　ヘラブナ釣り　9月20日(月)敬老の日に思う

2021/09/20 10:00

　気がつくと敬老の日を祝ってもらう歳となっていますが、自分ではまだまだ青春まっただ中・・・とは欲張りでしょうか。昔テレビコマーシャルでいっていたように髪は長い友達のはずです。それにも拘わらず自分勝手に髪の毛は三行半を突きつけて去って行くのです。何をしようが留まってくれないのは仕方のないことですが、毎日髪を洗っては肘鉄を食らわして去って行く姿を見せつけられて、失恋の痛手もお構いなしに奴は排水口に消えていくのであります。

　さてそんな敬老の日を祝ってもらう歳でも続けられるのがヘラブナ釣りです。元気な方は夏場は川に鮎釣りに行かれていますが、私も夏は鮎と決めていたにも拘わらず去年と今年は一度も川に入ることが出来ませんでした。
　ニュースでは鮎釣りしていた釣り人が川に流されて命を落とされたとの報道がなされます。ついついもう少し流心に近い方が釣れるような気になってしまうのが人の常。見た目以上に押しが強いのが川の水流で少々踏ん張ったところで簡単に流されてしまいます。イメージとしては川上にもたれるようにすると身体が保持できるのですが、片足を上げたときが最も危なくて簡単に足をすくわれてしまいます。

　もし流されたらその流れに乗って下流に行けば良いのですが、ついつい慌ててしまって元の位置に戻ろうとしてしまいます。そんなことは絶対に出来ませんので流れに乗って徐々に川岸に近づけば良いのですが、もし誰か流されている方を見つけたとしても残念ながら川に入って助けることは諦めるしかありません。万一助けてしまうとしがみつかれて一緒に命を落とし事となってしまいます。そこで持っている竿を差しだして掴んでもらうのが良いのですが、20万30万もする鮎竿ですから勿体なくて躊躇してしまいます。ですが命には替えられませんので躊躇したときは流されているのが自分だと思って救出することではないでしょうか。

　船釣りではライフジャケットが義務つけられました。以前までは磯釣りでは義務ではなく誰しもが危険を知っていましたので当たり前のように使っていたのですが、船の事故が増えたためにライフジャケットが義務つけられました。川も例外ではないと思うんです。慣れた頃が一番危ないので鮎釣りでもライフジャケットを着ることを、それこそメーカー主導で義務になるような運動をすべきではないかと思います。

　ヘラブナ釣りからは随分と離れた話題となってしまいましたが、当然ヘラブナ釣りでも野池で船に乗る方がいます。メーカーサイトを見ている限りではライフジャケットを着ていません。
　＊極々最近になって腰に着けるライフジャケットを推奨するようになりました

#003 ヘラブナ釣り　野釣り篇
　バスボートのように動き回るのではないのですが、ポイント移動もするはずですから落水の危険はあるはずです。ブラックバスを相手にしている若者ですらライフジャケットを着ています。どんなに泳ぎに自信があったとしても厳寒期に落ちるとおしまいです。夏場でもお年寄りであれば正に冷や水ですから心臓に悪いですよね。

　釣り堀では池の周辺に万一落下した場合の救命浮き輪が設置されているはずですが、そろそろ釣り人自らが判断してライフジャケットを着けるべきではないでしょうか。ある池のことですがとんでもなく揺れる桟橋がありました。スコープなんて揺れに揺れて全く役に立たないのです。当日は帰宅しても身体が揺れていた記憶があります。正に船に1日乗った後のように体が揺れるのですが、そのように大揺れする桟橋では当然落下の危険もあります。座っていて落下するのは少ないと思いますが、移動するときや池の水をすくうときに不意に揺れると池ポチャもあり得ると思うのです。

　昔と違って随分と邪魔にならないライフジャケットが出ています。恥ずかしがらないで着用するのが賢明なような気がします。着用している方を見てからかっている御仁の方が恥ずかしいと知るべきではないでしょうか。
　命がけで遊ぶなんて愚の骨頂です。自分の身は自分で守るように心がけて、楽しいヘセフナツリライフを送りたいと敬老の日に改めて思うのであります。

　このライフジャケットは腰に巻いているだけで池に落ちると自動で膨張します。安価なタイプは自分で落ちてから膨らませるので使い物になりません。