過去に釣れない場合の対策として、仕掛けの見直しや浮きの交換や選び方などを取り上げましたが、今回は釣れない場合の根本的な対策が残っていましたので、それについて取り上げてみたいと思います。

　釣行する度にどの竿を出そうか迷っています。そうするとどうしても釣り場まで色々な竿を持ち込んでしまって、結果大荷物となってしまうのですが、病気の後は出来るだけ自宅で先に選択をして、竿数も極力減らして荷物を軽くする事がつくづく必要だと思うようになっています。

　釣り堀や管理池限定の話ではあるのですが、仮に思ったポイントが18尺が適している尺数だと仮定しますと、今まであれば調子の違うタイプではあっても18尺を2～3本を竿袋に入れていました。またその近くの17尺16尺程度までは各2本程度は忍ばせていたものです。
　現実的にはそれ程多く竿を取り替えることはしませんので、単に荷物が多いだけだったのですが、15尺～18尺の竿が間違いなく不安感もあって竿袋を占領していたものです。

　さて尺数を決め打ちで釣り出してみて、それがそのまま釣れ続ける状態であればそれで良いのですが、中休みというか当たりが遠のいたり、ヘラブナが寄りすぎてしまい釣れないこともあります。

　それには色々な要因が考えられます。
　ヘラブナが集まりすぎている。
　ヘラブナがポイントに集まっていない。
　時期に合わせた餌選びが出来ていない。
　状況に合わせた仕掛けが出来ていない。
　打ち込み方の工夫が出来ていない
　ヘラブナの寄りすぎ。
　ヘラブナに警戒心を持たせてしまった。
　浮き下がズレている。
　針先が傷んでいる。
　ハリスに縒が出来ている。
　床が掘れてしまった。
　ハリス・道糸が吸水して浮きとのバランスが狂っている。
　時間経過に合わせたタイミングで釣りが出来ていない。

　いずれの原因かは別として、それなりに釣りながら検証をすることで改善する可能性はあるのですが、釣れないことに嘆き気力が失せてしまってからでは、果たして正確な検証が出来るか甚だ疑問になります。
　そんなことも出来なくてどうする！なんてお叱りの声が聞こえてきそうですが、それが出来ていれば誰も苦労しないのです。いつも良い釣果をあげられる人は、常に検証をしながら釣り続けられていることでしょう。全く敬服するばかりですが、小市民な私には到底真似が出来兼ねます。

　そこで簡単に検証する方法というか、現状を打開する方法があります。それは・・・・

　竿の尺数を変更することです！

　な～んだそんなことか！とは申されるなかれ。

　実はこれは勇気が要ります。今まで釣れていて少し釣れなくなったからといって、釣れていた記憶が残っているのですから、竿の変更なんてとても出来ないはずです。私のように短気ものは、18尺を使っていたとしても一機に8尺に変更してしまいますが（笑）、それは何も解決策では無くて、単に現状から逃げているだけでしかありません。

　今回の課題は、攻める姿勢を残したまま尺数の変更をするのです。その為には18尺から一機に8尺にするのではなくて、18尺だとすると16尺または21尺と2尺程度を変更するか、3尺飛ばして15尺にしてしまうことです。
　ここで間違ってはいけないことは、尺数を変更しないで釣っていたポイントから横にずらす方法です。そうすると竿の変更をしませんので仕掛けや浮き下の検証が出来ないままになってしまいます。ただポイントに集まっていたヘラブナを少しは分散させることが出来ることと、ポイントにまで入り込んでこなかったヘラブナを狙うことが出来るだけです。それでまた釣れてしまうから困ったものですが（笑）。

　考え方として18尺－15尺－12尺－9尺、反対に9尺－12尺－15尺－18尺、または18尺－12尺－9尺－15尺のように、極端な変化を付けることで釣果を伸ばす事が出来ます。
　竿を変える度に床取りをします。出来れば浮きも尺数に合わせて変更します。竿交換の時間は2時間に1回程度と決め打ちすると迷わなくて良いのですが、ハッキリ言ってなかなか勇気の要る方法でもありますが、ベテラン程気楽に竿交換をされているようにも見受けますが、あくまでも攻めの姿勢で尺数の変更をするのも良いと思っています。

　釣り出して迷い出して釣れないことで悩むより、竿交換が案外的確な対応のような気もするのです。まぁ居着き3匹なんて格言もありますので、3枚だけ釣れて後は静まりかえるなんて事もある可能性は残っていますけどね。

　ご健闘を祈ります！！

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