正月早々ですが食中毒注意!!
牡蠣を食べるとノロウイルスも食べている
*ここで使用している写真は参考写真であり汚染されている牡蠣ではありません
新年早々の話題としてはどうかと思いますが、敢えて取り上げることで注意喚起が出来ればと思いました。
寒くなり牡蠣が美味しい時期となっています。牡蠣も鍋に入れたりフライしたりと、食卓に上る機会も多いと思いますが、牡蠣は元々ウイルスに汚染されている食物である事を理解して下さい。
牡蠣に含まれる代表的なウイルスはノロウイルスです。先ずはこのポイントをしっかりと抑えておいください。
新型コロナが急速に広がり、世界的なパンデミックが起きました。この新型コロナだけでなく、よく耳にしていたウイルスには、インフルエンザ・ヘルペス・風疹・ノロウイルス・手足口病等があります。
元々ウイルスと細菌は全く別のものですが、どうも混同されている節がありますので、少しだけ解説しますと、細菌は自己繁殖できる生物ですが、ウイルスは単独では繁殖できず、他の生物の細胞に入り込むことでコピーを作り増えます。そのため手に附着していたとしても増えないのです。
そういう意味ではウイルスは生物とは言い難いのです。そのためウイルスを殺すとの表現も実は間違っていて、ウイルスの殺菌効果なんて表現も、菌ではないので本来は間違いです。まぁ理解しやすいので除菌や殺菌と表現しますけどね。
細菌は人の細胞と同じように細胞膜を持っています。その膜を破壊することで死滅します。その膜を破壊するのが抗生物質ですから、細菌感染には抗生物質が有効となります。
一方ウイルスは細胞膜を持っていないので、抗生物質は何の効果も発揮出来ないのですが、ここで誤解を生む1つの原因があり、実はウイルスにも外側に脂質で出来たエンベロープ物質があります。
このエンベロープをアルコールによって破壊することで、ウイルスを不活性化する事が出来るので、結果的に感染予防が出来るのです。
困ったことにウイルスの中には、このエンベロープを持たないウイルスがいますので、アルコールでは防げないのです。
アルコールが有効なウイルスの代表がコロナウイルス(風邪やインフルエンザ)・風疹・麻疹ウイルスです。
反対にアルコールでは不活性化できないウイルスの代表がノロウイルスで他には、ロタウイルスや手足口病ウイルス等です。
アルコールで不活性化できないウイルスに対しては、熱湯と次亜塩素酸が有効になるのですが、熱湯は98度以上で一定時間必要ですから、煮沸消毒以外意味がなく、また次亜塩素酸は、高濃度で使用すると危険ですから、消毒の意味合いでは、500㎜のペットボトルにキャップ2杯分入れて、水を500㎜で希釈したものを使います。この希釈の詳しい方法は下記を参照して下さい。
万一牡蠣にあたった場合の吐瀉物や下痢など、トイレの除菌はアルコールではなく、次亜塩素酸で消毒するようにして下さい。
アルコール除菌の方が何となく安心出来るのですが、アルコール度数は60度以上の濃度が必要です。但し高濃度が高ければ良いというものではなくて、揮発性が高すぎると除菌効果を発揮する前に揮発してしまいますので、度数が高すぎない消毒用とされているものを使用します。
ウイルスのサイズ感は理解しがたいサイズで、人の細胞が1㎜の100分の1以下で、細菌が1000分の1以下です。ウイルスに至っては10000分の以下から100000の以下のサイズとなります。そのためマスクは素通りしますので有効ではないとの話が聞こえてきますが、ウイルスは飛沫感染と表現するように、唾液に附着していますので、唾液のサイズはそんな微粉末にはなりません。唾液と共にしっかりと受け止める効果があるのです。
実際はマスクで防ぐというよりも、自らまき散らせないとの意味合いの方が強いのです。
エンベロープを持たないノロウイルスの感染で有名なのが牡蠣です。海には極普通にノロウイルスがいるのですが、多数いる海域と少ない海域があり、牡蠣の生食が出来るのはノロウイルスが少ない海域で生産されたもので、多数生息している海域の牡蠣は加熱用となっています。また生食できない海域で生産された牡蠣も、除菌された海水に一定期間飼育することで生食できるように加工されていたりします。
