両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 清風池 釣行記 6月5日(土)

 明日の6月6日(日)は天釣会の月例会です。大会前の調査のために直前である今日に清風池へ訪問です。実は1週間前にも訪問したのですが良い結果が得られませんでしたので、今回も再挑戦して調整をしようと思っての釣行と相成りました。
 本日はなかなかの人出でした。


 今回は事前調査だけでなくこの時期の破竹の竹の子も目当ての1つです。実は先週も持ち帰って調理したのですがもう少しあっても邪魔にならないだろうと、まっ欲と二人連れでの訪問ということですけど果たしてどの程度収穫できるのかですが、今年は梅雨も早く始まりましたので長く続くか反対にもう終わっているかです。


 実は朝一番に誰かが淡竹を刈り取られていたとのことで、見た感じではニョキニョキとは出ていないのです。もう駄目かと思っていたのですがランチに竹藪へ・・・ありました!。って事で淡竹をゲットして来ました。まだまだ出そうな気配はしていますが、終盤になっているのも間違いなさそうです。ただ今年は何度も持ち帰りましたので冷凍庫もそろそろ一杯になりそうです(笑)。


 破竹の勢いとの言葉はご存じのことでしょう。激しい勢いのことを言い表していますが、破竹の勢いとは竹の節を1つ割ると一気に割れることを意味しているのであって、破竹が梅雨になると一気に芽を出して成長する様子、つまり成長の早さを言い表しているのではないのですが、今回は一気に芽を出してくる破竹のお話から始めましょう。
 あっついでの話ですが、竹を割ったような性格との表現がありますが、真っ直ぐで素直な性格の意味で使われていますが、実際の竹は真っ直ぐには割れないのです。真っ直ぐに割れるのは熟練の職人にこそ出来る技であって、素人が割ると斜めに割れてしまうんです。そういう意味では曲がった性格が本当の竹を割ったような性格と表現するのが正解かも知れません。


 破竹の処理はそれはそれは大変で、破竹は孟宗竹に比べると竹の皮がとても多いのです。多分4分の3以上の竹の皮で覆われていますので、皮を剝くだけでも大変な作業になってしまいます。苦労して処理してもホンの少しのタケノコしか残りません。それを下ゆでして若竹煮を作ったりするのですが、圧倒的にシナチクを作ることに費やします。
 破竹は孟宗竹のような灰汁がとても少なく、単純に茹でるだけで灰汁を感じなくなります。その為に単に茹でてお刺身状態で食べることが出来る訳です。それこそわさび醤油でも良いのですが、もろきゅうのように金山寺味噌を付けたりゆず味噌を付けて食べると美味しくいただけます。簡単にはマヨネーズって手もありますがこれは釣友に教わった台湾での食べ方のようです。


 このままでは破竹のお話であって釣行記になりませんので、そろそろ今回の釣果について書いておきましょう。


 破竹の採取も終わりリラックスをして鳥の声やそよぐ風と自然を楽しみながら、今の時期はホトトギスがテッペンタテタカと啼きますので、その囀りを聞きながらそれはそれは優雅な気持ちで糸を垂れる事となるのです。これは釣り大会とは全く異質でヘラブナ釣りの優雅さを体験できる瞬間です。


 初めに書きましたように明日は月例会です。それもあって本日お試しで訪問したのですが、今日の釣果やヘラブナの様子で明日の対策を練るわけです。前日の様子を知ることはとても重要で、特に清風池は日々コンディションが変わりますので、それに対応した餌造りや仕掛けそして竿の尺数を決定することとなります。それを知るだけでスタートダッシュが決められますので、大会が始まってから焦る必要は無いわけです。
 事実3月の大会も前日に試し釣りをすることで翌日の最適尺数を決めることが出来ましたし、餌造りについてもある程度のヒントを得ることが出来ましたので、運良く1位を獲得することが出来たのです。


 今回は初めはどの尺数からスタートするかですが、徐々に伸ばしていくことにして短めで初めてみます。その様子次第で徐々に長くする方向で試してみようと思いますが、この時期としては1尺ずつ変更するよりも一気に2尺か3尺の差を付けた方が良いと思っています。どうしても湧いてしまったり底の状態が悪くて捕食しにくい場合がありますので、一気に尺数を変更することで改善できるのではと思うのですがはたしてどうでしょう。


 この清風池はそれこそ連続で釣り上げると、腕が怠くなって竿が立てられないほどの重量感と馬力を堪能できる程の型ぞろいの池ですが、HERA Xのような硬めの短竿では楽に寄せられてしまいますので面白みが殺がれてしまいます。といって柔軟度の高い竿だと寄せるのに苦労してしまいます。まぁ大会ですから楽しみより手返しの良さで選ぶ方が良さそうですね。


 ということでHERA Xの14尺で第一投と相成りました。
 この竿の曲がりを見るとスレに見えますが、実は小ベラ対策としてブラックバスが放流されていて、40㎝程度のブラックバスとりやり取りをしていたのです。最後の最後にハリス切れで逃がしてしまいましたが、金針を使っていますので、餌ではなくてその針を食ってきたのです。それも偶然ではなくてブラックバスの前を金針をスーッと引くと食ってきたのです(笑)。


 本日は色々と試す目的があって4種類の餌を作ってみました。思ったより早く触りが出だして、綺麗な当たりが出のですが針に乗りません。暫く頑張ってみたのですが釣り上げる事が出来ず2番目の餌を試すこととしました。そうすると今度は当たりが止まってしまったのです。コレは駄目だと3番目の餌を試します。こちらも触りが出て当たりまで出せるのですが釣り上げる事が出来ません。
 そうこうしていると同行の紅がさっさと釣り上げるではないですか!。なかなか良いサイズで玉は尺1ありますので35㎝は超えていたはずです。

 粘りに粘って4番目の餌も試したのですが、結局午前中はボーズで終わってしまいました。唯一スレ(T.T)で上がったこの1匹だけです。こちらも35㎝は超えていたと思いますが、スレではどうしようもないですよね。


 そこでここに良く来られている藤田さんにコツを伝授して貰い竿を短くしてみます。するとどうでしょう3投目くらいにはもう反応が出ではないですか!
 それからは怒濤の当たりが出て快調に枚数を重ねることが出来たのです。今回はカウンターを出していませんでしたので正確にはわかりませんが確実に10枚は超えていたはずで、隣で紅も10枚程度は釣り上げていました。


 今回感じたのですが、午前中の釣果であれば大会が成立しないと感じるほど、食い当たりが出難い状態だったのです。明日の大会は果たしてどうなるだろうと心配ですが、皆さんベテラン揃いですから私のような苦労はされないと思いますが難しい釣りになりそうです。前出の藤田さんにお聞きしたところでは、清風池は雨の後は釣れ難いとのことでした。それを理解した上でどのように攻めるかがカギとなりそうです。


 最後にご報告です。池主さんが体調を崩されて入院されましたが、奥さんが池を管理されて今のところいつも通り営業を続けられるとのことです。