両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 滋賀県 清風池の釣行記 その3 11月3日(土)晴

 2週間ぶりに清風池へ釣行しました。




 初回は南の固定桟橋で15枚、前回は西の固定桟橋で30枚、そして今回は北の固定桟橋で34枚と枚数は少し増えたが、内容は悪いとしかいいようがありません。
 2回の釣行でヘラブナの特徴や池の癖が少しは理解できるようになったと思うのですが、それに合わせた仕掛けや餌の組み合わせを工夫したにもかかわらず当たりを上手く出せませんでした。
 池全体に悪い印象で私だけが悪いわけではなく、はっきり言ってそんな中でも私が竿頭だったと思います。正面に見える浮き桟橋に入られている人たちの竿も立たず、一緒に並んでいる人達も竿が上がらず、当たりがない当たりがない、次は当たりはあるが乗らないとボヤキの声が聞こえて来ました。二人隣の釣り人が15枚だったようで、竿の長さを変えてみたりとアレコレと苦労されていた様子でした。
 多分一気に冷え込んでしまったので、底の水温が下がってしまいやや30㎝~50㎝上の層を泳いでいたように感じました。同時に前日に震度3程度の地震があったのも原因と考えられます。
 清風は底釣り専用池のため、少し上のヘラブナの泳層では触りが出ても餌が着底すると当たりが止まる。そんな状態の繰り返しだったように思います。
 また早くも冬の食いになっているのか、当たりが極端に小さく今回は16尺で通しましたが、スコープを出したくなってしまうほど小当たりの連続で、殆ど黒線程度の当たりでしかありませんでした。
 それでも何と2回2匹同時のリャンコで釣り上げることもありましたので、ヘラブナそのものに食い気がなかったわけでもないと思いますが、なんか難しくなってきた印象です。

 この池は、前回紹介しましたように会員になると1500円と多分近郊では一番安い釣り代ではないでしょうか。特に買い取り制などはないのですが、唯一尺半の45㎝以上を釣り上げると1日券がいただけるようですが、初回の釣行で40㎝台3枚上がったのですが、それ以降は届かず、今回も38㎝程度が頭だったと思います。
 この池の平均サイズは尺2の35~6㎝で、尺や尺以下のヘラブナは殆ど釣れることはありませんでした。そういう意味では、1匹1匹釣り上げるたびに楽しませてくれる池でもあります。それこそが清風池の特徴とも言えそうです。
 また波除けが一切ないのですが、波が殆ど出ないのも不思議ですがとても浮きが見やすい池でもあります。


 そしそてこれも前回紹介しましたが、カレーが美味しいのです。受付で釣り代を支払い同時にランチの注文をするのですが、別途お弁当もあるようですがカレーがお勧めです。なかなかスパイシーで大人のカレー的で美味しいと感じます。喫茶店の缶詰のカレーでもなくといって家庭のカレーでもない、1度食べてみる価値はあると思いました。
 カレーを頼むとついてくるコーヒーもネスレ のコーヒーメーカー、ネスプレッソで入れたものですからそれなりにいただけますよ。

 ヘラブナの食餌行動学のような話 その1

 ヘラブナは植物性食となっている。誰が調べたかは知らないがキットそうなのでしょう。ですが釣り堀の使用可能餌いや反対に禁止餌に「生餌」と書かれている。
 もし植物性食だとすれば、生餌を使ったところで釣れないはずだから禁止にする必要はないと思うのですが、間違いなく禁止されています。これはどうしてなんでしょう。


 雨の続いた朝に釣り場に着くとナメクジが大量発生していることがあります。気持ち悪くて仕方ないのですが、釣り人達が落とした餌でも食べに出ているのでしようね。
 そのナメクジをポトンと池に落とすとパクッと食べてしまいます。吐き出すかと見ていてもそのまま食べてしまいます。あれ?植物性食ではなかったのか?と疑問が湧いてきます。


