両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 燃え尽き症候群

 人は歳を取ります。かの有名な一休禅師は「門松は冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」と詠みました。


 生まれ成長しやがて枯れていく。コレが運命なんでしょうが、その過程は人それぞれです。大企業でバリバリと働いていた方、中小零細企業で仕事を切り盛りしていた人、個人事業主として一家を支えていた人、やがて歳を取り仕事から離れる時期が来ます。


 男は仕事を通しての社会生活しか知りませんでしたが、組合活動しかり奉仕活動しかり社会と関わり合っていたと思っていたのに、会社から遠ざかると共に全ての社会から距離が出来てしまいます。


 まさに燃え尽き症候群が現れてしまいます。


 それこそ朝起きて朝食をとり、面白くもないテレビを見て、外出するのは女房殿との買い物だけ、帰宅してはゴロゴロと古いドラマをみているでけで、女房殿からは掃除すら簡単にできないと邪魔な存在になる。女房殿からするとどこかに行ってくれたら良いのにと煙たがられ、相手をしてくれるのは猫や犬だけなんて事にはなんってないでしょうか。


 生き甲斐とまでは言いませんが、時間を潰すという消極的選択ではなくて、積極的に打ち込めるものがあるのかどうかで、残された人生がどれだけ有意義に過ごすことが出来るのか。まさに死を待つだけの人生にならないためには何をすべきでしょう。


 最近特に思うのですが、人に必要とされるかどうかはとても大きな事で、不要とされるほど大きな失望はなく、その喪失感は身体的に影響が出てしまうほどです。誰かに必要とされる事はとても重要で、めんどくさい邪魔くさいなんてことを考えず、積極的に取り組むことで必要とされる人物になるのではと思ったりします。


 面倒な役割でも積極的に買って出ることは負担に違いないのですが、その一歩が全てを活性化させます。家庭でも町内でもそれこそ釣りクラブでもです。もともと団体は1:6:3で分けることが出来るのですが、1割の方が進んで立案し積極的に行動をします。6割の方は特に反対することもなく協力的ではあるのですが、3割の方は反対派であったり仕方なく付いていくタイプです。その積極的に活動する1割の中に入ることで、楽しい人生を送ることが出来るようになるのです。


 参考までに・・実はこの1:6:3はマーケット商法も同じで、宣伝効果として1割の値引きと6割の通常価格そして3割は他店より高く設定されているのです。スーパーマーケットの値段設定もこの方法です。


 面倒なことも買って出るとの言葉は花札からきています。勝負に負けた人が抜けて新しい人に入れ替わるのですが、上座の人の役札を買って勝負に参加することから、買って出るとの言葉が出来たとのことです。


 人生を有意義に過ごすためには、自らが進んで行動を起こすことです。実際のところ何をしていいか解らないのが普通のことですが、何をすべきかを考える前に行動を起こすのです。庭掃除や玄関掃除でも良いです。便所や風呂の掃除をしても良いのです。自室の部屋の片付けをしても良いのですが、リビングや台所は女房殿の城ですから、決して手を着けては行けない聖域です。何かしようものなら余計なことしないで!!と叱られるだけです。


 自室があるなら釣り竿を取り出して磨くのも良いでしょう。それこそ年寄りが縁側で竿を拭いている図は、どこかで見たことのあるご隠居さんの風景で、それしか用事がないのは困りますが、偶には陰干しをするのも良いかもしれません。目も見えにくくなり竿を折ってしまいそうですが・・・。


 仕掛けを作り直してもいいです。浮きを1本1本洗うのも良いことです。・・・ん?私ですか?そんな面倒なことはしていませんねぇ(笑)。でも雨の日の翌日はした方が良いような気もします。竹竿を使っていたときは、全てを陰干ししていたものですが、最近はカーボン一辺倒になってしまって、竹竿の出番は極端に少なくなってしまいました。


 毎日退屈な日々を過ごすのは困りますが、毎日釣行するほど退屈な事もありません。やはり日曜釣り師として週1回程度に留めるのが、ヘラブナ釣りも楽しいと思えるのかも知れないですね。


 でもね。時間があるのであれば、ヘラブナ釣りをもう一度見直して、いろいろと研究するのも良いものですよ。私自身自分で調べられる範囲は随分と調べました。デンプンについて知ることで私のワラビうどんが完成しました。


 まぶし粉もありとあらゆると言って良いほど研究して今に至っていますが、まだ確定的なところまでは到達できていません。全く当たらないなんてペレットだけはコレで決まりとしていますが、他のまぶし粉についてはまだ流動的です。


 浮きについても試行錯誤を繰り返しています。1つは季節要因によるヘラブナと他の魚たちの動きによって決めるしかなく、もう一つは使用する餌によって決める事になります。そのため浮き箱の中身を時期によってすっかりと入れ替えるようにしています。また南向きか北向きか、入るポイントによって使用する浮きを変更しています。


 そうそう餌の準備やうどん作りも事前に済ませていますが、そんなヘラブナ釣りに関する事をしていると、案外1週間は早く済んでいます。そんな作業する時間も実はヘラブナ釣りを楽しんでいることになります。


 そして我が天釣会の月例会の企画立案です。予算の関係があっていつも同じ事が出来ませんが、大会の賞品や早釣り大会が出来るか出来ないかなど、次回の大会でのルールなども立案し、皆さんに諮って決めるようにしています。


 大きな仕事としては釣り座の決定です。前月の大会時に抽選をしてその結果を釣り座に反映させるのですが、浮き桟橋では酔う方は固定桟橋へと変更し、障害物のある釣り座は空けるとか、ヘチの釣り座は釣れすぎるので空けるようにするとか・・・。


 こんなことも積極的に取り組むことで、会がスムーズに運営できますので、私としては負担とは感じてないのですが、唯一負担と言えば景品を購入することでしょうか。まっ仕方ないと諦めていますけどね。


 人生を少しでも有意義に過ごせるためには、自らが進んで行動することにつきます。会があれば進んでお手伝いをされるのも良いのではないでしょうか。私には関係ないと思った段階で、必要とされない人になってしまいますからね。


 生き甲斐とは必要とされる事です。何事も積極的に・・・自分の居場所を見失わないように、女性は幾つになっても必要とされ続けますが、男は無用の長物には違いないですから、自らが見つけなければアパシーシンドローム、無気力症候群に陥ってしまいますので気をつけましょう。