両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 底は釣りやすい

 ヘラブナ釣りは、色々な釣り方がある珍しい対象魚ですが、狙う棚によって釣り方から餌まで違います。どの釣り方を得意とするか。またはどの釣り方が好きか。ヘラブナ釣り師によって好みが大きく違っています。


 何となくの印象ですが、両団子やセット釣りの宙釣りをされている方が多いのではないでしょうか。ただ宙釣りといっても浅棚からチョウチンまで随分と違っています。特に浅棚でも1m規定がある池では、浅くても浮きから第1オモリまで1mの確保が必要ですが、規定のない池ではカッツケ釣りをされる方もいます。


 浅棚釣りをされる方は、数釣りを基本とされているのでははないでしょうか。100枚200枚は常識範囲で、300枚400枚なんて釣果もそれ程珍しくないようです。


 時期にも寄るのでしょうが、長竿を使ってチョウチン釣りをされる方がいます。こちらのタイプは長竿を使って深場から釣り上げる、この釣り味を長く楽しむタイプと思いますが、浅棚とは明らかな違いがあるのではないでしょうか。


 この両者の違いで見えてくるのは、浅棚の釣りは早く当たりを出して早く釣り上げる事を重視でしょう。それこそカツオの1本釣りのような、回転良く釣り上げるのに適した竿選びとなるはずです。
 長竿を使ってチョウチン釣りをする方は、長く釣り味を楽しみたいのですからでしょう、まさに釣り味重視の釣り方となると思います。


 そして異端児というか、数釣りには余り適してない底釣りを愛する釣り人がいます。それこそカッツケ釣りとは両極にある釣り方だと思うのですが、静かに静かに釣るスタイルで、専門池では小当たりが確認出来るように、波除けパイプが敷設されています。
 繊細な浮きを使って微少な当たりを出し、居合抜きのように間髪入れず合わせる姿は、まさに野武士の様相(笑)。


 釣り上げるのもバシャバシャと音を立てるのは恥で、静かに静かに引き寄せてソッと取り込む。音を立てて良いのは玉に入れた一瞬だけ。釣り上げて顔を綻ばせるなんて事もなく、何事もなかったかのような雰囲気を醸し出しています。


 落ち着いた大人の釣りと表現すると、他の釣り方をされる方に失礼ですが、静かに静かに浮きを見つめる図は、哲学者の様相な~んてことはないですが、一瞬に出る当たりを今か今かと待ち続けています。


 底釣りはどうしても宙釣りに比べると当たりは小さく、前触れ当たりも殆ど出ませんので、合わせるタイミングが取りにくい釣り方ですが、そのタイミング良く掛け合わせるところに歓びがあります。


 底釣りですから餌は着底しています。そのためヘラブナは上方にしか吸い込むことが出来ませんので、否応なしに当たりは小さくなってしまうのですが、そのちいさな当たりも、全てのセッティングが上手く出来ていないと、当たりとして浮きに現れないのです。


 前準備は慎重にする必要があるのですが、仕掛けから床取りまでしっかり出来ていることで、微少な当たりも表現出来るようになります。ここまで出来ていると当たりを出すことも、それなりの釣果を得るの事も難しくはないのです。とはいうものの当たりが全くだない日もありますので、それなりに大変な日もあるにはあります。


 でも・・・実は底釣りは宙釣りより簡単なんです。それはどこの池に行っても、夏でも冬でも四季を通じて同じで釣り方で、狙うポイントは「底」しかないのです。これはとても重要なことで、宙釣りなら当日の水温や風水流と、狙う棚を迷うことになると思うのですが、底釣りは底以外の棚はありませんので、どこの池に行っても、水深の違う池に行っても、底以外狙わないのですから、とても楽な釣り方になります。


 但し狙いは底以外ありませんが、いつも同じ釣り方をしていて当たりが出せるかというと、残念ながらそこまで簡単にはいきません。団子の種類やブレンド比、丸める圧の掛け方、水分量など頭をフル回転させて、その日その池に適しているであろう餌を作り上げる必要があります。まぁこの点は宙釣りでも同じでしょうが、極端な差となって現れます。


 またうどん餌だと、うどんそのものを変える必要は少ないのですが、まぶし粉の種類や圧の掛け方に剥がれ方、これを間違うと当たりが全く出なくなります。


 いってみれば基本さえ守っていれば、狙いは底ですから迷いがないのです。そういう意味では底釣りはとても簡単!!と思うのですが、間違っていますか・・・ねぇ(笑)。


 私のように年中底釣りばかりしていますと、それなりに悩みは出てくるもので、自分なりの工夫は続けています。あくまでも机上の空論ですから、仮に釣果が良かったとしてもただの偶然で、他の釣り方をしても良い釣果が出たかも知れません。それでも人は考える葦ですから・・・考えてしまうんです。


 それを「下手の考え休むに似たり」と指摘されるんですよねぇ(T-T)・・・。