ヘラブナ釣り 仕掛け糸の話し
ヘラブナ釣りで使われる仕掛け糸は、基本ナイロン製が多いと思うのですが、このナイロンとの名称は実は商品名だと知ってましたか?
アメリカのデュポン社が世界で始めて合成に成功した繊維がナイロンです。
エレクトーンやシャープペンシルそれにホッチキスも商品名であって、そのものを表す一般名称ではないのですが、商品名が有名になりすぎた結果、商品名が通称名となったものです。
ナイロンはポリアミドのことで、ポリアミドはプラスチックの1つの種類です。このプラスチックとは原油から分離したナフサから作られるのですが、誰しも知っている石油製品であっても、原油からこんな透明なものが作られるのですが、私のような文化系の人間から見るととても不思議です。
道糸やハリスはナイロン製が一般的だと思うのですが、ヘラブナ用の仕掛け糸として、製品価格としてはどうしてあんなに価格差があるのでしょう。50m巻で1,000円以下から3,000円以上と差があり、私の使っているような50m500円程度の低価格なものでも、特に切られる事もなく、釣果が極端に悪いことも起きていません。
10尺で約3mの道糸と2本で約1mのハリスを使います。3000円の製品で約240円、1,000円の製品で80円ですから、少々高価な仕掛け糸を使っても、1つの仕掛けの金額としてはそれ程のこともありません。でも小市民な私としては、購入段階で3,000円は高い!と思ってしまうんですよねぇ。
道糸だけでなくハリスに至っても、高価な製品と低価格な製品との差は何が違うのでしょう。透明度が違うのだとしても、私は黒色も使っていますので、透明度は全く関係ないことになります。
勿論信頼度という意味では、低価格な製品を使っていると、一抹の不安があるのは確かですが、長年使い続けていても、高切れが頻発するようなこともなく、合わせ切れも特に発生せず、高級品と遜色ないと感じています。とはいえ100円ショップで売られている程度のものでも良いかとなると、やはりそうは思わないのも事実です。
ただボビン巻の500mものを海釣り用のリールに巻いていますが、それとて特に高切れすることもなく、45㎝の黒鯛や70㎝オーバーのスズキも釣り上げることが出来ています。まぁハリスだけは国産品を使っていますが、それも低価格のものですから、特に遜色ないと感じています。
ただ高級品になればなるほど、形状安定性が付加されていますので、長尺になればなるほど棚ボケしにくく、釣り始めから釣り終わりまで安心して利用できるとは思います。ただ短竿や特に細仕掛けでない限り、いわゆる道糸用とされているものであれば、それ程の差は今のところ感じていません。
実際のところ道糸の伸びよりも水深の変化の方が大きく、特に底釣りでは水深の変化は当たりに直結しますので、特にヘドロの多く溜まっている池では、頻繁に床取りのし直しをすべきです。
実は先日のことです。朝から全く当たりが出ません。いつもならそれなりに当たりを返してくるのですが、その日はなぜか当たりが出ません。今日は調子が悪いのかと思ったのですが、再度床取りをし直すと全く違っていたのです。
どうも少し凹んだところで床取りをしていたのか、それともハリスが絡んだまま床取りをしていたのか、釣り初めの段階ではしっかりと取れていたつもりでいたのです。まして当たりの出方は遠かったのですが、何枚かは釣り上げていたので、床取りが間違っていたなんて思いもせず、浮きにはなじみもしっかり出ていたのです。それなのに・・・
不思議なもので浮き下の調整をし直すと、当たりが頻発するようになったのです。やはり床取りが間違っていた事になります。
でもね。いつも不思議で仕方ないのですが、なじみ巾の出方が極端に違うことがあるのです。理想的な2節から3節出ていたのにも拘わらず、水没してみたりなじみが全く出なかったりと、床が相当荒れているのか、何かが沈んでいるのかも知れません。
不思議なことですが、しっかりと床取りをして餌落ちメモリも決めているにも拘わらず、餌が付いているのに餌落ちメモリより出る事があるんです。あれはいったいどうした状況なんでしょう。餌が取られたと思って仕掛けを回収しても、両針共に餌か対いているのです。
こんな事も宙釣りでは起きないのですが、底釣りをしていると希にですがあるんですよね。
そういえば以前底掛かりをしてハリスを切ろうとすると、重いものがゆっくりと寄って来たんです。なんと釣り台のサイドテーブルが上がってくるではないですか!!。なんと私の近くで釣っていた方が、先週落としたものだと!!
サイドテーブルなどのような大きな障害物が沈んでいると、床取りをしても正確には取れてないことにはなります。そういう意味でも目の前のポイントだけでなく、周辺部も測る必要があることを痛感しています。
以前に釣り堀の上尾園が閉園されましたが、その時の映像を見ていますと、底にそれはそれは色々なものが落ちていました。私も竹竿の穂先を落としたことがあるのですが、合わせ穂だったので、あれよあれよと沈んで行くのを見送るばかりだったのです。
上尾園の様子を見ていると、幾つもの穂先が落ちていましたので、穂先を落とすのは私だけではないなぁって見ていたのですが、携帯電話なども水没していたようです。
その様子のYouTubeを貼り付けておきますので、興味のある方は確認してみて下さい。
60年の老舗釣り堀の水ぜんぶ抜く #Shorts
仕掛け糸の話から随分とズレてしまいましたが、ハリスについても一言付け加えておきます。
途中黒ハリスを取り上げましたが、釣り場や自宅で針を結ぶのにも、黒ハリスがとても見やすくて、実際の釣果にも全く影響しません。勿論底釣りとの限定はするのですが、透明の方が良く釣れるとか、黒糸の方が良いとかの差を感じることはありません。イメージとしては透明が良いのだろうとは思うのですが、全くと言って良いほどハリスの色については、遜色はありません。
イメージとしては下針は着底しているはずですから、黒色でも関係ないのだろうと思うのですが、実際は目立つはずの上針にも食ってきます。ということは人が感じるほどヘラブナは、ハリスの色は気にしていないのではないでしょうか。
それよりも光の反射か問題かも知れません。透明であろうが色付きであろうが、キラキラと光の反射がある方が、警戒心を抱く可能性があるのではと思うのです。その一例がハリスのリンクです。縮れや癖がついたハリスは食いが極端に落ちるのです。癖の付いたところが光の反射が強いのではと想像します。
ここでもう1つ、実は団子餌に使われている麩餌は目立つのです。目立つことで集魚効果が高くなると思うのですが、餌が目立つことでハリスはそれほど目立たないのではないかと考えます。つまり食い気がたつとハリスは気にならなくなると思うのです。そのためハリスにヘラブナがスレる事が多くなり、浮きの挙動が不安定になるのではと思うのです。
反対の言い方をすると糸ズレが増えると、ヘラブナの警戒心が薄れているとも考えられるのではないでしょうか。ってことでハリスの透明性は気にしなくて良いの結論が導き出されます。
とはいえ自信を持って釣れると確信し、浮きを見続けられなければ、不思議と釣れるものも釣れなくなります。釣りに於いて疑心暗鬼でいるのは釣れない最も強い原因ですから、黒はリスを特に薦めるものではありません。こんな黒はリスで釣れるのだろうかと思うと決して釣れないのです。
これで釣れるとの自信を持つと釣果は倍増・・・・出来ると良いですね(笑)。
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