両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 両うどんの底釣りの薦め原稿

 7月4日発売予定のへら専科の表紙です。今回もスポット企画1に「両だんご・両うどんの底釣り」有効なとき、有効でないとき・・を書きました。編集部はなかなか無茶のことを要求してきますが、なんとか今月号も書き上げることが出来ました。


 ってことで今回改めて両うどんの底釣りの薦めと題して書いてみますが、毎日このブログを書き続けていますが、イメージとしては中堅どころの悩みを取り上げていますので、初心者の方にはなんのこっちゃ!!と理解できない部分もあったのではと思います。


 そこでこれから両うどんの底釣りをしてみようとされる方に、ヒントになればと思いまして、取り敢えずは書き出してみようと思います。とはいえ全くの初心者にどんな道具を揃えれば良いかなんて事は、既に出ているhow to本にお任せするとして、最低限のスキルは針が自分で結べる程度の方を対象に綴っていきます。


 もう針結びの方法も載せませんが、針結び器を使うより、手結びした方が断然早く、目が弱ってきたからとの指摘もありますが、殆ど見なくても結べるのがツーフィンガー結びです。出来上がりは内掛け結びと同じですから、是非今のうちに慣れておかれることをお薦めします。


 また今回は底釣り全体は取り上げていません。一部だけですから知りたい方は過去のブログにも色々と書いていますので、是非読み返していただければと思います。


 先ず仕掛けについては宙釣り用とそれ程の違いはないのでそのまま流用します。浮きも本来はウドン浮きを使うべきですが、宙釣り用だと釣れないなんてことはないので、そのまま流用しますが、基本的には足が短く胴が細長くトップが短めの浮きが使いやすいです。
 スタート段階で宙釣りと違いがあるとすると、ハリス長とハリス段差でしょうか。


 宙釣りや段差の釣りでは比較的長いハリスを使い、段差も極端に広い場合がありますが、ハリス長は長くても40㎝までで段差は10㎝までにします。理想的には下針36㎝上針30㎝の長さと段差です。しかし長すぎなければ問題はないのでもっと短くても大丈夫です。


 道糸は0.8号ハリスは0.5号を中心として、上下0.1号程度の差を使い分けます。良く道糸の半分の太さのハリスを使うと言われていますが、釣り堀など底掛かりしない場所では、道糸の半分の太さにする必要はありません。
 また下針と上針の号数を変えない方が良いです。良く下針のハリスを細くされる場合がありますが、太い方のハリスを軸としてハリスが絡まりますので、基本的には同じ号数にすべきです。


 使用する針は基本両針とも同じサイズです。サイズは使用するウドンの太さに合わせます。細いうどんの場合は3号程度でしょうか。太いうどんでも6号もあれば十分です。食わせ用とか寄せ用とか使い分ける必要ないのですが、一瞬で下針か上針かを判別するためには、針の色を変えるのも方法です。
 私の場合は下針を金針として上針はクロームの銀針にすることで、どちらが下針か上針かを解るようにしています。どちらが下針か上針かを解るほうが有利になる事については後記します。


 仕掛けは準備できているとして、先ずは餌のうどんについてです。餌としては食用うどんを使うのが本来です。市販されている茹でた袋麺を使います。そのままでも十分に使用できますが、尿素で煮るか尿素を振り掛けてうどんに粘りが出るようにします。粘ることで針落ちしにくくなるからです。


 また最近の主流はワラビうどんですが、通称ワラビうどんであってわらび粉を使いません。スーパーなどで市販されているわらび粉は、サツマイモの澱粉で作られています。片栗粉が実はジャガイモ澱粉であることと同じです。


 市販されている澱粉の中でも通称わらび粉は高価な部類になりますので、タピオカ粉が安くて優秀なうどんが作れますのでお薦めです。タピオカ50gに対して水130gです。タピオカ粉に対して2.6倍の比率で作れます。これで1日の量としては十分です。もっと多く作りたい場合は元のタピオカ粉を増えして、その2.6倍の水を加える事で作れます。


 作り方は至極簡単で全てを丼に入れてかき混ぜ、それを電子レンジに入れるだけで作れます。出来れば途中で取り出して混ぜれば良いのですが、最後まで温めて混ぜても大丈夫です。
 温める目安は元の水の水温が冬と夏では違いますので、何分と時間では表しにくくて、レンジを除いてお餅が焼けたように大きく膨らんできた段階で取り出します。
 取り出したうどんはおかゆポンプを使って絞り出しますが、絞り出す穴の径は3㎜以下にします。絞り出しの径の少なくとも倍以上に膨らみますので、径を大きくするととんでもなく太いうどんになりますので注意が必要です。


 絞り出したうどんは水を溜めた容器に入れて冷やし固め、それをタッパー何度の容器に入れて釣り場に持ち込みますが、そのままではうどん同士がくっついて剥がれなくなりますので、オリゴ糖やブドウ糖蜂蜜などを絡めます。
 もう一つの方法はポンプを使わずに弁当爆のような容器に入れて冷やし、包丁などで切ってうどん状にしても使えまい。
 または釣り場でポンプ出しする方法もあります。


 出来上がったうどんがそのまま餌となるのですが、集魚効果が出せませんのでうどんに集魚材を附着させます。その集魚材がペレットです。ヘラブナ専門店に行くと多数用意されているのですが、マルキューの粒戦を使うと簡単です。


 最後に宙釣りと根本的に違う点を強調しておきます。両針とも着底していることが絶対条件で、宙釣りであれば餌がどの位置にあっても良かったのですが、底釣りの場合は餌が着底してから当たりを取るのが基本で、それ以外のなじみ途中に出るなじみ当たりも合わせるのは違反です。両うどんの底釣り限定池では特に注意する必要があります。


 そのため誘いも縦誘いは違反です。引き誘いか送り誘い以外場出来ません。つまり餌を浮かせる事自体が違反行為となりますので注意して下さい。


 そして前触れもなくカチッとした当たりを、瞬時に居合抜きのように合わせる。その瞬間こそ両うどんの底釣りの醍醐味であり面白さで、団子餌のように前触れ当たりが出ませんので、まさに職人技が要求される釣りとなります。