両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 当たりが出ないその時・・・3

 釣れない時は色々と試したくなるのが人情ってところでしょう。最近のことですが活性が高いはずの盛夏の時期に、全く当たりを出す事が出来なかったのです。そうなるとやはり今のままでは駄目だと感じいしまいます。取り敢えず釣れるようにするには何をすべきかです。何もしないで釣り続けても当たらない食わないと嘆くだけですからね。
 まずは当然のごとく餌の工夫を一番にするでしょう。その前に私は底釣りですから床取りの取り直しをしますが次には餌の工夫をしてみます。それでも改善しないときは、浮きの変更や竿の尺数の変更と進むのですが、取り敢えずその場で対応できる方法をとるようにしています。


 その色々な工夫の中でもう一つハリス長の変更でしょう。いつも書いていますように宙釣りでハリス長の変更は当たり前のことですが、底釣りでハリス長の変更をする人は少ないと思うのです。少ないと思うからこそやってみる価値はあると思うのです。まして周りで当たりが出ないと嘆きの声が出れば出るほど試してみる価値は高いと思うのです。


 当日は相変わらず当たりが少なく釣果も良くありませんでした。水温を測ると底で30度もありました。30度を超えると当たりは極端に落ちてしまいます。まさに釣りが成立するかどうかギリギリの水温だったと言えそうです。


 餌打ちを繰り返すと徐々にヘラブナが寄ってくるのがわかります。通常盛夏に寄り出すと餌が着底するまでに揉まれて保たないのですが、触りが出たしても静かにに着底して、着底した後は浮きの見本市のようにじっと静止したままです。そこでアピール度を増すことを考えます。それがハリスを伸ばす方法です。


 水温がある程度落ちていると、長ハリスはとても有効だと思うのですが、集まりすぎていたりすると途中で引ったくられてしまいます。しかし今回はそんなこともなく無視されるほどですから、ついついつられて食ってしまったというような演出が出来ないかと思うわけです。


 しかしそんな思惑など通じることなく口を使ってくれないのです。まさにコレはお手上げと17尺から9尺へと竿の尺数を変更したのです。不思議なことに一気に当たりが増えるではないですか。但し今度は長ハリスでは全く餌が保たないのです。そこで元の長さに戻してみると食い当たりが出るようになるのですが、不思議なことに湧いていたヘラブナが見えなくなってきました。それにも拘わらず底で変な当たりを繰り返すのです。もぞもぞとした当たり方、少し浮かせる当たり方、刻み続けていたりとしっくりこないのですが、それでいて合わせると上唇センターに掛かっているのです。


 落ち込み当たりを取ってしまうと上ずりが酷くなります。その上ずったヘラブナに掛かる針は決まって下唇です。それは湧いているヘラブナは下から上に顔が向いていて、沈下途中で餌を吸い込んだ場合は針先が下に向くからで、掛かった針の位置でいつ咥えたのかわかるのです。
 それが底でどんな食い方をしているのかわからないのですが、ツン当たりはとても小さくて「ん?」と疑問に感じる程度の当たりでも上唇に掛かってくるのです。これはいったいどうした現象なのでしょうか。案外下草か何か障害物の上に餌が乗っているのかも知れないのですが、不思議な当たり方を繰り返していたのです。


 その不思議な当たり方はハリスを短くすることで解決できたのです。ハリスのたるみが少なくなったためかどうかはわかりませんが、明らかに当たりの出方が違っているのです。それを漫然といつもと同じハリス長を使っていると、当たりがないと思っていたことでしょう。まして長ハリスを使っていた場合は、もっと当たりが無くなっていたと思われるのです。


 そんなの当たり前だといわれそうですが、経験の浅い私などはやってみなければわからないのです。経験を重ねることで今何をすべきかわかるようになると思うのですがあれこれとやってみて、ああそうなんだとひとり納得しているのですが、しかしわからないことが多すぎます。何故?どうして?どうすれば?なんでそうなる?


 知恵の少ない私には荷が重すぎです。難しい時期に竿を出す愚かさなのでしょうか。それこそ釣れるときに釣れば良いだけだって声が聞こえて来そうですね(笑)。