両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 景仙 桔梗 インプレッション②

 前回景仙 桔梗10尺のインプレッションをしましたが、続けて11尺も手に入れましたので違いがあるかどうかを含めて試し釣りをしました。正直どうして今まで使ってこなかったんだろうと思うことしきりです。それほど価格的にも優しくて、ヘラブナのサイズが尺以上を釣り上げるには最適です。実際大助を釣り上げてもなんら不安がないのですが、反対に小型主体では竿が勝ちすぎますので、面白みは少なくなってしまいます。そういう意味では訪問する池の平均的なヘラブナのサイズによって使い分ける方が良いかもしれません。


 先ずは第一印象と同じく操作性がとても軽いのです。硬さから来る持ち重り感を感じないのは流石と言うべきでしょうが、シマノのヘラ竿の特徴を表しているとも思えます。また価格的には低価格の部類に入る竿ですから、何らかの違和感があってもおかしくはないのですが、この竿を創作された段階での技術力の高さを感じます。


 ただこの景仙 桔梗も実は四代目で、景仙-景仙 硬式-景仙 総塗り-景仙 桔梗と進化していますが、今の段階ではとても優秀な竿と感じます。


 操作性も楽で少々の大型サイズを釣り上げても何ら不安を感じることがなく、大助サイズでも平気で釣り上げる事が出来ます。50㎝級の超大型はまだ釣り上げていまいないのですが、50㎝級は余り現実的なサイズではないので、気にする必要はないと思うのですが、野池の大型狙いでも当然軽くこなせて、場合によっては鯉が掛かったとしても安心してやり取りが出来るのではと感じます。


 勿論必要以上の太い仕掛けではどうか解りません。また根掛かりしたのを無理に外そうとすると竿が負けるでしょうから、その点は慎重になる必要がありますが、私の個人的な感想としてはとても信頼の置ける竿です。


 その信頼感はHERA Xに匹敵しますが、先重り感はHERA Xの方が強く出てしまいます。ただまだ景仙 桔梗の中長尺は使っていませんので、どの程度変化するかは未確認ですが、HERA Xの方が同尺数では先重り感があります。
 今のところHERA Xは大型主体の池ではメイン竿として利用していますが、翻弄されることなく取り込めます。多分ですが景仙 桔梗も大型魚主体の竿としても良いのではと思います。


 硬さとしてシマノでは飛天弓 頼刃があります。またダイワでは荒法師 武天がありますが、私のシュチエーションで必要を感じていませんので、今まで使ったことがなく、残念ながら比べようがないのですが、煉やHERA XやHERA Vそして紅月と比べましても、景仙 桔梗は随分と良いところに来る竿だと感じています。同じような価格帯として月光 剛がありますが、剛は使ったことがないのでなんともいえないのですが、Xよりやや柔らかいところに設定されているようです。


 使用感としては、煉は胴に乗せるタイプでXと似ています。Vは棒のように硬いと表現出来るほどの硬式で、先重り感としては最も重く感じます。紅月はこのなかで一番先が軽く、胴も比較的柔らかいと感じます。それらの中で景仙 桔梗は中間的で、先重り感を感じにくく胴も比較的柔らかいのですが、ヘラブナを掛けると思った以上にしっかりと受け止めますので、掛けてからは胴が固いと感じるほどです。 


 ダイワの硬さ体系はもう少し見やすく整理して貰いたいと思うのですが、この硬さ体系にはVがまだ載ってないです。


 先の軽さからは紅月が一番楽で、女性に使い易い硬調の竿だと感じますが、景仙 桔梗は十分に使いこなせる軽さです。反面Vは硬すぎて先重り感が強いために、取り回しが難しいのではと感じますが、まさに好みの差が出てくる野ではと感じます。


 この調子表を見る限りでは飛天弓 頼刃が突出している事がわかりますね。


 今のところ景仙 桔梗の不満点は、シマノ製の竿袋には先栓が収納できる小袋があるのですが、景仙 桔梗の竿袋には用意されていません。まぁダイワ製には全て付いていませんので同じようなものですが、あの小袋は使い出すとなかなか便利だと感じています。特許というか実用新案登録されているか解りませんが、他のメーカーも是非追随して欲しいと思う仕様です。


 今のところ取り込み重視で竿を見ていましたが、餌打ちや合わせについても及第点がつきます。というか反対に悪いところが見つけにくいのです。低価格の部類であるにも拘わらず竿の操作性は十分に納得出来るものです。
 多分ですがベテランの皆さんが使われても良い竿だと感じるのではないでしょうか。但ししっかりした竿ですから小型主体では全く面白くないでしょう。小型主体の池ではやりシマノの本式やダイワの兆が楽しめます。とはいえこの両者とも手放してしまい、普通サイズには月影・HERA SとFそしてRを使っています。


 景仙 桔梗は取り込みの時も足下に潜られることなく、少々良いサイズでも難なく取り込めます。


 景仙 桔梗もしっかりした竿でバランスが取れていますので、今のところ硬式の竿では、低価格も相まってお薦めの竿には違いありませんが、少し長めの15尺以上の竿では紅月が操作性としては軽く感じます。


 この写真も景仙 桔梗ですが、尺程度ではこのくらいの曲がりです。


 35㎝程度の竿の曲がりです。


 それが大助サイズを釣り上げると一気に曲がりました。

 この時に釣り上げたヘラブナはこちらです