 仮にヘラブナの本来の食性は植物性食だとしても、養殖されて放流されていますので飼育環境によって食制が変わった可能性があると考えられるのではないでしょうか。
 多くの養殖池では、当たり前のようにペレットが養殖用の餌として使われています。その主成分は魚粉で、魚粉の大多数は大量に採れるイワシでしょう。最近は海外の魚も多く使われていようですが、そのペレットによって動物性食に変わってしまっているのではないだろうかとの疑問が湧いてきます。
 勿論このペレットの主成分は魚粉ですが、多くても50%程度の含有で小麦粉や麬など植物性が多く含まれているのも間違いありません。ただ最近ではこの養殖用ペレットにオキアミが使われるようになってきていますので、益々食性が変わっていく可能性があるのではないか。その点を考慮して釣り餌も考えていく必要があるのではないでしょうか。


 水槽で魚を飼っていると鮒は鮒、鯉は鯉、オイカワはオイカワと同種が集団で泳いでいることに気がつきます。これはいったい何だろうとなるのですが、第一には身の安全を確保するためは間違いなく、空からの鳥への警戒、下からの肉食性の魚や亀などからの警戒が第一泳性となっているのですが、次に重要なのが食性による集団です。
 集団によって食餌行動を取る場合がありますが、この場合の話としては、どこにいると餌を食べることが出来るかが重要になります。
 水面または水面上の餌を食べる魚たちは、目が上に着いていて表層を泳ぎいつも上を見て落ちてきた餌を食べられるような泳層と決まっています。
 反対に底に生息する餌を食べているものは、ナマズのように水底近くを泳ぎ回っています。


 では、ヘラブナはどうなのだろうと思いが膨らむのですが、一般的には中層魚とされているようです。これはどこから来た答えなのでしょう。
 一番簡単な確定方法としては体型にあります。マブナはヘラブナに比べて流線型ですが、明らかにお腹側の張り出しが少なく平坦ですね。同じような体型の鯉はもっとお腹側が平坦なので、比較的水底近くを泳ぐのに適していると考えられます。
 それに比べてヘラブナは、明らかにお腹の張り出しが大きくて水底を泳ぐには適していませんので、中層魚だとの指摘も当たっているように思えるのですが、養殖されて育ったヘラブナにどの程度種としての特徴が残っているのでしょう。それも採卵から育成までの完全養殖が確立されているヘラブナであり、また撒かれる餌に反応して育ったヘラブナに、どこまで種としての特性が残っているか甚だ疑問になってきます。


 話を少し戻してヘラブナは植物性食とされているのですが、水草を食べているわけではありません。ハクレンやソウギョのように水草そのものを食べるような食性ではなくプランクトン。つまり植物性プランクトンを食べるとなっていますが、少し考え見ると不思議なことに気がつきます。
 釣り堀や管理釣り場の池の水は緑色をしています。その緑色の元は全て植物性プラントンに寄るものです。つまりどこいてもどこを向いても餌がいっぱいあっていつでも食べ続けることが出来ることになり、無理に針の着いた餌なんか食べなくて良いはずです。
 ですが食ってくるのは何故か!


 それこそ養殖池で育った食性が残っているからではないかと思うのです。


 植物性プランクトンより遙かに栄養価の高いペレットを食べて育ったのですから、やはりペレット食が強いと考えられます。(次回はこの反対の話をします(笑)
 また中層魚との特性も粒状のペレットが撒き続けられて育ったとすると、ヘラブナは中層にいると餌が食べられなくなります。落下途中の餌より水底に落ちた餌の方が遙かに多いのですから、底を向く性質が出来上がったのではないだろうか。と深読みするわけです(笑)
 ある種の習慣的特性が身についたからこそ、ヘラブナは音に対しても鈍感というか、逃げる行動は取らずに、場合によっては寄ってくるのです。
 水面にパラパラと撒かれるペレットの音に反応して争いながら食べる行動を取ります。その習性が釣り堀に放流されても残っていて、また釣り人が仕掛けを振り込む音も学習し、その音の所には餌がある事を覚えてしまっているために、音のする方向に集まりが良いと言えるでしょう。同時に上ずり現象も起きてしまうと考えられないでしょうか。
 反対にいえば、上ずり現象を少しでも少なくするには、静かに仕掛けを振り込むのが良いのではないかとなるのですが、残念ながら水中の音はとても遠くまで届きますので、振りきりであろうが落とし込みであろうが、ヘラブナには音が届いてしまっているのです。


ザンネ~ン!

