両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

ヘラブナ釣りを楽しむ天釣会と個人の記録であり個人的感想です。

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 ヘラブナ釣り 食用うどんを餌にする方法

 うどん餌は食用うどんとワラビうどんがありますが、今回は食用うどんについて取り上げます。


 冬期の段底の釣りでは既製品の力玉などを使われると思いますが、案外硬さが邪魔になる場合があります。反対に硬いから何度も使えるのですが、カラツン率を下げるためには柔らかいうどんが適していると思います。


 そこで食用うどんを利用する場合についてですが、袋麺ですから1袋35円程度で高くても70円までです。力玉だと実売価格としては500円程度でしょうから、とんでもなく低価格でうどん餌が手に入ります。


 袋麺をそのまま利用する事も出来ますが、粘りを増やすためには尿素を振り掛けて、うどんに尿素を吸収させます。それだけで粘りが出ますので針保ちが良くなります。ただそれでも原料が小麦ですから、力玉より極端に針保ちが悪いです。


 以前まではうどんを尿素で煮ることが一般的でしたが、尿素は温度を上げることでアンモニアに分解してしまいます。そのためうどんがアンモニア臭がします。それこそ目が痛くなるほどですが、アンモニアそのものは毒性があり、密閉した容器に保管していると、内部にアンモニアガスが溜まってしまいます。


 このアンモニアガスは可燃性で、火の近くでは爆発事故も起きる可能性のある物質ですから、アンモニアを発生させないようにするには、熱を加えなければいいので、うどんを加工する場合も、単に振り掛けて浸透させるようにする事をお薦めします。


 そして冷凍うどんを活用する方法です。冷凍うどんにはタピオカ粉がブレンドされていますので、とても粘りが強く仕上がっています。反対に粘りや硬さが強いために、そのままでは硬すぎるうどんになりますので、茹でてから使用するようにします。


 この茹で方に1つのコツがあります。経済的な事を考えないのであれば、好みの硬さになるまで煮続ければいいのですが、私のような小市民にとっては勿体ない!!となりますので、鍋に水を張りそこに冷凍うどんを入れます。それから火に掛けて沸騰させるのですが、蓋をすることで素早く沸騰させることが出来ます。


 沸騰するとそのまま待たずに直ぐに火を消してしまいます。蓋は閉めたまま30分放置します。30分経った段階で再度沸騰させてまた火を消して放置します。それを3度4度と繰り返すのも方法ですが、私の場合は2度沸騰させてから翌日まで放置しています。


 翌日硬さを確認して硬さが足りない場合は、再度沸騰させてまた放置します。太い冷凍うどんの場合は3日掛けて好みの硬さに仕上げていますが、1日で何度も火に掛けることで理想の硬さに仕上げることが出来ると思います。


 この理想の硬さに実は重要なところで、使用する竿の尺数によって硬さを変えるのです。当然長尺を使えば使うほど、遠くに餌打ちをする必要がありますので、針から飛ばない硬さが必要になります。反対に8尺程度の短竿を使用する場合は、足下にポトンと落としますので、とても柔らかいうどんが使えるのです。


 これは両うどんの底釣りでも同じ事で、尺数の違いで硬さを変えるのですが、冷凍うどんも尿素を吸収させることで、粘りを求める目のではなくて日持ちを良くさせ、時間の経過と共に柔らかくなりますので、使い分けが出来るようになります。


 讃岐うどんのような生麺を餌にする場合も、冷凍うどんと同じ方法で、沸騰と冷却を繰り返すことで理想の硬さにする事が出来ます。但し冷凍うどんよりダレやすいので、翌日まで放置する方法は辞めた方が良いです。


 ただ生麺でもタピオカ粉がブレンドされている場合は、冷凍うどんと同じ方法で理想の硬さにします。


 袋麺の中でも鍋用と銘打ってあるうどんには、鍋に入れても伸びないようにタピオカ粉がブレンドされている場合がありますので、使用するうどんの原料に何が使われているかをしっかりと確認する必要があります。


 ただのうどん餌ですが思ったより奥が深いのです。うどんの種類についても、色々と試すのも面白いと思います。