日本人の感覚として、新鮮であれば生食できると思込んでいるフシがありますが、汚染海域で養殖されている牡蠣は、どんなに新鮮でもノロウイルスに汚染されていますので、決してに生食はしてはいけないのです。
同様に鶏肉についても新鮮だからと鶏刺しを食べる方や提供している店がありますが、生きている間に既にカンピロバクターを体内に保持していますので、余程監理された鶏肉以外は生食できないのです。有名鶏肉料理店でも未だに食中毒を出すのも、料理人の知識不足によるものと思われます。
牡蠣について大きな問題なのが加熱用の牡蠣です。牡蠣フライ程度ではノロウイルスは不活性化できない場合があります。確実に不活性化するためには、中心部の温度が85度以上で90秒以上加熱する必要があるのです。牡蠣鍋の場合は沸騰してから入れて、3分以上加熱する必要があります。牡蠣が過熱によって小さくなるのは仕方ないと諦めて、しっかりと加熱するようにします。
オーブンで焼く場合は200度で10分以上です。焼き牡蠣は美味しいですが中心部までしっかりと焼くことです。
他の細菌などでは、冷凍することで死滅させることも出来るのですが、ノロウイルスは冷凍しても死滅しませんので、生で作った牡蠣フライよりも、冷凍の牡蠣フライの方が、十分に加熱する必要があるのです。
安全に牡蠣を食べるためには、生食用を調理するのが一番です。でも多量に食べるとウイルス量が増えますので、生食用だとしても食あたりを起こす可能性があります。
でも自己繁殖しないウイルスが生き続けていられるのはとても不思議ですよね。まぁ動物はウイルスと共存していることが多いので、通常だと人に移ることはないウイルスが、何らかの形に変異して人に移ることで、耐性のない人間はパンデミックを起こしてしまうのでしょう。
動物が多数のウイルスを持っていますので、ウイルスの専門家は一般的な医者ではなく獣医が専門になります。なのに新型ウイルスのパンデミックが起きたときに、一般の医者が出てきてウイルスの専門家が出ず、随分と間違った情報が流れたとされています。
私も新型コロナのワクチン接種を続けていました。既往症があり高齢者でもありますので、予防を推奨されるその中にいたのですが、ウイルスの専門家はワクチンの摂取は必要ないとの立場を取られています。どれが正解かは解りませんが、今年は新フルエンザワクチンは打ちましたが、コロナワクチンは休止しています。
今も多数の方が新型コロナで亡くなっていますが、マスコミが取り上げなくなったため、街中でマスクを着けている方が極端に減っています。少なくとも人の集まるところでは、マスク程度はすべきではないかと思いますし、少なくともアルコール消毒程度は必要だろうと思っています。
残り少ない命ですから、少しでも健康で長らえることが出来るのであれば、この程度の対策は必要だと思うのですが如何でしょう。
牡蠣の美味しい時期でもあり、また新年だからこそ取り上げてみました。元気で釣りに出かけられるように・・・外出すること自体が健康維持に繋がりますので、大いに釣りに行きましょう!!
外出が億劫に感じるようになると、一気に老化が進みますから注意して下さい。
来年も新年の挨拶が出来るように、自己管理はしっかりと・・・とはいえ、私は不摂生を続けていますから、胸を張っては言えないのです(T-T)。
最後に付け加えておきます。牡蠣に含まれる可能性のあるのはノロウイルスだけでなく、A型肝炎ウイルスとビブリオ菌です。十分な加熱処理をすることで防げますので、新鮮だからは全く当て嵌まりません。ビブリオ菌は海産物に多く付着しています。その昔生のシラスを食べて多人数の感染者が出て、亡くなった方も多くいました。
日本人の新鮮だから大丈夫は、なんら科学的根拠がない事を十分に理解して下さい。今風に言うとエビデンスがないのです。日本人的には科学的知見と言った方が解りやすいですけどね。
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