 ヘラブナ用の道糸やハリスの強度は 糸その5ー5

 ヘラブナ用の糸で強度が表示されているものはありません。元々日本人の感覚では、糸の強度を数値として気にする文化がなかったからでしょう。


 欧米の文化が日本に入り、重量制の考え方も入り込んできました。ボクシングでもフライ級、ヘビー級と体重による階級が決められて、その階級の中での試合が組まれています。
 これは体重が違うのでパワーも違う。それを同じように戦うのはフェアーではないとの考え方です。
 日本の文化では、「柔よく剛を制す」の考え方があり、何も力が強いだけが優秀なのではなく、技をもってより大きな人を倒すところに溜飲を下げるような贔屓の仕方がありました。
 今でも大相撲には倍以上の体重差があったとしても同じ土俵で戦っています。柔道も元々はそうでしたが、西洋文化が入り込み体重性へと移行してしまいました。


 そんな階級制を利用することで公平な戦いが出来て、全てにフェアーな試合が組まれるとの考え方が、当然スポーツフィッシングの世界にも取り入れられました。
 但しこの場合は、選手の体重制ではなく、使用する用具タックルによる公平性を担保にしました。
 トローリングやルアーのような競技会も盛んに開催されていますが、特にカジキのトローリングやキングサーモンなどの競技では使用ロッドの強度、リールの強度、ラインの強度、リーダーの規定ととても細かく決められています。


 ここではその内の糸の強度についてのみ話を進めますが、ヘラブナの競技会では全く規定はされていません。竿の長さか宙釣りの浮き下の長さ程度でしょうか。大相撲よろしく無頓着というと失礼ですか、古き良き時代の概念で進行しているのが現実です。
 ですがブラックバスなどのルアー釣りが入り込むまでは釣った魚は持ち帰る。釣った魚は食べるのが日本文化だったでしょう。そういう意味では、先進的なキャッチアンドリリースの考え方も同居しているのですから面白いですね。


 話を戻しまして、ラインで何ポンドと表示されているのを見たことがあると思います。その表示は、何ポンドの強度があるではなくて、


 表示されているポンド数で切れる
 切れることを保障しているのです


 ここに西洋文化の面白いところで、国際ルールでは、弱さの証明をする必要があるのです。50ポンドのラインで釣り上げたカジキだとすると、登録には使用したラインを送り協会が実際に50ポンドで引っ張り実験をして切れることを確認するのです。
 それが50ポンドで切れなかったら、仮に60ポンドでやっと切れたとしたら規定違反となり失格になります


 日本の糸は基本的に号数で表示されています。
 では1号とはどうして決められているのかですが、それは重量から来ています。


 元々は天然テグスが基準になっています。


 天然テグスは、樟蚕(クスサン)の幼虫から絹糸腺(繭を作る器官)を取り出し、それを酢酸に浸してから引き延ばすとテグスが出来上がります。まぁ誰も作ったりはしないでしょうが(笑)、このテグスは白色ですが、水中では複屈折率 が低いためほぼ透明に見えることからハリスとして利用されたものです。


 この天然テグスを5尺の長さの糸として、その糸を100本束ねた重量が1匁(375g)だとすると1本が3.75gとなり、その時の太さが0.165mmとなります。これが1号と決めました。
 つまり日本の基準は強度ではなくて、重量から割り出した太さでしかないのです。これは釣りを対象にというよりは、商取引で原材料がどれだけ使われているかが元々な話となります。


 では、いま流通している道糸やハリスはどうか。
 一般社団法人日本釣用品工業会では、下記のように号数と太さが決められています。
つまり、天然テグスで決まった1号の太さが0.165mmですから、そのままナイロン糸の直径にも適用されましたので、強度では遙かに強いナイロン糸でも1号の表示なりました。
 反対に言うと強度に関係なく0.165mmが1号と決めたに過ぎないのです。西洋的考査では、糸の太さより強度の表示が優先されているので、同じポンド数であっても太さは違うことになります。


 http://www.jaftma.or.jp/standard/pdf/nylon.pdf


 大手のメーカーは遵守しているようですが、弱小メーカーなど現実的には殆ど無視されているのが現状です。国際的ルールが適用される競技で利用されているラインはポンド表示ですから、細い糸で強度があるなんて事で誇示する必要がないのですが、弱小メーカーに取れば、細い糸で強度があると誇示したいために現実的太さを誤魔化してでも強度があると思わせたいのです。*たんなる私考です


