両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 春の嵐・・・ヘラブナに負ける日

 日曜釣り師としては、少々の雨でも釣行はしたいと思うものですが、雷を伴うような嵐の日は、家で静かにしているに限ります。
 今日のように夜中から降り続いている雨は、春の嵐の様相をしていますが、気温も極端に下がりそれに伴ってまたまた水温も下がってしまうことでしょう。明日からは天候も持ち直して晴れ間が続くようですが、気温はそれ程上がることなく推移して日曜日を迎える事となりそうです。


 そんな日曜日には、またまた渋い状況となると思われますが、そんな状況をも吹き飛ばして、爆釣とは行かないまでも頭1つ抜け出すような釣果に恵まれるためには、どんな対策を練るのか考えなければならないでしょう。
 ただ両うどんの底釣りですから、その対策もそれ程はないのですが、少ない引き出しの中からどれを取りだして組み合わせるかで、やはり結果は違ってくると思うんです。


 先日の日曜日は、ヘラブナに付く虫対策のために薬が投入された様子で、前日の土曜日と比べても極端に当たりが減ったのです。その結果としてボーズに近い人もいれば20~30と釣り上げる人もいたのです。私自身も23枚でしたが、前日は41枚ですから半減してしまうような池の状況だったようです。
 ただ大池から新しい水が入り、小池から流れ出しますので、小池の方が悪い状況だったようです。その為に小池から薬に強い大助が多く釣れたように思います。


 さて、ボーズ近い人とそれなりに釣り上げた人とは、いったい何が違っていたのでしょう。その違いが何だったのかを考えることで、不安定な水温や気候の場合でも対応が出来るのではと考えます。


 先ずボーズに近い人の釣り方を見ていましたが、仕掛けは相変わらず年間同じのようです。餌・まぶし粉も変わることはないのかも知れません。つまり相手任せの釣り方になっていたように思います。その結果、釣れるときもあれば釣れないときもある。至極当たり前の結果が現れていたことと思われます。


 では、それなりの釣果を出す人は何をしているのか。
 ある人は、浮き下を調整して当たりを出そうとしています。ズラス方向にされているようで、多いときには10㎝もズラされています。私には全く真似の出来ない方法で、当たりは極端に小さくなってしまいますし、誘いは掛けられません。
 当然スレ当たりが増えてしまって、ウロコを釣り上げたり竿を伸されたりしています。その状況も当たりと思われているのか、こんなにズラしているのにスレてしまう
との感想が聞こえますが、ズラしすぎでスレ当たりしかでないのではないかとも思えます。悪いことにそれでも釣れて来る事があるのですから、当然当たりが減ると常にズラス方法をとられるわけです。


 他の方を見ていますと、竿の尺数の変更をしてポイントを変えてしまうことです。つまり道具を調整して対応をされているわけですが、私的にはそれが手っ取り早いと思うのです。ですがそれが功を奏することもある反面、池全体に調子を落としている場合は、あまり良い結果を見ることは少ないと思います。新ベラ対策では、集まっているポイントを選ぶ事の方が早いので、池の周囲を改修しているのか、沖に集まりだしているのかで釣果は極端に違ってくると思っています。


 他の方の方法は、うどんそのものを食用うどんとわらびうどんを使い分けされています。実際ヘラブナ自身が、食用うどんだから食べようわらびうどんだから食べないなんてことはないと思うのですが、硬さによる違いはありそうです。数少ない経験値の中からですが、比較的堅いうどんの方がカラツンが多いようです。食用うどんであろうがわらびうどんであろうが、材料の違いよりも硬さの違いを優先すべきかと思うのですが、単純な話として柔らかいうどんの方が、吸い込みやすくなりますので圧倒的に釣果に差が出ると思っています。但し振り込んで飛んで行ってしまうような、極端な柔らかさは釣りになりませんね。先日も余りにも極端な柔らかさだったために、振り込んで餌を飛ばしてしまっている人がいました。また飛んだまた飛んだと思っていましたが何も言わずにいました。
 餌が付いていなければ、浮きのなじみが違うのですからわかるだろうと思っていたからです。が!餌の付いてない浮きをスコープを使ってジーーっと覗いているのですから、釣れないで当たり前ですよね。結果その人は1枚だけで終わりました。


 私的には、両うどんの底釣りだとしても、ハリス長を変えるのはとても良い方法と思っています。仮に30㎝だとすると、34㎝、38㎝、42㎝と4㎝刻みで伸ばしていく方法です。それだけでヘラブナに対するアピール度は間違いなく変わると思います。
 では長いハリスの方が良いのかとなるのですが、そうも言えないから悩むんですよねぇ(笑)。厳寒期ハリスは長めにしているのですが、春の声を聞くと徐々に短くしていきます。1つは底釣りで厳禁な上ずりを防ぐためです。どうしても長すぎるハリスは、餌が底に付くまでに時間が掛かるため、その間にまぶし粉が剥がれてしまい、結果として上ずり現象が早く出てしまいます。
 水温が高くなればなるほど、ヘラブナは活発に動き出しますので、ハリスの長さは厳重な注意が必要と思います。


 また針のサイズの変更です。池で規定されている最大サイズから小さくしていく方向です。長スの方を変更するだけでなく、短スの方も針を小さくしていきます。それだけでもアピール度は変わるのですが、小さくする方が良い結果となるのかどうかは、その日の状況に合わせて判断します。
 同時にハリスの太さも変えてしまいます。果たして細い方が良いのか太い方が良いのかも、残念ながら答えを持ち合わせていません。取り敢えず今使っているハリスより、太くするか細くするかを試してみて、状況が変わるのかどうかを見極めることも必要でしょう。
 ハリスの変更で極端に結果が出る時があります。今まで静まりかえっていた浮きが、突如として明確な当たりを返してくれるのです。まさにそんな時はしてやったりとひとりほくそ笑むのですが(笑)。
 続けてピシッピシッと合わせていると、1人ヘラブナを集めてしまってる!って指摘されることもありますが、集めたのではなくて、そこに居るであろうヘラブナが食い気を起こしたに過ぎないのでしょうね。


 そんな変化をどのように捉えどのような対処をするかで、結果が違ってくると思うのですが、漫然とした釣り方をしている限り、良い結果は現れないのではないかと思っています。
 年中同じ仕掛けで同じ釣り方をしていて、常に良い結果に恵まれるのであればそれで良いのですが、私のような下手くそは、色々な工夫をしなければ付いていくのがやっとです。
 道糸を変え、ハリスを変え、針を替え、浮きを変え、竿の長さを変え、餌を変えても追い着かないのは、最後に残る「腕」の差と諦めるしかないのですが、その腕の差は釣り人の持っているクセでもあるわけです。そのクセを少しでも釣果に恵まれるための工夫が、いったいどんなことをすべきなのかを試す以外にないと思っています。
 ベテラン釣り師が自然と行っているであろう工夫は、長年培った釣技そのものと思いますが、釣果に恵まれずにその日が終わると、感想は決まって最近釣れなくなった池と池が悪いかのような烙印を押されます。
 実際はその昔の方が釣れなかったのではないかと思うのです。ペレット性能も悪かったですし魚の数も薄かったはずです。いつの日か多く釣り上げていたであろう記憶が判断材料となっているのでしょう。


 色々な工夫をしたとして、それでも釣果に恵まれなかったとしたら、今日はヘラブナの勝ち!と諦めるしかないのです。腕が悪いと自覚するほど惨めなものはないですからね(笑)。


 さて次の日曜日には、ヘラブナに負けないようにするには何をしましょうかねぇ。無い頭を振り絞り色々と考えて見ることにしましょうか。