両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 何故か釣れるゲンゴロウブナ

 ヘラブナの原種はゲンゴロウブナとの定説です。


 琵琶湖原産のゲンゴロウブナですが、ゲンゴロウ(源五郎)鮒との名前になったいわゆる語源はご存じでしょうか。


 1番これであって欲しい定説が次のような物語です。
 応仁の乱の頃、滋賀県琵琶湖西岸堅田に源五郎という漁師がいました。京の都にフナを売りに行き大変評判がよかったそうです。その後今出川(京都の道の名)の大納言家の姫君に恋をするのですが、自分の意を伝えるために立派な焼きフナを作り姫に献上します。その腹に恋文を忍ばせてやがて恋が成就した説。


 なかなかいい話ですが、多分こんな事は全くないはずです(笑)。


 二つ目が堅田の漁師である源五郎が常に大きな鮒を獲り、安土城主に献上していたのでマブナの大きいものを「源五郎鮒」というようになった説。


 三つ目が堅田(滋賀県)に源五郎という魚屋がいてこの魚だけを売った説。


 そうそうこんな昔話もあります。
 漁師をしていた源五郎が、琵琶湖のほとりで倒れていた女性を助けます。元気になった女性を源五郎は嫁に迎えるのですが、数年経ったある日にその正体がフナであることを知ります。正体を知られ鮒は琵琶湖に姿を消したのですが、その嫁を追って水に飛び込んだ源五郎自身も気づけばフナになっていました。それ以降大型のゲンゴロウブナが琵琶湖に現れるようになったとさ。


 どうでしょう・・・どれも違うような気がしますが(笑)。鮒の中で大型で幅が広い種をゲンゴロウブナというのは間違いありません。


 ゲンゴロウブナは元々釣れない魚とされていました。魚釣りの餌としてはミミズや赤虫などの生餌が基本であったわけですから、その餌には食いつかなかったからでしょう。
 植物性プランクトン食とされたのは鰓耙数が100本もあることです。鰓耙数とはエラの赤いヒダの本数ですが少ない程動物性食となります。キンブナが1番少なく40本以内でギンブナは個体差が激しく35本~70本となります。そんな中で100本を数えるのですから相当多いことが解りますが、動物性食をしないということで釣れない魚となってしまいました。


 ところがサツマイモの練り餌で鯉を釣っていてゲンゴロウブナが釣れる事がありました。その後になって釣れる魚との認識とり餌開発へと続くわけですが、それがジャガイモのマッシュであり焼麩の粉末となるわけですが、いずれにしても粉状態の餌を針に刺すために団子状にまとめて、その餌を吸い込ませることで釣りが成立するわけです。


 私の釣り方は両うどんの底釣りですが、うどんは待てど暮らせどバラケることはありません。まして寄せ餌のまぶし粉はペレットですから、それで釣りが成立するなんて不思議でしょうがないのです。


 よく養殖池で飼われた時の餌としてペレットが使われるので、それで食ってくるとのまことしやかな説があり、養殖池で使われているペレットが手に入れば爆釣出来るなんて噂が出来上がることになるのですが、実はそんなことは全くなくて放流された池で自然繁殖した子ベラもそのペレットを極々普通に食ってくるのですから、養殖された記憶なんて話はいい加減な説だとわかります。


 そのペレットをまぶし粉としてうどんに付着させ、それを寄せ餌として使ってうどんを食わせるのですから、知られているゲンゴロウブナの植物性食との特徴からは逸脱していることになります。
 しかし現実に釣れて来るのですから不思議でなりません。


 過去のブログでもヘラブナは釣れない魚と書いてきましたが、釣れないはずの魚が釣れるのですからいったいどうしたことだろうとなるのです。


 誰か解明して頂きたいと思うのですが、その昔サナギ粉が使われた時期があります。今でも団子餌に配合されているものがありますが、サナギは動物性そのものですから本来興味を持たないはずです。にもかかわらず寄せ餌効果があるのですから困ったことですね(笑)。


 やはり最終的にはアミノ酸効果という以外ないのですが、そうだとしても固形のうどんでどうして釣れるのでしょうね。不思議な魚としかいいようがないですね。