ヘラブナ釣り 感度の良い浮きと悪い浮きの違い
このところ浮きの話題を取り上げることが多いのですが、浮きにもそれぞれ好みがあると思うのです。また時期によっても使い分けることもあると思います。
私の場合はジャミが多い時期、ジャミが少ない時期、当たりがハッキリと出る時期、当たりが小さく出る時期、うどん餌、団子餌、グルテン餌と浮きを使い分けるようにしています。
どうして浮きを交換するかですが、単純には当たりが読み取れない時があるからです。感度が悪いという意味ではなくて、視認性の悪さが原因で当たりが見えないのですが、よる年波によって浮きの動きが追えず、当たりを見逃して合わせが出来ないのです。
半世紀前に使われていたような、極細のトップはまさにそれで、今では殆ど見えない浮きとなっていますが、今でも昔の名前で出ていますのような、懐かしい浮きを使用されている方を見かけます。あの浮きで当たりが取れるのだろうかと思ってしまいますが、現実的に合わせ動作が極端に少ないと感じます。
今ではヘラブナの平均サイズも大きくなり、大助との名称が付くサイズも30㎝から40㎝と変わるほどです。
別に大型だから力強い当たりが出るとは限らないので、何も平均サイズが大きくなったからとして、浮きの変更をする必要はないのでしょうが、明らかに当たりも力強く出るように感じます。
そのため視認性の高い浮きを使うべきだと思うのですが、視認性の良い浮きとは基本的にトップの形状や素材そして塗装による見やすさでしょう。
この中で特にトップの太さは視認性に直結しますので、髪の毛程度の太さではなく、少なくとも1㎜以上の太さが必要であり、抜群の視認性となると2㎜を超えてくるでしょう。
今のところボディの太さと比例してトップに太いパイプが使われる傾向にありますが、どうしても浮力が高くなりすぎて、当たりの小さい時期には使い難くなってしまいます。
そこで簡単な加工をするのですが、細いパイプトップを根元近くでカットして、太いパイプトップに変更する方法です。
それも細い胴が使われている浮きのトップだけを太くすると、感度の主に担う胴は細身ですから、感度が良くて視認性の高い浮きが出来上がります。見た目は何となく不細工ですけどね(笑)。
実は今回こんな話を取り上げるのではなくて、感度を自在に変更する方法です。
ジャミが多くて当たりの大きい時期は、オモリがしっかり背負う浮きを使用すると、ジャミの余計な当たりを消して、余計な動きをする中から的確な食い当たりを取る事が出来ます。
このような浮きの感度を高めようとして、オモリを増やして浮力を押さえる方法がありますが、実はオモリを増やすと感度が落ちてしまうのです。
確かに浮きの浮力は小さくなるのですが、オモリの量が増えていますので、仕掛け全体が鈍重となり、もとりも悪くなり当たりを消してしまうのです。
反対に細身の感度の良い浮きをジャミの多い時期に使うと、浮きが動きすぎて食い当たりの判別がし難くなってしまいます。
そこでオモリ量を減らして浮力を増やす方法を取ると、反対に仕掛けそのものが軽くなってしまって、余計な当たりが増えてしまう結果となります。
このようにオモリが重いか軽いかが、浮きに与える感度に直接影響すると考えます。
結果として浮力の高い浮きは感度が悪く、浮力の少ない浮きは感度が良いとなると思うのです。
勿論胴の張りが太いか細いかでも、水の抵抗の違いから、感度に差が出るとは思いますが、浮きを動かす前に針についた餌を吸い込む必要があります。その吸い込みに対して先にブレーキを掛けるのがオモリで、そのオモリが移動することで浮きに当たりとして現れるのですから、仕掛け全体が軽いほど当たりが出やすいのではと思うのです。
ただやはりジャミの多い時期には、感度重視ではなく鈍感浮きを使うことで、結果として釣果が良い場合が多々あります。
最後に浮力の高い浮きにオモリを足してしまうと、戻りが悪くなりますのでバランスの底釣りでは注意が必要です。
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