ヘラブナ釣り 底釣りと節当たり2
ヘラブナ釣りをしていますと、特にバランスの底釣りをしていますと、うどん餌と団子餌との当たりの違いを感じます。また同じ餌でも随分と違う当たり方をする場合があります。それはいったいどうしてそんなことが起きるのでしょう。
先ずはうどん餌と団子餌の当たりの違いです。うどん餌で出る当たり方は、ほぼ間違いなくツンとした当たり方で、節の間隔が狭いトップを使った場合でも2節程度で、それ以上の大きな当たりを出すことは殆どありません。この殆どという言い方をするのも、希にはそんな当たり方をするってことです。
団子餌の場合に出るツン当たりは、うどん餌に比べて速度が遅い傾向にあります。もし団子餌で出る当たがうどん餌で出た場合は、殆どがスレ当たりでカラツンとなってしまいます。
ただ団子餌だとしても宙釣りのような大きな当たりは出ることはなく、同じように2節以下の小さな当たりとなっています。
そこで疑問というか解らないのが当たりの大きさです。底釣りで特に冬期に使用する浮きのトップに塗り分けされている節は、広いところでも1㎝以下で、短い間隔の場合は5~6㎜程度です。宙釣り用のような節間隔が2㎝もあると、当たりを見逃してしまいますので、節間は短い方が良いと思っています。
その細かく刻まれた節ですら、まだ間隔が広いと感じるのが、黒線や黒線以下の小さなツン当たりです。2節も沈むツン当たりと、黒線以下の小さな節当たりとでは、何が違っているのでしょう。
当然小さな当たりであればある程見逃しやすく、大きな当たりほど的確に捉える事が出来るはずです。
もしその原因がわかるのだとすると、いつも大きく当たりを出せるようにする方が良いに決まっています。
当たり前のように考えてしまうのが、ハリスの弛みです。ハリスが弛むことでヘラブナが吸い込んだエネルギーを、そのまま浮きまで伝えないとの考え方です。
ただここで考えるのが水の抵抗です。ハリスから浮きまでの仕掛け糸には、水に囲まれています。つまり仕掛け糸には水圧が掛かっていますので、仕掛け糸が弛んでいたとしても、引かれたエネルギーは直線上に伝わります。仮にS字上に曲がっていたとしても、それか真っ直ぐに伸びることはないのです。
ということは小さな当たりは、ヘラブナ自身の吸い込む力の差と考えられます。そこで問題になるのがうどん餌と団子餌に出る当たりの違いです。
吸い込む力の差だとすると、団子餌の当たりとうどん餌の当たりは似ているはずです。ところが明らかに当たり方の違いとして現れるのです。さぁ困りました。
団子餌でも硬い餌ほどうどん餌に近い当たり方をします。
そこで考えを巡らせると、硬い餌ほど強い吸い込み力が必要ではないかという点です。団子餌では、浮きが戻りだしてからの当たりを取ることが多いと思うのですが、その段階では団子餌のサイズも小さくなっていますが、吸い込むと同時にバラケ易くなっているのではという点です。
バラケるほど柔らかくなっていますので、吸い込む力はそれ程必要がないために、結果として柔らかい当たりになっているのではとも思えるのですが、柔らかいほど簡単に吸い込めるはずですから、強い当たりが出てもおかしくはないはずです、さぁ困りました・・・。
そして最後に底釣りの教科書当たりとされる、戻してツンの当たり方です。どのような食い方をすると、浮きをいったん持ち上げてからツンと落とすのでしょう。
ある方は最初の吸い込みは当たりとして現れず、そのためテンションが抜けるので浮きが戻り、もう1段吸い込んだ時にツンと入るとの解説です。
誰か映像で解説して戴けないでしょうか。どうして戻してツンとした当たりが出るのか。その当たりを出す溜に戻りの良い浮きが良いとも聞きますが、戻りが良い浮きは黒線程度の小さな当たりを消してしまうと心配してしまうのですが、これもまた確証が得られないんです。
いずれにしてもバランスの底釣りの当たりは小さい。そのように思って構えていると、大きな当たりを見逃すことはないのです。ただね。私のようなドライアイのものにとっては、浮きを凝視し続けていると、目が痛くなって瞬きの頻度が増えてしまい、瞬きをしているときに当たっていることも多々起きてしまいます。
あっ!当たってた・・・なんてことが、このところ頻繁に起きてしまうんですよねぇ。困ったことです。
ドライアイも老化現象だとすると、酷くなることはあっても改善は出来ないのですから、必死になって浮きを睨み付けるのは辞めることに・・・無理かなぁ。