両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 低水温時の釣り方

 私の場合は、ヘラブナ釣りでも釣り堀専門としていますので、1年を通して釣り続けたいとの思いを持ち続けています。しかしヘラブナも自然に影響を受けてますので、水温が下がる時期はとても釣りにくくなります。残念ながら自然環境を変えることは出来ませんので、11月も後半になると食い渋りを感じるようになります。


 飼育下の金魚や鯉は、水温が10度を下回ると餌を切ります。つまり餌を与えなくするのですが、それは魚の消化機能が低水温時には上手く働かなくなり、餌を与えると死んでしまうからです。ホンの少し温かい日に餌を与えると、いつものように食ってきますが、消化機能は衰えたままですから、消化できずに転覆病を起こします。


 この転覆病は、消化しきれない餌が腸内に溜まり、腸内に異常にガスが溜まることで、姿勢が保てなくなり腹を上に転覆してしまいます。その状態が続くと水面上に腹が出てしまい。乾燥することで皮膚がただれ、餌も取れずに死んでしまいます。


 釣り堀も冬期には餌を切っている池があります。そのような池で釣りをしても、当たりが出ずに釣れなくなっています。それは至極当然のことで、水温低下によって食い気そのものが低下しているのですが、餌も撒かれていませんので、餌を食う行為そのものが衰えている時期になります。


 少しでも釣りを成立させるためには、10度を下回らない池に行く必要があるのですが、川を仕切っている釣り堀や、井戸水を給水し続けている池は、案外水温が落ちきらずに、釣りが成立します。


 少なくともアレコレと手を変えて冬期に食わせるためには、水温が10度以上が保たれている池に行くべきで、水温が10度を切る池で餌を撒くと、消化不良を起こすか、食べない餌が水底に溜まり、池の底にヘドロとして残り水を汚してしまいます。


 水温が10度以上あれば取り敢えず釣りは成立しますが、ほんの少数しか食い気は見せないはずで、尚且つ大型サイズほど低水温に強いので、小型ばかりがいる池は余計に餌をとらなくなります。


 それでも釣果を得るためには、視覚より嗅覚を刺激する餌選びをします。特にお薦めはアミノ酸の効果です。人の感じる匂いではなくて、魚は味覚に似た嗅覚を感じますので、水に溶けたアミノ酸が拡散することで、食欲を刺激して食い気を見せるようになります。


 実はこのアミノ酸は、小麦や澱粉にも含まれています。また魚粉やサナギなどにも含まれていますので、実は市販されているヘラブナ用の餌は全て使える理屈になります。な~んだってところでしょうが、より強くアミノ酸効果を発揮させるためには、ビール酵母やグリシンおアラニンがお薦めです。


 食い気の少ないときは餌を打ちすぎると逆効果になりますが、放流密度や当日のヘラブナの動きなどを観察して、攻めの釣りか待ちの釣りかを的確に判断し、1枚を釣り上げる喜びを味わうのが宜しいかと・・・。


 最後にうどん餌の場合もまぶし粉を着けすぎないことで、うどんを食ってくれるようになります。盛期の時期の半分以下で良いと私的には感じていますが、場合によっては素うどんでも良いくらいと思うことも多々ありますからね。


 当たるも八卦当たらぬも八卦と同じで、こうすれば釣れるかも知れないからやってみる。その結果釣れるか釣れないかは・・・実際は時の運って事で宜しく!!