ヘラブナ釣り マッシュの薦め
今年の夏は猛暑続きでしたが、猛暑の中でも良い釣りが出来ましたでしょうか。10月となり猛暑を忘れていますが、これからの時期は爆釣が演じられるはずです・・・多分。
水温も30度を超えてしまうと、流石のヘラブナの食いは落ちてしまいますが、そんな場合は井戸水か湧き水が入り込むような、水温が上がりすぎない池に通うことで、安定した釣果が得られていたはずですが、これからはそんな心配もする必要がないのですが、反対に前日より水温が下がると、一気に食いが悪くなってしまいますので、如何に水温が安定しているかで釣果が変わります。
水温が安定していない場合は、食い気を全くといって良いほど見せなくなりますが、ヘラブナ釣りでは、先ずは寄せることを重要視して、私もこれでもか!と寄せに寄せる餌打ちをしていました。ただ徐々にその考え方は間違っているのではと思い出しています。
確かに餌打ちを繰り返すとヘラブナは寄り出します。場合によっては水面が真っ黒になるほど寄ってしまいますが、それはあくまでも結果であって目的ではないと思うのです。
針に着いた餌を食ってくれることで、ヘラブナ釣りは成立するのですから、多く寄せることでその確率は増えるとの考え方でした。しかし幾ら寄せても食い当たりが出ない事も多々あるのです。
これはいったいどうしたとだろうと思うのです。寄るのは食い気がある証拠のはずです。それなのに食わないのですから、根本的に考え方が間違っているのではと思うのです。
いやいや食わないのは食える状態に持ち込めてないだけですが、どうしてその状態に持ち込めてないのでしょう。とても不思議な状態ですが事実として良くある現象です。
団子餌の場合は、しっかりと締まった餌は食わないのですが、針に餌が付いてなければ釣れないのです。バラケる方が食い当たりが出しやすいのですが、どのようなバラケ方をしているのかによって、針に餌が残ってない場合があるのです。当然そんな状態では食い当たりは出ませんが、針に残そうとすると・・・当たりが出ない。さあ困りました。どうすれば良いのでしょう。
うどん餌の場合も、まぶし粉によって集魚効果が出せるのですが、そのまぶし粉を食うばかりでうどんを食わないので、結果として当たりが出ない状態になります。さぁ困りました。どうすれば良いのでしょう。
そこで考え方を少しひねってみました。ヘラブナが寄るのはあくまでも結果論として、目的はヘラブナに食い気を起こさせることに切り替えるのです。同じように見えて実は違っていると思うのです。
餌を食いたいという意識を強く持たせるには何をどのようにすれば良いかです。1つの考え方として、集魚効果を上げて先を争うように食わせる方法です。カッツケに見られる釣り方がこの典型ですが、底釣りでは底にある餌に興味を持たせる必要がありますので、単に餌打ち回数を増やしても、中や上層に集まるばかりで、底に誘導することが出来ないのです。
昔から1つの方法としてドロやノリを使って、途中で剥がさないようにして底に集める方法が取られるのですが、根気よく続けると底で当たりが出るようになるのは間違いありません。
しかし短気な私としては待てないんです。そこで1つの方法が食い気を起こさせる餌、具体的にはアミノ酸による食欲増進効果を出すことです。以前は特定のアミノ酸を使っていましたが、実はマッシュにアミノ酸が多数含まれているのです。
グルテン餌で釣れるのもマッシュの影響です。麩にもアミノ酸が含まれていますが、麩の元はグルテンです。グルテンとマッシュとではマッシュの方がアミノ酸量が多いので、食欲増進には適しているのです。
昔からじっくり待って大型を狙う場合にはマッシュが最適となっていました。それは今も変わることがなく、麩餌のようにあっという間に集めるのではなくて、じっくりと待って・・・。ってことでうどんにもマッシュをまぶし粉に使うのです。
但しそれも時と場合によって、的確な餌になる場合と見向きもされない場合もありますので、その時々の状況を見定める必要がありますが、餌箱にマッシュを忍ばせておくのも方法と考えています。
ただ漠然とマッシュを使っても良い結果にはなりません。マッシュをまぶし粉にすると簡単に剥がれてしまって、上ずって釣りにならなくなります。
上ずりを押さえるためにはチョットした創意工夫が必要です。そのヒントはちょっとだけ考えてみて下さい。他を圧倒する釣果が得られるかも知れませんよ。
人は考える葦ですから・・・。創意工夫は人が得られる楽しみの1つです。
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