 つまり西洋では太さは全く自由で弱さだけが重要視されています


 よくスプールに最強とかの文字が書かれたりしますが、何を持って最強としているのか、正確には釣具用品工業界で決められているより強度より何g強いと、正確な数字で表現しなければならないはずですが、そんな表示は見たことないですよね。


 国際的には、弱い糸で釣り上げるのがスポーツだとの考えでもあるので、無理に細くて丈夫な糸を探す必要はないのです。如何に弱い糸で釣り上げたかが賞賛の対象となります。
 と、ここで話が終わったら面白くないので(笑)。おおよその強度を計算する方法があります。


 それは表示号数×4=ポンドです。


 1号は4ポンドと一般社団法人日本釣用品工業会で決められています。4ポンドとは1.814㎏の強度があることになります。
 ヘラブナによく使われる号数でいうならば、0.5号は2ポンドですから907gの強度があります。0.5号のハリスを使っていても2㎏近い大助を釣り上げる事が出来ます。
 では907gの強度で2000gのヘラブナが釣り上げる事が出来るのは何故か


 1つにはハリスそのものの強度ですが、ヘラ竿の柔軟性の恩恵を受けているからです。


 つまり、使用している道糸やハリスの強度を語る場合、使用している竿の強さ(腰の強さ)が重要になることです。
 人によって0.3号で十分と言われます。いや0.6号は必要だと言います。その違いは、使用している竿の違いと断言して良いと思います。
 勿論釣り方のクセもあります。強引に引き寄せる人はラインブレイクが増えてしまいますので太い号数を必要としますが、釣り人の釣法が同じだとすると竿の腰の強さの差によるでしょう。
 そうそうもう一つ忘れてならないのが竿の強度を補う竿の長さです。長いほど柔軟性が発揮出来ますので、より細い糸が利用出来ることになります。


 鮎釣りなどでは、0.01号や0.02号なんて当たり前で、その昔は0.4号が使われていましたが、今そんな太い糸を使う人は殆どいないでしょう。まぁ釣り方も変わったのもありますが、流れの中で掛けた鮎を空中に抜き上げて玉でキャッチするのですが、余程のことがない限り切れたりはしません。
 それは9mもの長い竿で柔軟性を利用しているからです
 ですがその糸を両手で引っ張ると何の抵抗感もなくプツンと簡単に切れてしまいますから、如何に竿の柔軟性が重要かわかるというものです。


 ヘラブナ釣りの場合は、鮎と違って「合わせ」の動作がありますので、鮎用の細い糸では合わせ切れを起こして使えませんが、竿の柔軟性を考慮して道糸やラインの太さを考える必要があります。
 季節によって竿を替える人もいるでしょう。対象魚のサイズによっても替える人がいますが、ハリスは何号を使おうかと考えたときには、同時に竿の強度も考慮して決める事でせっかく釣り上げた大助を、ラインブレークで逃がすなんて事がなくなるのではないでしょうか。


 私は・・・・根本的に大助が来ないので安いハリスを使っていてもラインブレークは少ないのであります。(T.T)

 淀の釣り天狗池 紹介その6 施設の紹介

 釣り天狗池は、京都府南部の久御山町にあるのは先に紹介した通りで、グーグルマップに「淀の釣り天狗池」と入れて検索すると表示されます。


 さて、釣り天狗池は大池小池と別れていることも先に紹介致しましたが、釣り場に用意されている施設についても紹介しておきます。


 料金が下がったことは以前のブログでお知らせしました。
 またまた元に戻りました


 今までは2,300円だったのですが、10月より2,000円に値下がりしています。そのもう一つ前は2,200円でした。その時は男女ペアー券があり4,000円となっていたのですが、いつしかペアー券が廃止されて2人で4,600円の支払いとなっていました。
 ただ大助が1匹400円の買い取りでもあったので良かったのですが、ある釣り師が1日7匹も釣ってしまい、釣り代以上に持って帰ることとなったので200円に減額されて釣り代も2,300円と値上げされていました。
 それが男女とも2,000円となったのは良いのですが、大助が100円と値が下がり尺半でも200円と減額されたのは残念なことです。
 同時に2ヶ月タテも廃止されて、大物を釣る楽しみが半減してしまったのは残念なことです。最近も48㎝が上がるほど大助の多い釣り場だったので、余計に残念な気がしています。また改善を訴えていきたいと思いますが、釣り師が多く訪れることで池主の考えも変えてくれるのではないかと思っていますが、他の池のように単純な大助の買い取りは辞めて、尺半以上は1日券や半日券を出す方が良いのではないかとも思っています。


