ヘラブナ釣り大会に於ける新型コロナウイルス対策
ヘラブナ釣りは屋外のために3密(密閉・密集・密接)とはならないはずですが、大会などでは大会説明や表彰式が執り行われます。その時どうしても感染しやすい環境になりやすいと思いますが、どのような対処方法を採るべきでしょう。
勿論この時期ですから大会そのものを中止するのが1番です。ヘラブナ人口の大半は高齢者が占めていますので、感染リスクというよりは死亡リスクが高いのも間違いない事実でしょう。それを押してでも大会をする場合は何をすべきか取り上げてみました。
先ず感染そのものについて
1.感染経路
感染経路の考え方として飛沫感染・接触感染の2種類の感染経路が上げられます。
くしゃみや咳による飛沫を吸い込むことによって、感染してしまうと考えられていま
す。
また接触感染については、直接感染者に振れることを意味しますが、今回の場合は感
染者が触ったものに手を触れることで感染してしまうと考えられています。
2.空気感染
空気感染については基本的にないとされているのですが、感染者の近くに居るだけで
くしゃみや咳以外でも飛沫は浮遊しますので、それを吸い込むことで感染すると考え
られていますので、一般的空気感染はないとしても漂っている飛沫によって感染する
と考えられています。
3.罹患者
既に症状が出ている場合は入院等の措置が執られていると思いますが、罹患したとし
ても無症状病原体保菌者については、自覚症状がないために自分は大丈夫との認識に
於いて予防されていない可能性が高く、発症患者より感染拡大リスクの高い人と認識
する必要があります。
4.糞便感染
感染者の糞便からの感染リスクについては、確実な報告がされていませんのでまだ解
りませんが、ノロウイルスでは感染が確認されていますので、同じようなウイルスと
考えていた方が安全だと考えています。
5.食品感染
食品による感染リスクについては今のところ報告例がありませんが、容器などは多数
の人の手によって運ばれていますので、接触感染リスクがあると思っていたほうが良
いと考えます。
また70度以上の高温と70%以上のアルコールに弱いことは解っています。そういう
意味では生ものは避けたほうが良いかも知れません。
さて、これらの情報によってヘラブナ釣り大会を行う場合の対策としては継ぎのようなことが考えられます。
1.人と人との間隔を出来るだけ空ける。これによって感染リスクは随分と軽減されると
思います。
またどの程度の有効性があるか解っていませんが、マスクの装着と定期的な手洗いを
履行するルールを作るほうが良いかも知れません。ただマスクが手に入らないのが難
点です。
2.トイレ事情は釣り場によって違っていますが、最低限水洗トイレを利用することでし
ょうか。溜め式はその場に留まり続けますので危険度は増すように感じます。とはい
え水洗設備の不完全な地域から感染者が爆発的に増えたとの報告もありませんので、
糞便由来の感染はどの程度か解りませんが、最低限水洗トイレでも確実な水を流すと
同時に、その器具を触った手はしっかりと洗うことを心がける必要があると思いま
す。
3.ランチ等の食事については、個別準備をして感染拡大を未然に防ぐ方策が必要でしょ
う。また食事場所も出来るだけ人が集まらないような工夫を採り、食堂などで密な席
に着かないようにすべきではないかと考えます。
4.検寸についても同じところに人が集中しないようにすべきでしょう。出来れば数台の
検寸場所を設ける事でしょうか。その報告をもって大会が完結出来るような取り組み
を考えるべきと考えます。
通常の大会であれば検寸係が1名が普通でしょうが、今回からは記録係として検寸は
規定検寸台で各自が計ってサイズを記録係に報告して貰う形を取ります。
5.我が天釣会では大会前に集金と珈琲の提供をしていますが、次回以降当分の間は珈琲
の提供は中止として、大会前の挨拶も集合せずに釣り座でのスピーチと致します。
正直この時期のことですから大会などは自粛すべきだとは思うのですが、ついつい屋外の事でもありますので、どこかに安心感を持っているような気がします。危機感を持って対応するように心がけることで、閉塞感のない暮らしを守ることも考える必要があるように思います。
自身の命を守る事と他人に移すリスクを減らすためにもご協力を宜しくお願いします。
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