両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 針と餌のサイズ

 ヘラブナ釣りほど使用する針のサイズに、大きな違いがある対象魚は少ないと思うのです。それでも平均的には3号から6号でしょうか。勿論針の種類によって同じ号数でも実際の大きさには違いがあるのですが、海釣りではチヌ針と伊勢尼では随分と違っていて、チヌ針の4号が伊勢尼の10号程度ではないでしょうか。


 私が使うヘラブナ用の針は関東スレ一辺倒ですが、関東スレと改良ヤラズでは同じ号数でもヤラズの方が1つか2つサイズが大きいようです。池によって針のサイズに制限を設けている場合があるのですが、仮に5号までの規定となっていても、改良ヤラズの5号は関東スレの7号近いサイズですから、なんとも言い難しってところはありますね。


 今回は銘柄による差は無視をして、それぞれが受け取るサイズ感で良いと思うのですが、仮に4号が平均的なサイズだとしても、ある釣り人は極端に小さな針を好まれます。今では手に入らなくなっている1号以下のサイズを使用されるのです。その小さなサイズをどうして使われるかは知りませんが、使用する餌は極細うどんです。


 両うどんの底釣りも50年ほど昔には、細く小さなうどんが好まれていたように思います。場合によってはパスタを餌に使われていたようですが、使用する浮きも胴の径は2㎜~3㎜程度のススキが使われていて、トップも髪の毛と言って良いほどの極細でした。当然仕掛け全体が細くて0.2号なんてのも当たり前のように使われていたのです。


 ヘラブナの性質が変わったとは思えないのですが、その昔はそれ程ヘラブナは警戒心も強くて繊細な釣りと解釈されていたのでしょう。実際のところはヘラブナの放流量が少なかっただけと思っています。
 現代はハリスも0.5や0.6号でも平気で食ってきます。浮きもしっかりと浮力のある浮きが使われていますが、遜色ないどころか昔より随分と良く釣れるようになっていると感じます。これも放流量が増えた結果ではないでしょうか。


 ただ少し考えるのですが、団子餌を食うヘラブナの様子を見ていると、塊ではなくて周りに散らばっている、細かな粒子状のものをパクパクと食っています。となるとうどん餌もより小さな方が良いのかも知れないと考えることが出来ます。


 事実天釣会の大会に参加されている方の中にも、小さなうどんで大助を釣り上げている方がいます。その様子を見ているとやはり小餌の方が良いのかとも思えるのですが、私の基本的な考え方は、両うどんの底釣りは誤食ではなくて、積極的にうどん餌を食わせる事と思っています。そのため食わせ餌のうどんは目立たせるべきだと思うのです。


 うどんを水中で目立たせるためには色も重要ですが、ある程度のサイズが必要だと思うのです。そのためにはやはり大きめのうどんとなるのですが、実はうどんサイズも実験してみました。最大1㎝の太さのあるうどんを作ってみたのですが、思った以上に食いが悪くて使えませんでした(笑)。


 やはりどんなものにも頃合いというものがあるのでしょうね。ってことで一般的な食用うどんサイズを平均として、細うどんから伊勢うどんの太さまでを季節によって使い分けています。


 うどんのサイズが違うと当然使用する針のサイズも違ってきます。針サイズとうどんのサイズが合っていなと、針掛かりに大きな差があると感じていますので、うどんと針のサイズをマッチさせることがとても重要で、カラツンになる確率が随分と違いがあるのです。ただ押し並べて餌に対してやや大きめが針掛かりが良いようです。


 反対に針が餌から食み出すと、ヘラブナが口に入れた段階で違和感を感じ、即吐き出してしまいますので、大きすぎる針もカラツンの原因になります。何れにしても使用するうどん餌のサイズに合わせた針サイズを選ぶ、これが両うどんの底釣りでカラツンを防ぐ方法と思っています。


 またうどんサイズはこのサイズで釣れると思い込む事も重要な方法で、疑心暗鬼になっていると不思議と当たりが出ないんですよねぇ。
 餌を信じ浮きを信じ仕掛けや尺数を信じることで、当たりを出す事が出来るのですが、少しでも疑心暗鬼になるとピタッと当たりが止まるのですから不思議です。


 ただうどんサイズも色々と実験してみるのも面白く、集魚効果を早く出すためには、大きなうどんでまぶし粉もタップリとまぶし、寄りが感じた段階でサイズを落として食わせるようにするとか、大きなうどんでもまぶし粉の量を減らして、積極的に食わせる工夫など、なかなか両うどんの底釣りも奥が深いのであります。