい板オモリは、薄くて柔らかい事となります。ですが、薄くて柔らかい板オモリを使う場合は、余りオモリを背負わない浮きを使う場合に限られます。
 反対にオモリを背負う浮きに薄くて柔らかい板オモリを巻くと何重にも巻くことになってしまい、水の抵抗を受けるので空合わせをすると直ぐに解けてしまいます。


 2番目の解けにくい板オモリとは、オモリそのものに滑り止めなどの加工をしているもの、または厚みがあるものとなります。
 個人的には、加工がしている板オモリは比較的高価なので使っていませんが、厚みのある板オモリを使うと解けにくくなります。同時に厚みがあれば沢山巻かなくても重さがありますので、余計に解けにくくなります。
 なんたって空合わせ毎にまき直す動作も面倒ですから解けにくいものが良いと思っています。


 3番目のオモリの調整がしやすい板オモリとは、やはり厚みが薄めの板オモリか幅の狭い板オモリでしょう。1㎜以下のカットで調整するのは至難の業ですから、もう少し厚くカットしても大丈夫な板オモリが適しているでしょう。
 歳と共に目が見えなくなってきていますので、このカットはとても面倒な作業となりつつあります。


 ただここに来て板オモリではなくてシンカーなるものが出てきているのです。


 板オモリは基本使い捨てです。何度も使っていると弱くなってしまい簡単に解けてしまいます。また端がギザギザと割れてきてやはり使えなくなってしまいます。
 鉛は誰しも知っているように有毒です。管理池なら良いというものではなく、公害に手を貸すようなポイ捨ては決してしてはならないことです。
 となると再利用が可能なシンカー(オモリのこと)を使うのも方法ではないでしょうか。シンカーだけでは最終調整が難しいので、補助的に板オモリで調整する方法を採ると、環境にも優しく例え安い板オモリといえども懐に優しくなるというものです。
 ただシンカーそのものが少しばかり高価でから、高切れを起こすとなかなか痛いのですが、高価な浮きのことを思えば安いものです。


 そしてシンカーの利点がもう一つ、それはハリスが絡みにくくなることです。
 シンカーにはある一定の幅がありますので、沈下途中にハリスが絡みにくい仕掛けが出来あがります。


 最後にもう一つ、それは板オモリをどこに巻いているでしょうか
 そんなのハリスの連結に決まっているとの声が聞こえてきますが、それはどうしてでしょう。どうしてハリスとの連結部分にオモリを巻くのですか。
 その昔は、チチワで道糸とハリスを連結していましたが、その部分にシズを取り付けるとズレない事と糸が2重になっているので丈夫なためでしたが、ヘラブナの世界ではどうしてハリスの連結部分なんでしょう。


 よくハリスを長く伸ばすとか短く縮めるとか、釣りないときの対策をしていると思うのですが、それは板オモリの位置で仕掛けがくの字に曲がってしまうから、その下のハリスの長さを調整していると思うのですが、もし板オモリの位置を上げたり下げたりしたとしたら、それはハリスを伸ばしたり短くしたのと同じ現象が起きていると思いますが如何でしょう。
 もしハリス調整と同じ現象が水中で起きていたとしたら、こんな簡単な方法はないと思うのです。
 ただシンカーの種類によっては調整がきかないのですが、ハリスの長さを調整する前に1度板オモリの位置を上げてみては如何でしょう。
 感覚でしかありませんが、キットハリスを伸ばしたことと同じはずです。ただ長短同時に延ばしたり短くした事になります。つまり段差の調整は出来ませんので段差調整以外でのハリスの長短には試す価値があると思っています。


 滋賀県の清風池のように、道糸とハリスの連結部分に板オモリを巻く事と規定されている場合がありますので自己責任で宜しく