 残念ですが日曜大助は休止されています。また大助の金券も100円になっています。

 では、具体的な紹介を致します



 男女別トイレが用意されている
 *トイレの写真は見たくもないので撮っていません


 これはなかなか重要な情報で、女性釣り師も気軽に訪れることが出来るための重要な情報です。
 水洗トイレは既に常識になっているのですが、トイレまでの通路入口も別になっています
 おやじ連中が利用する小便器は2つと大便器1つ完備されていますが、昔はその横に女子トイレの通路入口の扉があって入れるようになっていたのですが、横の池主の洗濯場を回って入るようになりましたので、おやじ達の目からは完全に隔離されていて安心して利用出来るようになりました。
 管理者に女性が多く働いていますので、掃除も行き届き清潔感があって良いですね。ある釣り場などでは、臭くて不衛生で・・・なんて所もありますから、男の私でも敬遠してしまいます。


 次に食堂が完備されていることです。


 その点も女性が働かれている池だからこそでしょうか。先代のおばあさんが先頭に立って仕切られていたころから既にありましたので、昔から用意されているようです。
 釣り場ですからそんなに手の込んだものはありません。カレーや牛丼にうどん類でしょうか。
 主婦にとっては、遊びに行くにも弁当を作るのは面倒なことです。食堂を利用出来るのは助かるのではないでしょうか。
 そしてなんといっても釣り場で大助や赤ヘラを釣ったときにもらえる金券が利用出来るのも嬉しいサービスですね。
 金券については、実は先の食堂だけではなく、釣り代にも利用出来ますし、なんと自販機でお茶を買うときには現金と交換してくれます。このサービスはいつまで続くかわかりませんが、取り敢えず現状は池で利用する限り何にでも使えます。


 まぶし粉が池で売られているのも特徴でしょうか。


 いやまぶし粉そのものは他の池でも売られていることが多いのですが、ここでは特別な餌が作られています。
 一般的な池で撒くペレットと直ぐに使えるようにペレットをミルで砕いたものが売られていますが、ここにはアミノ酸とビール酵母の2種類が売られている点が大きいでしょうか。それを自分好みにペレットに添加して利用するのですが、ペレットだけとは明らかに違うと言われています。
 そして特に池によって配合されている特別なまぶし粉が売られています。1袋200g程度しかないと思うのですが(実際計ったことがないで知りません)


 その1袋がなんと1,000円もするのです!!


 それを使うと明らかに釣果に差が出るという人がいますし、現に毎釣行で40㎝オーバーの大助を釣り上げる、あの大西名人が利用しているのです。
 わかってはいるけど・・・しゃくに障るので使わない!と意地を張っています(笑)
 いや現実は高価すぎて使えないのです(T.T)
 もしそのまぶし粉が優れているのだとすると、そのまぶし粉を買って他の池で試してみるのも手ではないかと思うのですが、やはり高価すぎて手が出ないでいます。
 なんたって私なんか1㎏400円程度の安いペレットを使っていますからねぇ
 オーッとコレでは池の宣伝にならないなぁ。。。


 後は、広い駐車場が完備されていること。


 池が満員になって入れるところがないなぁって思っていても、駐車スペースには余裕があります。
 確かに楽に止められるとは言わないですが、十分止められるので安心出来るのは嬉しいことですね


 さらに駐車場から池までが近いのがもっと良いですね。


 ヘラブナ釣りほど道具が多い釣りはないと思っています。私などは台車を利用したりして運んでいますが、デカいヘラバッグ類を持ち運ぶのは大変な労力。釣り台やパラソルまで運ぼうものなら大変な重労働。やはり池まで近いのはありがたいですよね。


 そして玉の用意がされていることでしょうか。


 ただ昔ほど良いものが少なくて竹が割れていたり玉が抜けそうになっていたりと、時代と共に壊れてきていますからどうしたものかと思うのですが、本数的には相当数ありますが私は最近は自前の玉を使っています。
 基本自前を用意しながらも忘れたときの予備程度に思っていた方が良いかも知れません。


