両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 床釣りのポイントの見定め

 釣り座を1度決めると余程のことがない限り移動はしないでしょう。ウロウロすると嫌われてしまうことも多々あると思いますが、大会となると当然固定釣り座となるのは間違いありません。
 そこで宙釣りならまだしも床釣り限定池での釣りの場合で、もし利用する尺数の床が荒れていたらどうでしょう。
 明らかなオダがある場合は、ほんの少し横に打つことで解消するのであれば、良いポイントかも知れませんが、隣の釣り人に迷惑を掛けるほど移動しなければならない場合は、即刻尺数の変更をする対策を取ることでしょう。


 では、単なる凸凹のある底の状態だとするとどうでしょう。大きく差がある場合では、15㎝程度でしょうか。少しの差の場合は5㎝程度から10㎝程度の範囲だとするとどうしますか。
 その状態として前後の傾斜の場合もありますし、左右の傾斜もあるでしょう。波打っているだけかも知れません。広い範囲で変化のある場合もありますので、なかなか判断は難しいとは思いますが、釣り座のポイントが掘れているのか馬の背になっているのか。それとも大きく傾斜している底なのか頂点なのか。
 どのような状態なのか判断するためには、初めに床取りをする段階で底の状態を確認する必要があると思うのですが、仮にポイントの左右30㎝の範囲に打ち込めるとして、沖底の場合や風が強ければなかなかそれも難しいのですが、その範囲内で床が掘れているか盛り上がっているなどの違いがあったとすると、どこに打ち込むのが良いのでしょう。


 一般的には盛り上がっているところより凹んでいるところとの意見が多いように思います。それは打ち込んだ餌が底に溜まるからでは無いかと想像するのですが、反対に盛り上がっている所の方が、底が綺麗で餌が見つけやすいのではないかとも思うのです。
 盛期のヘラブナの食い気が旺盛なときは、少々ズレていようが食ってくると思うのですが、食いの渋いときは底の状態も影響するのではないかと思うのです。


 水温は、綺麗な層になっている場合があります。その昔に海などで泳いでいるとある層から急に水が冷たいと感じたことがあると思いますが、管理池や釣り堀でもその例外ではないと思うんです。噴水や水車で攪拌されていたとしても、その影響がどの程度まで広がっているのか、また釣り出す時間になると浮きが見にくくなったり水流が起きていては困りますので、攪拌機を止めてしまうところも多々あります。
 止めれば直ぐに層になるとは思いませんが、攪拌機や噴水で池全体が掻き回されているとは思えないので、ある程度は水温差のある層が出来上がっているはずです。
 その点をあえてこじつけて考えるとすると、凹んでいる所より馬の背の方が水温が高いのではないかと想像することが出来ます。
 また、大きな鍋底型に凹みがあるとすると、寄り盛り上がっている場所の方が良いような気もしてくるのです。


 私のホームグラウンドの淀の釣り天狗池では、波除けパイプが設けられています。大凡2人程度が入れる範囲で仕切られているのですが、波除けパイプの下が盛り上がっている傾向にあります。どうしてそうなったのかわかりませんが、水面上にある波除けパイプによって、水底にまで水流の影響を受けたと想像出来ます。
 その波除けパイプの下が盛り上がり中心に向けで鍋底のように深くなっている構造になっています。


 一概に盛り上がっているところが良いとはいえないのは、あるとき同じ枡で両サイドの波除けパイプ付近をポイントとして釣り続けていた人より、波除けから離れた真ん中辺りをポイントとして釣りを組み立てられた人の方が、遙かに釣果を伸ばす事がありました。
 これなどはまさに水温の差か底の状態の差かわかりませんが、同じ枡の中での違いを見せつけられた現象です。
 通常ヘラブナは、池の縁や浮き桟橋の下などに集まりやすいのですが、波除けパイプの下にも集まる傾向があります。その為に波除けパイプ付近をポイントとして釣られる方が多いのですが、それを完全に覆す事が起きるのです。
 実は、このようなパイプ際より真ん中辺りが良い釣果が出るのは、真冬だけでなく通年ではあるのですが、常に起きるのなら波除けパイプ際より真ん中がポイントと断定出来るのですが、時と場合によってのみ起きる現象なんです。これはいったい何が原因でおきてまうんでしょうね。


 水上ではわからないことが水中で起きていると思うのですが、色々と迷うポイントは多数ありますので、朝一番にこれと決めつけないで臨機応変に対応を取る必要があると痛感させられます。
 そういう意味で、左右の差、前後の差、床の凸凹の差、釣行した池の今の状態を把握して、粘り続けるのも方法ですが、どこかで見切りを付けて攻めるポイントを変えてみるのが良いのかも知れないですね。