両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 過去の現実と未来の希望

 かの有名なアインシュタインは、「過去から学び、今日のために生き、未来に対して希望をもつ」との名言を残しています。


 この名言には続きがあり、「大切なことは、何も疑問を持たない状態に陥らないことである」


 これはヘラブナ釣りにも共通している事ではないでしょうか。昨日の釣りで釣果が良くなかったのはどうしてか。何が間違っていたのが、どこに工夫の余地があったのか、過去の釣行には色々な情報が含まれています。


 それを活かして今日の釣りに反映させることで、もし釣果が良くなかったとしても、もう一つ工夫を凝らして、次回の釣行に役立てて爆釣をする。まさに未来に希望を描くことが出来ます。


 もし釣果が悪かったとしても、それが自分の釣り方に隠れているのではなくて、池の状態が悪いからだとすると、決して未来は明るくなることはありません。


 季節要因で釣果が良くない場合があります。風が強くて浮きが流されるのなら、どうすれば浮きを止めることが出来るのかを考えます。そのためには底釣りが良いとか、道糸を細くして抵抗を減らすとか、浮力の高い浮きを使ってしっかりと沈めてバランスを取るとか、何らかの対応が出来るはずですが、単に風が強くて浮きが流されたから釣れなかったでは、明日の釣行には何ら役にたつものがありません。


 水温が低かったのでヘラブナの食いが悪かったのであれば、水温の低い時期でも食いたくなるような餌は何か、どのような演出をすると食うのか、ハリス長を長くしてアピール度を増やすとか、浮きの浮力を少ない軽いオモリを使うとか、バラケ性が高いだんご餌を使うなど、工夫の余地はあるはずですが、単に水温が低くて釣れなかったとしてしまうと、次回の釣行も貧果に終わってしまいます。


 ジャミの猛攻で釣れなかったのであれば、どのようにしてジャミから逃れることが出来るのか、ジャミを減らす方法はないのか、ジャミとヘラブナを棲み分ける方法はないのか、底釣りでは単に餌打ちを繰り返すだけで泳層が分離できるのですが、何の対策もしなければジャミの猛攻は止まらず、やはり次の釣行も貧果に陥ってしまいます。


 底にヘドロが溜まっている池で釣れなかったのであれば、どのようにすればヘドロ底でも釣れるのか、簡単にはヘドロが舞い上がって底からなくなれば良いだけです。ヘドロをなくすためにはどのようにすれば良いのかを試し、ヘドロ底では誘いは有効ではないことも解るはずです。


 特定の池では色々な要因で釣果が悪かった場合、その池が悪いと決め付けると進歩は得られません。釣果が悪いからこそ工夫する事が出来て、それが次の釣行に役立つようになります。特定の池を避けて他の釣りやすい池に行くようにすると、釣技の向上を得られることはないでしょう。釣果の良い池でも年中良く釣れることはないはずですから、釣れなくなったとき何をどのようにするべきか、その情報の引き出しを増やすためには、難しい池に行くことではないでしょうか。


 未来を明るいものにするためには、過去の情報が欠かせません。過去は全て現実ですが、未来はいつでも変える事が出来ます。過去の現実と希望ある未来の間にあるのが今です。


 そういえばエジソンは、1%のひらめきと99%の努力といっています。1%のひらめきを試すためにも、99%もの努力をしなければ答えを見いだすことも出来ません。釣りが難しい池でこうすればどうか、ああすればどうなるのかと実験を繰り返すことで、答えが導き出せるようになり輝かしい未来・・・


 な~んていってますが、難しい池で釣り続けるほど大変なことはありませんね。途中で嫌になって帰りたくなりますが、なんやかやと試す事で釣果が得られるようになると、してやったりと思うことが出来ます。それが的確な答えでなくとも、工夫する範囲が徐々に広がりを見せるようになります。


 反対に工夫をする必要のないところも見えてきます。私の場合は仕掛け糸と針はメーカーも号数も固定していますが、ハリスの太さや針の形状に重さなどは、全く無視してよい範囲と考えています。仮に針サイズやハリスの太さを変えることで釣果が良くなったとすると、その段階で一度元の状態に戻してみることです。多分変わらず当たりが出て釣れるようになっているはずです。


 仕掛けなどの変更は切欠を与えたに過ぎない場合もありますが、色々と工夫する部分を多く残せば残すほど、多くの迷いがでてしまって釣りを崩壊させてしまいます。
 実は最後の最後に工夫する部分として、当日その場での対応は餌と尺数の変更だけではないかと感じています。


 最近特に尺数の変更をよくするようになっているのですが、釣れ続けていたときでも尺数を変更するとどうなるのかも実験を繰り返しています。案外面白い結果が見えてきていますので、一度試されるのも良い方法と思います。