 最後になんといっても私が積極的に利用する理由は、全てが固定釣り座であることです。


 古い桟橋は人が歩くと揺れて仕方なく、人の仕草すら感じる釣り場があります。釣りから帰ると舟に乗っていたように身体が揺れるのは困りもので、それが夜まで続いてしまいます。
 固定釣り座だと全く気楽な釣りが出来、桟橋の隙間から何かを落とす心配もなく、長竿ではスコープも使えるのが良いですね。浮き桟橋だと揺れて全く使えなですからね。
 確かに桟橋の下にヘラブナが寄っているので桟橋では釣果が上がるかも知れませんが、1日を気持ち良く過ごす条件としては釣果より環境重視と思っています。
 ある釣り場などでは、プールで釣っているような釣り堀もあります。確かに釣り天狗池もコンクリートで固められているのですが、不思議とプール感覚にはなりません。それは地面を掘って作られているからでしょう。土地より高いところに作られたプール形状は、やはり趣向としては興醒めになってしまいます。
 勿論野池をそのまま釣り堀に改装されているところには叶いませんが、うどんの底釣りでは、底の良さも重要な要素で凸凹が酷いところでは成立しないのではないかと思っています。


 今年は色々なところに台風被害が出ました。この淀の釣り天狗池にも影響が出ていたのですが、台風で壊れていた屋根も修復され、浮きを見やすいように張られていた寒冷紗も台風時期には下ろされていたのですが、今は元の位置に上がりましたので見やすくなりました。
 釣り座の板も貼り替えられてきているので、徐々に良くはなっていくと思うのですが、このように紹介記事を書くのも釣り人がより多く戻っ来て欲しいと思うからです。
 その結果池の設備も充実して、釣り人にも良い環境が出来上がって釣り人をいつまでも楽しませて欲しいと思うのです。
 釣り堀はどこも徐々に閉鎖されて減りだしています。いつか無くなってしまうのではないかと思うほどですが、釣り人の高齢化も間違いなく、ヘラブナ釣りをする若者が極端に少ないのですから、老人にも優しい釣り場であって欲しいと思うのです。


 子供用に金魚池が完備されています。


 サイズ的には小さいのですが、深さは2mほどあるでしょうか。見ていると良く釣れていますので、親子連れでも楽しめそうです。但しそんなに大きくはないので多人数では無理ですが、ライフジャケットも借りられるので安心ですね。
 以前見ていたのですが、おやじ達が釣っている池でも竿を出したいと小池で釣り出すと、なんと大助を釣り上げてしまったのは驚きました。
 こんなのはまさにまぐれでしょうが、必死になっているおやじ達を尻目に子供が無邪気に釣り上げて見せたのです。
 といっておやじがヘラブナ釣りに興じている間中を金魚釣りなんてするととんでもなく高価になってしまいます。確か1時間800円だったのではないかと思いますが、道具も餌も用意していますので手ぶらで行けます。


 最後に最近になって不思議と大助が良く釣れるようになってきました。はっきりとした原因はわかりませんが1度覗いてみませんか?
 団子釣りに慣れた人も是非とも両うどんの底釣りを経験して欲しいのです。静止していた浮きが突然一節トンッと入る。それを間髪入れず合わせる。居合抜きのようなまさにヘラブナ道的釣りの世界と思っているのですが是非とも経験して下さい。
 関西人が好む両うどんの底釣りの世界へどっぷりと浸かって欲しいと思います。

 ヘラブナ釣りにおける玉と玉の柄

 ヘラブナ釣りに欠かせないのが竿だとしても、玉なしには語れないでしょう。針外しを使う人もいますが、ヘラブナのためにも優しく掬い上げて針をそっと外すのが良いと思うのですが、反対に玉入れしない方がヘラブナを傷つけないと思われている方もいますので、コレばかりは何とも言えないのですが、針外しを禁止としている釣り堀もありますから、やはり玉で掬い上げるほうが言いように思います。


 その玉ですが、その昔は8寸9寸が当たり前だったのではないでしょうか。尺玉なんてのはデカくて恥ずかしいと思われていた時期もありましたが今は基本が尺玉でしょう。野池などでは最低でも尺3が欲しいところですが、釣り堀では尺2が限度でしょうか。
 私は、大助ばかりを狙っているわけではないのですが、40㎝級の大助でも楽に掬い取るために尺1のサイズを使っていますが、基本大助でも尺で十分だとは思ってはいます。


