両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣りの予算は

 趣味の世界はなかなかお金が掛かるものと思いますが、その中でヘラブナ釣りはどの程度の費用が必要なのでしょう。また釣りの中では上位クラスなのか下位クラスなのか、実際に考えたこともなかったことですが、果たしてどの程度の費用が必要なのでしょう。


 多分、石鯛やクチ白など石ものを追いかけている釣りが一番高価な釣りではないでしょうか。元々の道具類はヘラブナ釣りと比べて突出しているとは思いません。竿も尺数の違いで揃えることもないわけですから、1本10万円程度したとしても5本もあれば十分でしょう。またリールも1台6万程度とそれ程高価とも言えないのです。
 但し釣行先は小笠原やトカラ列島、男女群島と遠征する必要があり、餌は伊勢エビ、ウニ、赤貝(サルボ貝)、サザエにマムシ(虫餌)ととても高価な餌を用意する必要があります。
 1回の遠征費用だけでも10万程度は軽く必要でしょう。勿論釣れるか釣れないかわからないような近場であれば、渡船代を含めて2万円程度で釣行は可能ですが、九州地方ならまだしも我が京都からでは、その昔若狭湾へも釣行が可能でしたが、良く釣れてもカンダイ程度で気が遠くなるほどの釣行を重ねても、40㎝程度の石鯛が上がるような釣りですから、1枚100万円なんて表現があるほどです。


 他に舟釣りも費用が嵩む釣りの部類でしょうか。餌代はオキアミですからそれ程高価ではありませんが、乗合船を利用するとしてもエサ代込みで2万円程度は必要です。仕立て舟だともっと高価になってしまいます。
 道具類はそれ程高価ではありません。電動リールでも10万前後で用意出来ますし、舟用の竿も高価な竿で10万程度でしょうか。対象魚別に用意したとしても、10組も20組も必要ないと思います。


 今の釣り人口としては一番多い釣りが、ルアー釣りではないでしょうか。一般的なロッドなら2万円までで用意出来ますが、陸っぱりであれば数本程度で良いのですが、自前でバスボートを用意されていると、10本20本は当たり前でしょう。ルアーも一般的なもので3,000円程度だとしても50個60個は用意します。
 バスボートを持とうとすると600万程度でしょうか。中古艇なら100万前後でも手に入りますが維持費も嵩みそうです。
 私自身バスボードを買って琵琶湖でバス釣りをと考えたこともあったのですが断念してしまいました(笑)。


 では、ヘラブナはどうでしょうか。同じブランドで7尺から18尺まで揃えたとして、野池なら2尺飛ばしでも良いと思いますが、釣り堀などでは1尺ずつ12本必要になります。また調子違いを揃えるとなると、20本30本となるのも珍しくないでしょう。中堅クラスで揃えたとしても150万!!ひぇーーー!
 竹竿にまで填まってしまうともう抜けられません(笑)。同じ尺数でも数本用意したくなります。現実に釣行毎に持参して、何枚か釣り上げた段階で竿を交換してしまいますので、家の中は釣具店の様相になってしまいます。竹竿など尺10,000円で用意出来れば良い方ですから、10尺で10万×O本・・・・計算しないようにしましょう(笑)
 それ以外に竿受け・玉などなど必要ですが、枕や万力に玉に玉受けなど趣味性が加味されてくると、やはり若者には敬遠したくなる世界のようです。
 ただ極端な凝り方は別として、竿2~3本、竿受け、玉、パイプ椅子などで用意するだけでも成立しますし、針や糸などもたかが知れています。浮き1本1万円なんて高価なものは全く必要なく、1,000円程度でも十分に使えるのですから、ベテラン釣り師の余計な一言を言わなければ、若者も手が出せる釣りとなると思うんです。


 どうでも良いような道具自慢は、単なる自己満足でしかないわけで、人に見せびらかす必要も全くないのです。そんな道具でなにがし・・・バカじゃないかと思ってしまいますが、道具が良ければ良く釣れるなんて事は全くないのですからね!!
 私は、どちらかというと収集癖がありますので(笑)、ついつい道具が増えてしまうのですが、そんな収集などバカなことをする必要は全くないのです。ある竹竿愛好家は、竿たげで1,000万になるそうです。当然奥様には内緒とのことですが(笑)。そんなに持っていたとしても、腕が何本も腕があれば別ですが使うのは1本だけですから、釣り師としての必要性というよりは、収集癖か病気としかいえないですよね。


 ただ、道具さえあれば、ヘラブナ釣りほど安く付く釣りは無いのではないでしょうか。勿論もっと安い釣りにハヤ釣りがありますし、小川での小鮒釣りもありますが、本格的な釣りとしてはとんでもなく安く付く釣りと思うのです。
 釣り堀を利用したとしても2,000円程度の釣り代でしょう。管理釣り場のような年券が発行されている釣り場ではとても安くつきますよね。釣り代以外にはエサ代として、団子やグルテンだとしても1,000円もかからないでしょう。うどんなら2~300円で済んでしまいます。
 それ程安く遊べる趣味は他には無いのではないかと思うんです。結果として毎週出かけて1月で見たとしても、1回のゴルフ代より安く付きますから、奥様方からも白い目で見られることは少ないと思うのですが、ただ如何せん臭い(笑)。車の中がエサと玉の臭いで臭くなってしまうのが玉に傷で、世の奥様方には大変不評を買ってしまいます。釣行から帰ると一番先に玉を干すことだけは欠かすことは出来ませんね。


 ヘラブナは、基本的に食べない魚ですから、その点は無駄な釣りと思われるかも知れませんが、最近ではなんと海の魚を釣り上げても、今は食べないのかリリースするようになって来ているようです。私が海釣りをしていた頃は、大物を釣り上げたり数を釣り上げた場合は、鼻高々で持ち帰ったものですが、その頃でも魚の処理は私の仕事でしたから、若い夫婦のご家庭で魚をさばくなんて事は、それこそ離婚問題にまで繋がる程なのかも知れないですね。
 あるお年寄りが、イワナを釣り上げておられましたが、川で全ての下処理をされていました。そのまま持ち帰ると怒られるそうです(笑)。老夫婦でもそうなのですから、若夫婦では全く考えられないことなのかも知れません。
 そんなところも釣り人口が減っている原因なになっているのかも知れないですね。


 つらつらと書いてきましたが、何のことはないヘラブナ釣を正当化するための文言だったようです(笑)。