ヘラブナ釣り 両うどんの底釣りの薦め
このところ土曜日に天狗池へ、日曜日には岩田池へ訪問が増えていますが、共にうどん専門池です。不思議な現象なんですが、うどん専門池ではそれこそ簡単にうどんで釣果を伸ばすことができます。ところが自由池ではなぜかうどんが不利で、団子餌に先を越される結果となっているのですが、この差はいったい何が原因なんでしょう。
単純に想像すると団子餌に慣れているヘラブナは、固形物を食う習慣がないのかもと思えるのですが、実態はそうでもなく、池のヘラブナに与える餌はペレットが使われています。つまり団子餌のような粉末は与えてないのです。
ペレットを養殖用の餌として使用しているのですから、うどん餌のまぶし粉はペレットが定番で、そのためうどんのまぶし粉でも集魚効果があり、食い気も増幅させるはずです。
そこで団子餌が使える池でも、うどん餌を成立されるには何が必要かです。今のところこれが正解と確実な答えを導き出せてないのですが、想像するに1つは底の状態が良いことです。
ある池で団子餌の底釣りをしていたのですが、ヘラブナが集まることで泡が発生しました。以前まではヘラブナが吐く泡だと思っていたのです。いわゆる泡づけと表現される現象です。
よく野池などで泡ずけがヘラブナが寄った証拠とされていて、前触れとして喜んでいたのですが、釣り堀でも泡つげが出る事で寄っていると感じていたのです。
勿論ヘラブナが泡を出すこともあるのでしょうが、実際は殆どそんなとことはなくて、底のヘドロや土を舞い上がらせることで、土中に溜まっているガスが出てきたに過ぎないのです。多分ですが多くはメタンガスだろうと思いますが、ヘラブナが底の土などを舞い上がらせることで、泡が多量に上がってくるので、まさに寄っていることが確認出来るのですが、反対に言うと簡単に底が掘れることを意味します。
つまり底の状態が良くないのです。簡単に舞い上がる程度の軽い土というよりは、釣り堀ですからヘドロの場合が多く、釣っていると数㎝から数十㎝も掘れて、浮き1本分も水深が変わる池もあります。
つまりとても軽くて柔らかいヘドロが溜まっているため、うどん餌では潜ってしまう可能性が高く、ヘラブナが寄っているにも拘わらず、餌のうどんが食えないため釣れないのではと解釈しています。
その点団子餌では体積がヘドロに沈ます、バラケて散らばりますので、餌として成立するのではと思えるのです。
ある池では団子餌で寄せて、底をしっかりと掘らせてからうどん餌に変える事で、とても綺麗なツン当たりを出す事が出来るのです。
反対にうどん池では、ヘドロの溜まり方が少なく、底が硬いイメージがありますので、最初からうどん餌が成立すると考えています。
ということはヘドロの最大の原因は、団子餌の食べ残しではないかと思えるのです。勿論池の水の循環など、綺麗な水に入れ替わることが出来るかどうかも重要なポイントですが、納竿するときに竿を拭くと思いますが、その時の汚れの付き方で、池の水がどの程度汚れているかも解ります。当然汚れが酷いほど水が汚れていますので、自動的に底にはヘドロが溜まっていると考えられます。
そこで1つの打開策ですが、浮き桟橋などで8尺や9尺が多用される池では、13尺以上の中長尺を使って、ヘドロの溜まってないポイントを選ぶ事で、うどん餌が成立するのではないかと思うのです。
実はうどん池でも中長尺の方が、綺麗な当たりが出やすいのです。それはうどん餌が食いやすい状態にあるとも考えられるのです。
団子餌に慣れているとうどんでは釣れないと思えますが、うどん餌独特の綺麗な当たりを、それも前触れもなしで突然でるツン当たりを、居合抜きのようにピシッと合わせる妙味は、何ものにも代えがたく虜になること確実と思います。是非お試し下さい。但し当たりが出ないからと簡単に諦めるのではなくて、当たりは出るものと思って、1時間2時間と責めてみて下さい。
とはいうものの駄目なものは駄目で、半日うどん餌で頑張ったのですが、食い当たりを1度も出す事が出来なくて、午後から団子餌に切り替えると、極当たり前のように釣れてきたことがあります。
しかしうどん餌が成立する事がわかると、冬期の待ちの釣りが出来るようになります。といっても私は待ったりしませんから、冬期でも攻めの釣りを展開していますけどね(笑)。
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