両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラ竿の特徴について  カーボン竿2 

 ヘラ竿の特徴について 1にて現行品のインプレッションをしたが、旧竿との違いを付け加えておこう。


 私は元々ダイワ派だったためにシマノより信頼を持って利用していた。シマノの軽量竿は折れる!それも手元が折れる印象が高い。これは西村カーボンも同じ印象で現実的に18尺では両方とも折ってしまいました。使い方の違いもありますので、私の下手さ加減や技量の無さだったとは思いますがダイワでは経験したことがありませんでした。


 さて、それ程高価ではない竿ですが好きな調子として今でも利用している竿をご紹介します


17尺を基本の感想です


 ダイワ 天峰 剣  103g
  この竿は、17尺で103gですので、現行の月光に似た調子でしょうか。胴の張りが強くなく、かといって腰が無いわけでもなく、ヘラを掛けると綺麗な弧を描き竿全体でやり取りが出来る印象があります。
  最近の軽量竿に比べると明らかに重いのですが、シマノの神威と比べると神威の方が軽いはずなのに、実際の釣り味は天峰剣より力を要します。これは胴の堅さや柔らかさが原因でしょう。水切れも良いので細ハリスにも対応が出来る好きな調子の竿です。今でも積極的に利用する竿で13尺から18尺まで揃えています。


 ダイワ へら F 78g
  現行のHERA F・Eが82gですから軽く仕上げられていた竿で、新規に出てくると重くなっていました。ただ旧Fの方が堅い印象があります。イメージとしては先調子に仕上げられていたようです。長竿になればなるほどその印象が強くて、現行Fの方が胴が曲がるので楽に操作出来ると感じています。現行ではチャージリングで胴の強さを出しているようですが、個人的な印象では同じチャージリングを採用しているFXの方が遙かに張りが強い印象があります。それ以上にFには硬さを感じていましたが、FXより頼りない堅さの印象で現実は知りませんが旧Fはブランクが薄くて堅く強いのかも知れません。
 旧Fが12尺からの設定があったのですが、現行は15尺からになっています。


 ダイワ 陽舟 106g
  ダイワのヘラ竿入門に利用される竿でしょうか。ご多分に漏れず私も利用していました。現実的不自由は全く感じないのですが、廻りで高価な竿を使われているのを見るとついつい使いたくなり、何となくその方が良く釣れるのではと思ったものですが、現実は全く関係なく、ねじれに強いようにとダイワではX45、シマノではスパイラルXとバイアスが斜めに巻かれているのですが、その違いを如実に感じるほどの差はないように思います。この陽舟は、低価格で確かに重いのですが、竹竿に比べると半分の重さです。通常使いの竿としても全く遜色がないと思っています。そういう意味では、シマノのかすみもおなじではないでしょうか。
 野釣りで鯉に竿を持って行かれる事を思うと最適な竿ではないでしょうか。


 KDフィシング 巨天風 ?
  詳しい情報がないのですが、韓国の釣具メーカーのものですが、日本の西村カーボンが作っていた竿です。KDフィッシングが倒産して日本の市場に流れた商品です。陽舟や天峰剣に比べるととても軽くて使いやすい竿でした。ただこちらも軽さを追求する余り高硬度のブランクスを利用したために、ピンピンの竿に仕上がってました。結果的に合わせのショックで手元を折ってしまったことがあります。
 短い竿では、そんなことがありませんでしたので、竿の弱さではなくて水切れの悪さが原因だと思います。



 色々と使用してみて、初めてその竿の特徴がわかります。竿スペック表に書かれている軽さや紹介文だけで飛びついて購入すると、実際に釣り始め魚を掛けると全く違う印象を受けます。
 一番勘違いしやすいというか万人向きではないと思うのがオールラウンダーと称される竿と思っています。メーカーの有名なインストラクターが間違いのない竿はこれと薦められますが、確かに浅棚・チョウチン・宙・深宙・床と釣り方そのものはオールラウンドに利用出来そうですが、誰でも使えるとの意味合いで受け取るのは間違いだと思いました。
 何にでも使えるどんな釣り方にも使えるは、結果的にどの釣りにも使えないと思った方が良いのではないか、誰でも得意な釣り方がありますのでその釣り方や利用する竿の長さで大きく印象が違います。
 深場のチョウチンなら胴の強さが欲しいですが、沖の淺棚釣りで胴が強い竿は伸されてしまいます。(メーカーは反対に腰が強いから伸されないと説明します)
 勿論釣り方に合わせて色々な竿を揃えるなんて出来ません。趣味の釣りで経済的に余裕がない限りそんなバカなことは出来ませんので、オールラウンダーが欲しくなるのも頷けるのですが、結果使い難い竿になってしまっては元も子もありません。またメーカーの称するオールラウンターは高価な竿の部類に入ります。
 試しで釣具屋さんで繋いで振っている人も多く見かけますが、その印象と池で実際に穂先を水に浸けて合わせた印象や餌を付けて振り込んだ印象は全く別物です。
 欲しい竿がある気になる竿があるのであれば、高価な竿を買って失敗しないためにも、知り合いらが実際に竿を池で振らして貰うことを強くお薦めします。


 全く個人的な感想ですが、合わせはソフトで胴が曲がって初期に伸されない。掛けてからは胴がしっかりしてヘラに遊ばれない。そんな竿が理想ですがはたしてそんな竿はあるのでしょうか。


 あくまでも個人的感覚ですが、40㎝以上の大助を対象として水深2m~3mの釣り場を限定に考えるのであれば、15尺以下ならヘラX、長竿なら閃光LかヘラF、合成竿なら響を使用しています。竹竿は同じ竿師でも竿によって個性が違いすぎるのでなんとも言えませんが、釣り場が空いていると軟調子でヘラに遊んで貰っています。