ヘラブナ釣り グルテンのお話
ヘラブナ釣り使われている餌はマッシュポテトでした。これは時代が進んだところで変わらないのですが、麩やグルテンが主流になりつつあるのはいつ頃からでしょう。
マッシュポテトはいわずと知れたジャガイモを湯がいて潰したもので、釣り用に使われているのはマッシュポテトを乾燥させてフレーク状にしたものです。勿論このフレーク状にしたものは釣り用に開発されたものではなく、食品として流通しているものを流用されているものです。
釣具店で売られているマッシュポテトには何か含まれているのかも知れませんが、純粋なマッシュポテトは食品売り場でコロッケ用とかに使うものですから、添加物は含まれていないものが手に入る事が出来ます。
いつものように横道から入りましたが、マッシュからグルテンへと餌が移った原因は知りませんが、何らかの理由があってグルテンが使われ出したのでしょう。
さてそのグルテンですが主原料は小麦粉でそこから分離されたものです。小麦には元々グルテンが含まれていてその含有量によって薄力粉・中力粉・強力粉に分かれます。簡単には強力粉を水で練って団子にして、それを水に晒して溶かして行くと残ったものがグルテンですが、興行的にはそんな面倒なことはする必要はないのですが、難しくなるので割愛しますがスプレードライ法やフラッシュドライ法で作られます。
ではグルテンとは何かですが、タンパク質と簡単に表現出来てしまうのですが、タンパク質と聞くとお肉類を頭に浮かべてしまいます。または豆腐に代表される大豆タンパクが植物性由来で有名ですね。
釣り用のグルテンは小麦粉由来のタンパク質が使われています。同じようにヘラブナ釣りで使われている麩は、原材料はグルテンでありそのグルテンも小麦由来のタンパク質で作られています。
そのグルテンがタンパク質だとしてそのタンパク質は何から出来ているかです。グリアジンとグルテニンからなるもで糖タンパク質に分類されます。ややこしくなってきましたので飛ばして良いのですが、いってみればアミノ酸によって作られていると理解すると簡単ですね。
そのアミノ酸が集魚効果が高いのは知られていると思うのですが、ヘラブナ用の団子餌やグルテン餌にアミノ酸を添加しているものもでています。
そのグルテンは水によって変化をします。水分子と結合しまたタンパク質同士も結合して、コイル状に結合することがわかっています。この性質を利用してマッシュポテトに配合することで、マッシュポテトが溶けてばらけるのをつなぎ止める役割をします。それがグルテン餌の基本構造になるわけです。
グルテン単体として手に入れることが出来ますので、食品として売られているマッシュポテトにグルテンを加えることで、自分好みのグルテン餌ができあがります。
マルキューで売られている内容はわかりませんが、新ベラグルテンはグルテン量が少なく芋グルテンやグルテン1など、ニンニクやアミノ酸など何が入っているかは別として、自分なりの配合で重い軽い開きが早い遅いが思うように出来る可能性はあります。
話の途中にありました麩は、主成分とした団子餌やグルテン餌に配合してあったりますが、この麩はまさにグルテンでありひいてはアミノ酸だということで、ヘラブナ釣りに有効な餌だとわかるわけです。
まっ素人が色々と組み合わせてメーカーで研究された餌以上に釣れる餌が作れるとは到底思えないのですが、もう少し開きを良くしたいとか反対に遅くしたいなどの場合に、マッシュポテト単体を添加するかグルテンを添加することで調整が出来ると思います。
コショウ入れのようなものにグルテンを入れて、団子に振りかけるだけでまとまりの良い餌が作れてしまいます。
まぁ実際は面倒ですから餌メーカーのグルテン餌にマッシュ団子餌を混ぜる方法が簡単で良いですけどね。
マッシュ配合の団子餌や麩配合のグルテン餌そしてうどん餌がありますが、結局ヘラブナ用の餌は、マッシュポテトと小麦粉だということがこれでわかりますね。この組み合わせをどのように考えるかですが、次は集魚材について考えてみましょう。
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