 さて、玉のサイズは好きなものを使ったとして玉の柄はどうでしょう。短いのが流行なのか、1本ものが多く使われていると思います。
 確かに握りも持ちやすいですし扱いが楽なのは間違いありません。ですがその短い玉で掬い上げているときの竿の角度を見たことがあるでしょうか。
 最後の最後の掬い上げる瞬間、捕持ちの2番のとんでもなく急カーブに曲がっている現実を1度見て欲しいと思います。逆Uの字に曲がってとんでもなく負担が掛かっているのです。
 釣具メーカーはその点わかって作っているとは思いますが、シマノの月影14尺の穂持ちを見事にポキンといとも簡単に折ってしまった経験があります。


 私は竹竿を使う事も多いのですが、竹竿の場合はもっと慎重に扱いますので、14尺以上の竹竿の場合には、玉の柄は2本ものが基本として使っています。勿論釣り座の高さなども関係しますので、一概には言えないのですが、桟橋などで窮屈な釣り場では、否応なしに1本ものとなるでしょう。その場合竿を持つ手を目一杯後ろに引いて玉入れを心がけています。
 カーボンでも17尺18尺を使う場合は基本2本もの、短くて1本半を使っていますので取り込みが楽で、40㎝級の大助が来ても最後に不安や負担を感じたことがありません。


 では素材はどうでしょうか。玉の枠や網の素材や編み目の粗さなどが気になるところだとは思いますが、玉の柄も少し気にしてもいいように思います。
 多くの場合は竹素材が使われていると思いますが、私のように2本ものを多用する場合、雨や水濡れが酷い場合、竹は膨張して抜けなくなってしまうことが多々あります。
 簡単な固着は滑り止めを使えば簡単に抜けるのですが、相当な膨張のため頑固に固着している場合は、無理に抜こうとすると口を割ってしまいますので、そんな場合は無理せず持ち帰り、少し乾燥させるだけで簡単に抜けるようになります。
 その固着を防ぐためにロウを塗る人もいますが、留まりが悪くなってしまうのでお薦め出来ません。反対に先に水に濡らしてからさし込む人もいるぐらいです。


 そんな経験を続けていますと、今度は竹ではなくカーボンを用意してみたくなります。現実にカーボンの玉の柄の方が軽くて扱いやすいのです。
 雨にも影響を受けませんので天候の悪い日も気にせずに雨ざらしに出来る点が気に入っています。
 ただ唯一の難点が、良いものほどとんでもなく高価になります。何でそんなに高価なの?って言いたくなるほど高価で私には手が出ません。
 そこで手に入りやすい安めのカーボンを調達したのですが・・・・
 そう!安いカーボンの柄は薄いのです!
 すげ口は自分で口撒きを施工しましたので口割れは防げていますが、如何せん胴が弱いのです。その為タテに引き上げるのは気にしなくても良いのですが、水平にあげるには危なっかしくて全く駄目。大助なんてポキンと折れそうで上げられないのです。
 といってタテに引っ張ると玉が抜け落ちそうになってしまいます。そこでしっかりとすげ調整をしてしっかりと挿し込む必要が出ます。当然口割れの危険が増す事になります。
 やはりそんな時は竹の方が安心して使えるので、時と場合によって使い分けが必要だと思ったのと同時に、伊達にカーボンの柄が高価になってない事が理解できます。カーボンといえども肉厚にしないと保たないのです。ってことは高価なカーボンシートを何重にも巻かれていることを意味します。それでは高くて当たり前ですよね。


 ここでお薦めです


 高価な竿を使えば使うほど玉の柄は長くして竿に負担を掛けないこと


 同時に玉の柄もケチらないこと


 予算の許す限り玉の柄には予算を掛ける必要があると思います。ただ竿師の作るような装飾を施した工芸品まで手に入れる必要はなく、カーボンの場合も竹製の場合も割れ止め加工がしてあるものを選ぶ事で安心して利用出来ると思っています。
 高価な竿を守るためにも格好だけでなく実用的な長さを使いたいですね。


 必ず釣れると確信して尺半のヘラブナを掬い上げるためにも是非にとお薦めします!


 え?尺半なんかお前には到底無理?
 はい、それはわかっているのですが悪あがきもしたくなるのですよ、、ハイ