ヘラブナ釣り カラツン対策は楽しい老後
基本両うどんの底釣りで話を進めますが、ヘラブナ釣りに於いてカラツンになることは一種の誰しも通る道というか、ヘラブナ釣りには付きものと思うのです。
反対にカラツンなど無いと言う人もいるのも間違いのない話です。では何が違うのでしょう。
1日30枚~50枚釣り上げる釣り人には、間違いなくカラツンは起きているはずです。
1日100枚以上釣り上げる釣り人には、カラツンは起きていない可能性が高いです。
1日10枚前後釣り上げる釣り人にもカラツンは起きていない可能性が高いと思います。
釣り方について
テンポ良く餌打ちが出来る釣り人は、30枚以上の釣果が出ていると思います。
テンポを無視して当たりがなければ打ち返さない釣り人は、10枚前後ではないでしょうか。
テンポ良く餌打ちをしてカラツンが出ない釣り人は、100枚の大台が視野に入っていると思われます。
先ずテンポ良く餌打ちが出来る釣り人は、ポイントにいるヘラブナに食い気を起こさせて、針に突いている餌を追いかけるようになります。そのヘラブナの数が10枚程度であれば浮きも落ち着いているでしょう。それが30枚50枚とポイントに集まってしまった場合は、浮きの挙動は不安定になってしまいます。
但しこれだけ集まったヘラブナが食い気を示しているのですから、的確な当たりを拾い続ける、または的確な当たりを出す対策を講じれば、途切れることなく釣り上げる事が出来ますので、100枚の大台が視野に入ることとなるでしょう。
それがスレやカラツンに見舞われると、ポイントにいるヘラブナを散らしたり警戒させてしまい、食い気が落ちたり針に着いている餌に興味を示さなくなると、50枚程度の数に陥ってしまうと考えます。
反対に当たりがない限り打ち返さない釣り人は、まぶし粉がすっかり落ちてしまった裸のうどんで待っているのですから、そのポイントにはホンの数匹のヘラブナがいる程度であり、周りにいるヘラブナの食い気も少ないために、アタックしてくる事は希でしかありませんのでハリススレも起きず、食い気のあるヘラブナだけが針の餌を食うためにカラツンが起きにくいと考えます。
10枚しか釣り上げられない釣り人と100枚釣り上げられる釣り人は、この際無視して良いと思うのです(笑)。
問題は、30枚~50枚程度を釣り上げる釣り人には、100枚とはいいませんが数を伸ばす対策をすることで、つまりカラツン対策をすることで数が稼げると思っています。
ではどのようにしてカラツンを減らすかですが、中だるみも含めて考えたいと思います。
50枚程度を釣り上げられる釣り人は、ポイントに集める対策は出来ていますので、その方法は解説する必要はないと思いますが、ヘラブナがポイントに留まっている状態で、如何に針に着いた餌を食わせるかになると思います。
何度も書いてきましたが、両うどんの底釣りで大切なことは、うどんからまぶし粉が剥がれた状態にいち早くすることで、ヘラブナはそのうどんを食ってきますので、いち早くまぶし粉を剥がす必要があります。同時に水面近くでは如何に剥がれないようにするかも重要な事です。
ヘラブナは、臭い成分で集まってきます。この場合でいうところの臭い成分とは、人間が嗅ぎ分けられる事が出来る臭いのことではありません。魚類の発達した嗅覚は、人間でいうところの味覚も嗅覚として感じる事が出来ます。その為に人間的感覚の臭い成分はあまり意味を持たないと個人的結論に達しました。
何億倍にも薄まっているアミノ酸の臭いを嗅ぎ分けることが出来る魚類ですから、人間の嗅覚などは劣るに劣っている器官だと理解しておきましょう。その上でどんな臭い成分を使うかは、釣り人の試行錯誤によって生まれてくると思いますが、おっと!また話が横道に逸れてしまいました。
