ヘラブナ釣り メーカーも竹竿の呪縛から解放されよう
多分と想像の話になるのですが、ヘラ竿の継ぎ数は何で決まるのでしょう。何となく竹竿で採用されていた継ぎ数が元になっているのではと思うのです。
基本的な並継ぎ竿や振り出し竿の場合は、太い方の竿に収納できるようになっています。竹竿の場合には収納できずに、3本収納とか収納専用竿が用意されていたりと、カーボンロッドより自由な発想で作られています。
カーボンロッドの場合も、その自由さが発揮出来ると、もっと個性的な竿が出来るのではと思ったりします。
竿の仕舞い寸法は120㎝程度までが多いと思うのですが、鮎竿のように仕舞い寸法が150㎝なんてのも面白いのが出来るのではと思うのです。
例えばダイワ製の場合も120㎝までが多いのですが、面白いと思ったのがHERA Rの15尺です。15尺は5継ぎが殆どだったと思うのですが、HERA Rは4継ぎ化されているのです。そのメッセージには和竿の常識にとらわれない発想でバランスを見直されていると書かれているのです。その結果として攻撃的な攻めが可能なシャープな振り心地を実現している事になっています。
このしなやかな発想は商品開発としてとても重要で、従来の5継ぎに縛られることで自由な発想が出来ず、固定された範囲のみでアレコレと工夫する事になってしまいます。
そこで次ぎに発売された荒法師 武天は、15尺を6継ぎにしてしまったのです。それによりしなり強さが最も実感できる竿に仕上がっているとのことです。
このように仕舞い寸法を無視することで、製品作りの視野が広がり、カーボンロッドならではの特徴ある竿作りが出来ると思うのです。
竹竿の呪縛からそろそろ逃れても良いと思うのですが、使用するヘラ師達が竹竿が優秀と思込んでいるところがありますので、何時まで経っても竹竿に似せたカラーやニギリが使われていたりします。
もう竹竿模様を着けるところから脱却しても良いと思うのです。ただHERA FXの金色などはどうかと思いますが、HERA Sの銀色やFの青色カラーも認知されるようになっています。とはいえ兆が発売された時は、あの派手な赤色には抵抗があり、なかなか購入することが出来なかったのですが、人は慣れるものでFXを使い出してから、金色より地味に見えるかと思って購入し、直ぐに違和感なく使う事が出来ていました。
一度派手な竿を使い出すと、HERA Xや紅月の赤色なんて大人しいとしか感じられないのですから、人の感覚なんてものはいい加減なものだとつくづく思ったものです。
各メーカーのフラッグシップ竿は相変わらず竹模様ですが、それが入門竿の陽舟にも段巻き模様が採用されたのは面白いと思います。
シマノの閃光もレインボーカラーと派手ですが、最初の閃光がレインボーでその後は少し色を抑えたカラーとなり、またレインボーカラーに戻ってきました。この模様は元々鮎竿のフラッグシップの竿に使われていて、川で9mの竿を出すととても目立って、鮎師には憧れの竿となり人気が爆発したので、またヘラ竿に採用されたのではと勝手な想像をしています。
派手な色使いが認知されてきていますので、そろそろ竹竿の呪縛から放たれて、自由な発想でヘラ竿の開発をされると面白いと思うのですが、残念ながらヘラ師の高齢化が開発のブレーキを掛けているのではないでしょうか。
だって・・・・年寄りには売れないですから。だから1.5尺刻みなんてアイテム減らしをされてしまうのではと思うのです。知りませんけどね(笑)。
メーカーもカーボンならでは、現代の竿ならでは、なにも年寄りの趣向に合わせる必要はないのです!!!
年寄り達も新しい竿に手を出して、以前の思い込みから脱却するのも面白いと思うのです。まだまだ青春を謳歌しようではないですか!!
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