ヘラブナ釣り 浮きバランスの重要性
カラツンの多くは糸ズレだろうとは思うのですが、もう一つ重要な要素が床取りの正確性です。この床取りが上手く出来ていないと、当たりが出てもカラツンになる可能性がとても高くなります。まぁこの点は誰しもが知っているところでしょうが、実はもう一つ重要な要素が浮きのバランスです。
浮きには浮力の高い浮きと少ない浮きに大別されますが、浮力の少ない浮きほど感度が良いのは間違いないでしょう。ただ感度が良いというところも曲者で、感度が良すぎるために浮きが動きすぎる場合があります。
特にヘラブナが活発に動きすぎるときは、餌の沈下速度も遅くなってしまって、途中で揉まれたり食われたりして、底まで保たない事が度々起きてしまいます。そのためヘラブナの少しでも寄ってない位置に餌を落とすのですが、アッという間に寄り餌を追いかけていく姿が見て取れます。そうなるとお手上げ状態に陥りますので、少しでも重さのある浮きを使いたくなります。
オモリ負荷の高い浮きほど感度が鈍くなるはずですが、餌の沈下速度を優先するためには感度不足は致し方ありません。となると余計に浮きバランスの取る位置がとても重要になります。
仮にトップが10節ある浮きだとすると、どの位置でバランスを取るかは決まっていないのですが、どうしても慣れというか見慣れた位置でバランスを取りたくなります。私の場合では7節目で餌落ちと決めてバランスを取り、なじむと4節目が出るように調整しています。
この調整が私の基本ですから、ムクトップてでもパイプトップでも同じ位置でバランスを取ります。しかし水温の高い時期になると、もっと浮力のある浮きが使いたくなります。その場合に困るのがトップの節の数が違うことです。
浮力のある浮きは押し並べて節の間隔が広くなります。となると10節もなく7節や6節なんて浮きもあります。この場合どこでバランスを取れば良いのでしょう。
やはりいつものようになじんで4節残る位置としたいので、6節のトップでは5節でバランスを取り1節だけなじむようにすると、4節水面に出る計算になります。ところがこの状態では1節しかなじまないのですから、残存浮力が残りすぎているので上手く当たりが出せなくなります。いや当たりは出るのですが・・・的確な食い当たりが減ってしまうのです。
結果都市ててカラツン地獄に陥ってしまい、嘆きの言葉が出るようになります。バカですよねぇ。節の間隔が広いのですから、浮きバランスをもう少し沈めて調整して、なじみももう少し深くても良いはずです。
ホンの少し浮きバランスの調整を怠ったがために、釣果が半減してしまう事があるのです。
良くある失敗はオモリの調整していてカットしすぎた時です。後1節出したいとカットすると、カットしすぎて2節出てしまうのです。再度新しいオモリが細くカットしたオモリを足せば良いのですが、ついつい・・・・面倒だと、何のことはないたったこの一動作を尾籠たることで、その日の釣果を左右してしまうのですから、面倒がらずに調整すべきなんですが、ついつい早く釣りたいとの欲が先走り、結果ドツボに陥るバカな私です。
浮きに出る当たりを的確に取れるかどうか。糸ズレなのか食い当たりなのか、その判断が出来るか出来ないかで結果は天と地ほど開きが出てしまいますが、何となく釣果が出てしまいますので、これでいいっか・・・と安易な判断に結びついてしまいます。
でもね、1節や2節のしっかりした当たりでも綺麗なカラツンになったり、1節の半分の当たり手背も上唇センターで釣れてくるのですが、これもまた浮きバランスが上手く取れてない証拠でもあるのです。
半節程度の当たりを上手く掛け合わせて、してやったりと喜ぶ事も多々あるのですが、そんな当たりしか出せない調整になっていることを自覚しなければ、良い釣果には結びつかないんです。
何れにしても、浮きそれぞれに個性がありますので、同じような調整の仕方をしていると失敗してしまいます。それぞれの浮きの個性を如何に見つけて、的確な食い当たりを表現出来るようにするか。それもまた腕の見せ所ではないでしょうか。
先日親しい釣友からどうして釣果に差が出るのかと聞かれたのですが、簡単に腕の差!って応えましたが(笑)。浮きの調整1つでダブルスコアーの釣果差が出るのもあるのです。
なんだか書いている内容は、自分のための戒めの文章になっていますねぇ(T-T)。慎重にそして丁寧な浮きバランスを取ることに致しましょう。
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