両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り ヘラブナには種類があるのか

 堺のヘラブナ四国のヘラブナと養殖されている産地によってヘラブナの性質に違いがあると教えられる事があります。実際その違いは実感出来ていないのですが、堺のヘラブナの方が高価であるとか食いが良いとか、どちらかというと評価が高い印象があります。
 現実的な産地の違いによる価格や性質は別として、釣り堀によってそこにいるヘラブナに違いを感じることがあります。


 1つは簡単に浮いてしまう池があることです。ポンポンと餌打ちをすると少々バラケを押さえたとしても、簡単に上ずってしまって底釣りが成立しないのです。また反対に幾ら餌打ちをしたとしても全く浮いてこないのです。ただ浮かないとしても食いは続くのですから不思議です。


 1つの例ですが、清風池のヘラブナは基本大型が主体で、余程小さくても尺1程度でしょうか。尺未満は清風池で産まれた小ベラであって放流されたものでは無さそうです。実際釣れてくる平均サイズは尺2~尺3でしょうか。大は尺半を超えるサイズで大助サイズも珍しくはありません。
 そんな大型主体の池ですが、とても簡単に浮いてしまう事実があることです。この池は底釣り限定池ですから上ずったら釣りになりません。極力上ずらないようにするのですが真冬の水温1桁台の低水温時ですら上ずることが起きてしまいまい、底には餌を食ってくれるヘラブナがいないなんて事が起きてしまいます。
 開きの遅いグルテンや粘りの強い団子などを使ったとしても、気がつくと餌打ちポイントに集まってくるヘラブナの姿が見え出します。そうなると簡単には餌は食ってくれないのですから困ったものです。
 水深も最深部で3mまででしょうか。それほど深い池ではないので上ずりやすいのでしょうが、警戒心の強いはずの大型サイズのヘラブナが簡単に上ずるのはどうしてなんでしょう。


 反対に2mまでの浅い池で水の透明度も高い湯の花釣りセンターでは、釣っても釣っても上ずる気配が見えません。当然釣果以上に餌を当然打ち返すのですから上ずってもいいはずなのに全く上ずっては来ません。この池の特徴的な事は放流されているヘラブナのサイズが尺までの小型主体だということです。
 極普通に考えるならば警戒心の乏しい小型サイズのヘラブナの方が簡単に上ずると考えられると思うのですが、水温が高くなった初夏ですら上ずることがないのですから不思議です。


 清風池でも数を釣り上げる方がいますが、私程度では20枚台がやっとで30枚の壁を越すのは年に数回程度しかありません。泡ずけや浮きへの触りでポイントに集まっているのは間違いないのですが、上手く食い当たりを誘発させることが出来ないでいます。数釣りはとても難しい池だと感じるのですが、それだからこそ釣り技を競うような事も出来るわけで、そういう意味ではなかなか面白い池です。勿論サイズが良いのでそれも面白さに繋がっているのですが、その程度の釣果にも拘わらず簡単に上ずるのはどうしてでしょう。


 反対に湯の花釣りセンターでの釣果は100枚を超えたのですが、全くといって良いほど上ずることなく釣れ続けたのです。
 確かに両者には餌の違いがあります。清風池は団子系の餌を使っていますが、湯の花ではうどん限定池ですからうどんを使っています。
 うどんだから上ずらないのではとの疑問もあるでしょうが、私のホームグラウンドの淀の釣り天狗池もうどん限定池ですが、こちらのヘラブナは上ずってしまいます。淀の釣り天狗池の平均水深は約2m程度でしょう。湯の花より若干深くて清風より浅い事になります。


 淀の釣り天狗池は上ずったしても底で食ってくれるのです。ホントに清風池と湯の花の両方の特徴を備えている池との印象があります。


 淀の釣り天狗池のヘラブナは四国産で湯の花は堺産です。清風池のヘラブナはどこ産かは知りませんが、仮に四国産だとすると四国産は上ずりやすいのかとも思えてきます。


 ただそこでもう一つの面白い違いがあります。淀の釣り天狗池はうどん限定ですが季節による違い水温による違い風雨による違いなど、外的要因によって釣果に違いが出やすいこととまぶし粉や攻め方による釣果の差が出やすい池です。そのために60枚を超える釣果の出る日もあれば1桁台で撃沈してしまう事もあります。
 清風池では反対にうどん餌ではとても当たりが遠くて、場合によっては当たりが全く出ない日もあるほどです。そのために団子餌を使う方が多いのですが、そのために上ずりやすいのかとも考えられるのですが、団子餌だとしても当たりが貰えない日があるのです。
 湯の花ではうどんにとても良い反応を示しますので、釣っても釣っても当たりが途切れることなく続くのですから、密度が高いに違いないのですが上ずることなくうどん餌で釣れ続くのです。


 上ずりやすいヘラブナがいると仮に仮定したとして、うどんに対しても反応しやすいヘラブナがいるのかいないのかこれはどうなんでしょう。
 養殖池でうどんを餌にすることはありません。反対にうどん池だとしても釣り餌はうどんですが飼育餌はペレットをそのまま撒きます。
 ペレットに違いがあったとしても清風・天狗・湯の花全てペレットを直まきしているのです。となると飼育環境の違いは無さそうです。にもかかわらず釣れ方の違いがあるのはいったいどういうわけなんでしょう。


 1つ想像ですが団子餌を使って良い池は、往々にして上ずりやすい事は無いでしょうか。
 産地がどこであったとしても池に放流されてから、釣り人の責め方の違いによってヘラブナの環境変化が起きてしまい、結果的に上ずりやすいヘラブナを作ってしまったのではないでしょうか。


 如何に上ずらせないかが底釣りでの肝ですが、隣の釣り人が上ずらせてしまうと横で底釣りをしていても、底の餌には無関心で水中にバラケる餌に興味を持つのではないかと考えられます。


 確かにバラケさせると簡単に寄ってきます。これは間違いの無い事実ですが水温が高くなるこれからは、それこそ釣りにならないなんて事が起きてしまいますので、自由池ならそれこそ自由に釣られて良いのですが、底釣り限定池では如何にバラケないようにするか、如何に底に居着かせるようにするかがポイントのように思いますがそれがまた難しいのです。


 ヘラブナに違いがあれば諦めるしかないのですがもし同じだとするならば、攻め方を根本的に見直さなければならないような気がします。さてどうしたものなんでしょうね。