臭いで集まったヘラブナは、視覚に頼ることなく口をパクパクとさせて浮遊しているまぶし粉を食べ出します。そんなヘラブナが間違って餌を食べてしまう釣り方が段底だと思っていますが、両うどんの底釣りでは間違って食うことはありません。
浮遊しているまぶし粉は視認することなく食っているのですが、うどんを食う段階に置いては、うどんを認めて食いつきます。つまりまぶし粉が剥がれて白いうどん状態になって、ヘラブナにその白さが認められてから初めて食いつくと思っています。
その為に、いち早く食いつかせるためにはまぶし粉がさっさと剥がれてくれる必要があります。
まぶし粉をいち早く剥がれ、尚かつ水面で散らない方法としては、うどんにまぶし粉を付けてから放置しないことです。少量ずつまぶし粉を付けてさっさと使い切る。時間の経ったうどんからまぶし粉が剥がれるにはとても時間を有します。
多分ある程度の数を釣り上げる釣り人には、これまでのことは出来ているはずですから、その次のカラツンを減らす方法ですが、ヘラブナが安心して食ってくれる対策を取る事でしょう。
両針ともずらすことも1つの方法ですが、この方法はカラツン対策でありながら、食い当たりそのものも減らしてしまいます
やはり仕掛けそのものに工夫が必要で、上針はトントンのままにして下針を伸ばすことで警戒感を薄めてくれます。どの程度伸ばすかは、いつも行かれている釣り池のクセや水温天候にも左右されますので、色々と研究して頂きたいと思います。
次には、下針のうどんを小さくカットすることです。元々のうどんのサイズは人それぞれですが、初めから小さいうどんにしていると全体としての数が稼げませんから、若干大きめのうどんでまぶし粉もたっぷり、そしてヘラブナに目立たせることですが、カラツン対策には、今のうどんサイズから5分の4、4分の3、3分の2、2分の1とカットサイズを変えることだけでも、明らかにカラツンは減ってくれます。
ただ、オモリの位置程度に浮いてしまっているヘラブナによる、まぶし粉に対するアタックが続いて、それがカラツンになっている場合は、そのヘラブナを底方向に向けてやる必要があります。
1番の方法としては床休めをすることでしょうか。変に上ずってしまっているヘラブナを落ち着かせるには、浮遊するまぶし粉を減らす必要があるわけです。
水中のまぶし粉を釣り人が減らすことは出来ませんので、テンポ良く打ち込んでいた餌打ちを、勇気を持って止めてしまうことが有効な対策と考えます。
じーっと座り込んで釣っているヘラ師達ですから、エコノミー症候群に陥らないためにも、トイレ休憩、コーヒーブレイクなど、少し立ち上がってウロウロするのは、身体のためでありカラツン対策の為でもあると私は思っています。
年々高齢化の進むヘラ師達ですが、ある日に釣り座からバタンと横に倒れられた釣り人が居ます。暫く起き上がることが出来ない状態でしたが、その日は大事に至らなかったようですが、エコノミー症候群発症した可能性が高いと思います。
これから気温も上がり汗となって身体の水分が減ってしまい、ドロドロの血液は脳梗塞に陥りやすいものです。座り続けてエコノミー症候群を発症してしまうなんてことにならないように、水分と休憩は積極的に取る必要があると思いますが、それこそカラツン対策に繋がると思って、釣れ続いているであろう釣り時間だとしても、勇気を持って休憩を取るようにしましょう。
これは私自身に対する警告でもあるのです(笑)。
高齢化が進むヘラブナ釣りの世界ですが、いつまでも楽しく釣り続けることが出来るように、自らが対策を取る事で寄り楽しいヘラブナ釣りライフが送れると、老後も、、ん?既に老後か(笑)。残された人生を楽しく過ごせると思います。
さぁて、休憩も十分と取りながらも次の日曜日は爆釣と行きましょうかねぇ。。
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