両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 滋賀県清風池と京都府天狗池の違い

 清風池には3度の訪問をしていますか、ホーム池の淀の釣り天狗池とはどのように違うのかを比較してみます。


 天狗池はうどん池であり、そのうどん1本で勝負する必要がありますが、片や清風池は、団子にグルテンそしてうどんと3種の餌が利用出来ます。(トロロ禁止です)
 両者ともに床釣り限定池であり、水深も共に2m程度ですので、餌以外釣り方に差はありませんが、釣り方の違いや当たりの出方に違いを感じます。


 それはどこに感じるのかですが、先ずはうどん1本で勝負すると当たりの数が圧倒的に違う点上げられます。
 当たりがあって釣果に繋がるかどうかは別として、単純に浮きを動かす数に違いがあります。
 それは単にヘラブナの放流数が原因ではなく、床釣り限定池ですから床の状態の差が出ているのではないだろうかと想像するのです。


 天狗池はコンクリートで仕切った人造池です。但し底には山土を入れて固めてありますので、底がコンクリートで仕上がっているわけではないのですが、底水を抜くことも可能な設備がありますので、床の状態が比較的良いように思います。
 また常時井戸水が補給されていますので、水の循環もある程度期待出来るでしょう。
 形状として池の中心に向けて緩やかな傾斜が設けられているためか、床の状態が比較的綺麗な状態が保たれていると感じます。波除けパイプ際などでは若干浅くなっていますが、それ以外の場所では、針に枯れ葉が掛かって来ることもなく、浮きのなじみ巾もそれ程変わりません。



 一方清風池は、すり鉢状の床であり、ため池で近くに山が迫り、木々が生い茂っていますので(池主によって整備されています)、床に落ち葉が積もっている印象があります。
 また元々睡蓮や葦が茂っていた関係で、床が荒い場所も多々あると思います。その為浮き下が安定せず、打つポイントによって床の荒さを感じることがありました。
 池には流入水路と排水水路がありますが、水底からの湧き水もあるとお聞きしています。


 この特徴差を踏まえた上で、1日の釣りを組み立てる必要があると思うのです。


 天狗池はうどん以外使えませんので餌はうどん一本ですが、仕掛け以外にはまぶし粉を工夫する事で釣りを組み立てることが出来ます。


 一方清風池は、うどんで釣り始めると当たりが全く遠いのです。釣り座や竿の長さによって違うとは思いますが、どうも葦の根や泥など水底に隠れているのではないかと感じるのです。その為にヘラブナに対するアピール度が落ちてしまい、結果として釣果に結びつかないのではないでしょうか。
 同じポイントで仕掛けなど全てそのままにして、餌をうどんから団子やグルテンに替えるだけで飛躍的に釣果が伸びます。
 あれ程じっとしていた浮きが急に動き出します。これはヘラブナそのものの好みよりも、ヘラブナに対するアピール度の差ではないかと思うのです。
 うどんと団子やグルテンと比べますと、浮きの線でいうところの2目盛り以上のなじみ差があるほどに餌の重さに差があります。
 勿論うどんの種類や団子の種類によっても違いますので一概に言えませんが、うどんではドロの中に沈没しているのではないだろうかと思うほど当たりの差があるのです。


 この差を理解して組み立てると清風池でも釣果を伸ばすことが出来ます。
 私的には、取り敢えず数種類の餌を用意して、清風池に合った餌を見つけて爆釣としゃれ込みたいと思いますが、そうは簡単ではないのがヘラブナ釣りですから、もう暫くは通い続けて見極めたいと思いますが、見極めたと思った瞬間に足をすくわれるのもヘラブナ釣り。だからこそ楽しいと思うのです。


 ヘラブナの釣果に結びつく点以外に、両池の差としては水面までの距離に違いがあります。


 天狗池では釣り台に腰掛けた状態でも、ぎりぎり水面に手が届きます。スノコに座っていると簡単に手が届くのですが、清風ではそうはいきません。
 実際に計っていませんので何㎝とはいえないのですが、釣り座からは少なくとも60㎝~70㎝程度は有るのではないでしょうか。
 釣り台からは受け玉の柄も1本半が使いやすいと感じますので、高低差はかなりのものかも知れません。
 その為に16尺を使ったとしても、清風池の場合では2尺ほど短い錯覚に陥ります。初めに19尺を使っていましたが、全く長さを感じないのです。
 浮き桟橋は別ですが、池の周囲にある固定桟橋では明らかに池の大きさとして感じてくるので、とてものびのびとした釣りが出来ます。
 逆にそれだからこそ清風池では長尺の竿を振ることが出来ますので、管理池でありながら足場の良い野池の雰囲気で1日を楽しむことが出来るのです。
 それに比べて天狗池は、まさに釣り堀然としていますので何かにつけて釣りやすいのです。
 どちらが好みかはまさに釣り人次第ですから、どちらが良いとは言えないのですが、池の違いを感じながら1日の釣りをするのも面白いですね。