ヘラブナ釣り 数釣り至上主義からの脱却
ヘラブナ釣りには色々な大会方法があります。その多くが数釣りであり従量制でしょうか。数釣り至上主義は既に時代錯誤になっていると思うのですが、メーカーの大会でもSDGsをうたいながらも、未だに数釣り競争を展開しているのが現実です。
我が天釣会では、関西ということもあって、長寸大会としてサイズ競争をしているのですが、1枚の偶然でけでなく3枚長寸として、尚且つ運と実力が伴ってこそ勝てる。そんな様式のために、1枚目はサイズに拘わらず強制登録し、2枚目は選んだサイズを登録できますが入替なし、そして3枚目は入替可能でサイズの更新が出来るようにしています。
つまり1枚目の偶然と2枚目の選択登録の選び方、そして数が釣れる事でサイズが伸びる可能性があるので、3枚目は入替自由としています。但し検寸掛かりの負担を減らすために、もし3枚目を計って前のサイズより地位盛っても登録となり、基本サイズの更新のみ検寸出来るようにしています。
元々関西では本釣りの風習があり、㎏数による買取制やサイズによる長寸賞などがあったのです。それが今は楽釣りとなりながらも、サイズによる買取制が残っている池があります。
このように根底にサイズ競争がありましたので、大会としてサイズ競争を取り入れる土壌があったのです。
そのため腕の差が出にくく、初心者であっても優勝する可能性があり、反対に超ベテランでも勝てないことも多々起きるのです。
そんな長寸大会でも、当然スレはカウントしませんが、リャンコもアウトとしてカウントしません。地域によっては認めるようですが、メーカーの大会でのルールにリャンコ禁止が載ってないのですが、実際はどのような扱いとなっているのでしょう。
関西的にはリャクコで釣り上げると、単に下手くそ!!のレッテルが貼られます。基本うどん釣りでしたから、綺麗なツン当たりが出るのですが、そのツン当たりではリャンコで釣れる確率はとんでもなく低いのです。
それでもリャンコで釣り上げた場合は、1枚目の当たりを見逃していると解釈されて、的確な当たりを合わせられないのですから、下手くそのレッテルが貼られて、大会では無効との扱いとしています。
他の方法としては枚数限定をして、その総重量とかも良い方法だと思うのですが、誰でも勝てる可能性のある方法にすべきだろうと思うのです。
数釣り至上主義がもたらす弊害というか、失礼ながら幼稚な考え方が先行して、釣れれば良いのだとの考え方が先行し、盛り上がるようにヘラブナを集めて、カツオの一本釣りのようなカッツケ釣りや、ドボ釣りがされたりするのではと思ってしまいます。
大人の釣りとしてスマートでありたいと思うのですが、諸外国では使用する仕掛けの細さでポイント換算され、より細い仕掛けであればある程高得点となり、同じ重量の魚でも細仕掛けの人が上位となります。
ヘラブナ釣りでは仕掛け糸の規定がされていませんが、どんなに多数の枚数や重量を釣り上げたとしても、細仕掛けで釣った場合には加点される仕組みや、40㎝を超える大型サイズを釣り上げると加点するなど、単に数釣りではない競技にすべきではないかと思ったりします。
大会に対する考え方は多々あるとは思いますが、誰にでも優勝する可能性がある大会が、今の時代には合っているのではないでしょうか。
数釣り至上主義のような旧態依然の考え方から、そろそろ脱却すべきではないでしょうか。
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