ヘラブナ釣り 団子餌とうどん餌
関西の両うどんの底釣り専門池は、基本的に自然池ではなくく底がフラットなプール状になっています。勿論排水などを考慮した勾配がついていたりしますが、自然池のような凸凹が殆どありません。
そのため少々ヘドロが溜まっていたとしても、うどんの視認性が高くて、当たりも良く出ますので釣果が伸びます。それが同じうどん餌でも自然池の場合は、視認性の悪さのためでしょうか。当たりが少なく釣果が良くありません。
そのため底が悪い池の場合は団子餌が適していると思うのですが、団子餌ほどその使用する時期によっては、当たりが出たり出なかったりも釣果の良し悪しも極端で、うどん池のような平均的な釣果が出ない事があります。
私のようなうどん池を主に訪問していますと、団子餌を使う機会が少なくて、季節要因による水温変化や、雨や風の自然要因による変化など、その時その時の状態からの餌作りが上手く出来ず、全くの貧果に泣くことも多々あります。
これはあくまでも底釣り限定池での話で、宙釣りが可能な池では、底の状態など無視できますので、視認性などは考える必要はないはずです。
とはいっても宙釣りをしようと思わない天邪鬼ですから、何時まで経っても門外漢になってしまいます。
ただ底釣り限定池でない場合でも、底がフラットな作りの池であれば、是非うどん餌を試していただきたいのです。慣れない間はセット釣りでも良いのですが、セット釣りでは当たりが出るまで待てないので、両うどんで攻めて戴きたいのです。
これからの季節はジャミも多くなりますが、宙釣りより底釣りの方がジャミに翻弄される率は低く、勿論底釣りでも浮きが静止状態になる事はありませんが、宙釣りよりは安定しているのではと思います。
この場合のコツは、間違いなく宙釣りよりは浮きサイズを大きくすることです。それによっとカチッとした当たりが表現出来るはずですから、一度冷めされる事をお薦めします。
特にジャミが多すぎて釣りにならないときに、うどん餌で試されると良いとおもいます。慣れれば自分でワラビうどんを作るのですが、市販されている食用の袋に入っている茹でうどんで大丈夫です。
クーラーに1袋忍ばせておくだけで良いのですから、高くても1袋50円以下で手に入るはずですから、使わなかったとしてもそれ程無駄になりません。長持ちさせたければ尿素を振り掛けておくだけで日持ちします。帰宅したらそのまま冷蔵庫で保管することで、また次回の釣行時に使えます。
うどん餌に慣れるとこれほど面白い釣りはないと感じるはずです。それは浮きに出る当たり方の違いに寄るのですが、前触れもなく突然ツンと入る当たりを、瞬発力を発揮してバシュと合わせるのです。まさに瞬間の釣りで居合抜きを彷彿させます。
それが団子餌だと徐々に餌がバラケて、浮きが徐々に上がり出す事で当たりが出るまでの準備と心構えが出来るのですが、うどん餌の場合はその前当たりというか当たりが出るまでの情報が殆どなく、ある瞬間にツンと当たりが出るのです。
この瞬間の当たりを上手く合わせることが出来ると、釣り味もさることながらもう一つの楽しみが得られるのです。
当たりのサイズも黒線程度はその半分の小当たりから、大きくても1節2節入るツン当たり程度ですから、団子餌のような大きく消し込む当たりはスレ当たりになります。
大人の釣りとょうげんすると叱られますが、より難しい当たりを上手く掛け合わせるところに、底釣り師の歓びがあるのです。特にうどん餌はその傾向が強いので、これからの季節には試す良い機会だと思います。
両うどんの底釣りの虜になって戴きたいと思うのですが・・・・偏屈な釣り方でもあります(笑)。
でもね。。。。
元々ヘラブナ釣りは趣味性も高くて、昔からの釣り人は竹竿を使い、うどん箱も木製で漆塗り仕上げ、竿受けや玉の柄も竿師の業物、玉網も当然手編みを使い、浮きも当然のようにクジャクの羽です。釣り台なんて横着なものも使わず、スノコに座って浮きをも見つめる。
最近釣りを始められた方も、経済的に裕福な事を見て取れるほど、浮き箱からハリスケースに至るまで黒柿で統一されています。目が向くほど高価でしょうが・・・。その昔は金無垢で竿受けの頭を作られた事もあり、あらゆる釣りの中では趣味性の極みの世界でした。
私なんて既に竹製の竿受けや玉の柄も使わなくなりました。雨に濡れると頭が抜けなくなったり、玉が抜けないなんて事もあり、竹竿も水を含んで抜けなくなり、長いまま持ち帰る事も・・・。
そんな面倒から抜け出すために玉の柄も竿受けもカーボンに変更し、竿も当然のようにカーボンを使うようになりました。それでも一時は本調子のカーボンを使っていたのですが、最近はもっと手軽にと・・・。
趣味性から少しずつ離れていく事も実感しているのですが、両うどんの底釣りの趣味性は特に変態的ですが、常人に戻ろうとしているのでしょうか。でも両うどんの底釣りほど面白い釣り方はないと断言出来ます。
一度填まると抜けなくなると思うのですが・・・。あなたも変人になってみませんか?
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