両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り グルテン餌あれこれ

 今日からもう師走です。歳を取ると月日の流れるのがとんでもなく早くなり、それこそ駆け足で通り過ぎていく印象があります。それだけ充実した日々を過ごせていれば良いのですが、どうも無駄な過ごし方をしているような気がしてなりません。


 さて師走前後は新ベラが放流されるシーズンです。今年の天狗池にも新ベラが入りましたので良い釣りが出来そうな気がしますが、新ベラで湧く時期はそんなに長くないので如何に釣り上げるかはまたまた腐心することとなるのでしょう。
 新ベラが入ったとしても両うどんの底釣りとしては同じ事で、特別な釣り方の変化はないのですが、団子餌の場合はそろそろグルテン餌に切り替わっていることでしょう。
 自由池では段底の釣り方になるのでしょうが、底釣り限定池では釣り方そのものを変える事はないので餌の工夫で釣果が変わるのは間違いなく、その餌の工夫を間違うと1枚も顔を見ることが出来ない可能性もあります。


 そこでグルテン餌のお話です。グルテン餌はマッシュとグルテンの配合された餌ですが、元のマッシュもサイズの違いがあり、マッシュサイズが大きいほど早くバラケる餌になります。反対にマッシュが細かくなるほどしっかりとした餌に仕上がります。


 つまり待ちの釣りをするのか攻める釣りをするのかで同じグルテン餌でも使い分けをする必要があり、また寄せるために団子餌とグルテン餌のセットの釣り方も定番としてありますが、実は場合によってではあるのですがグルテン餌同士のセット釣りも考慮する必要があるのではないかと思っています。グルテン同士のセット釣りは両グルテンとは違いますがそれについてはまた別の機会に取り上げたいと思います。


 元々グルテン餌には集魚材が入りませんので集魚効果が少ないとされています。私の今までの数少ない経験でしかないのですが、グルテン餌の集魚効果が少ないなんてことはなく、マッシュ単体でも集魚効果がありますで自信を持って使う餌だと思うのですが、ある程度の集魚効果があるとしても当然集魚効果が高いのは団子系のバラケ餌の方ですが、グルテン餌だとしてもブレンドの仕方次第でバラケさせることは可能なわけです。


 ただバラケ過ぎる餌は狙った棚に誘導するのが難しくて、想定している釣り方と棚に合わせたブレンドをする必要が出てきます。勿論単体で決められるとそれに超したことはありませんが、水深や釣り方棚の取り方で思ったところに集められていない場合は、餌の選択を間違えているのですから、餌の作り方だけでなく餌選び直しもすることでょう。


 そしてブレンドする事になるのですが、この場合も元々の餌の性質を知らなければ上手く合わせる事は出来ません。餌メーカーによっては餌の重量が軽い重いバラケ性が強い弱いを比較表で表しています。
 この表を見るだけで性質が解ると思うのですが、実はあくまでもグルテン餌として比較すると重い軽いであって、他の団子餌との比較ではないことを注意しておく必要があります。それは一番重いとされているイモグルテンだとしても、団子の底釣り用の餌よりは随分と軽いのです。


 そこでもう一つの考え方としてグルテン餌と団子餌をブレンドする方法です。既にブレンドされている方も多いと思いますが、重さを加えるために底釣り用の団子餌をブレンドした場合はまだ良いのですが、グルテン餌に集魚効果を持たせるべくバラケ性の強い団子餌を混ぜた場合、思った以上に早くバラケて上ずり傾向が強く出る事があります。全体としてグルテンの含有量が減ってしまうための現象ですが、何と何をどのように混ぜるとどのような餌が出来上がるかを想定して理想の餌を作り上げることですが、またそれが思った以上に難しいと感じています。
 
 実はグルテン餌ではなくてグルテン単体で売られています。そのグルテンを他の餌にブレンドして独自のグルテン餌を作ることが出来るのです。なにもマッシュとグルテンを合わせる必要はなく、団子餌にグルテンをブレンドして自分なりのグルテン餌を作り爆釣出来たとすると、それはそれは誇らしい思いがわき上がってきます(笑)。


 また別の方法として最初に粉の状態で混ぜて餌を作るよりは、グルテン餌はグルテン餌で仕上げて団子餌は団子餌で仕上げ、その出来上がった餌を再度混ぜる方法で開き具合や集魚効果などコントロールする方法があります。その場合1対1でいいのか1対2が良いのかは混ぜるときに調整が出来ますので、案外簡単に理想的な餌が作れます。


 また団子餌を上針に使いグルテン餌を下針にして食わせるセット釣りもありますが、私は殆どこのセット釣りはしないのです。それは餌が針落ちする時間に差があるからです。
 段差の釣りの場合は上針が先に落ちて下針に着いているうどんなどを食わせる釣り方ですから、上針の餌が落ちてからの誘いも有効な方法です。ところが団子餌とグルテン餌ではその誘いが掛けられず、当然餌落ちには時間差が生まれてしまいます。両団子や両グルテンの場合は時間差で共に餌が針落ちするのですから、私のような素人では餌の打ち返しタイミングが取りにくいんです。


 そのために餌落ち時間は同じようなものにしたいので、出来るだけ性質が同じ餌を両針に使いたいのです。というか今のところセット釣りであまり良い釣りをしたことがないからってのが本音です。


 グルテン餌もマッシュとグルテンとがブレンドされている餌ですから、使用前に餌袋を上限振ってから取り出すようにしています。またグルテン同士をブレンドする場合も本当はどちらかの袋に入れ混ぜてしまうのが良いのですが、釣り場で混ぜる場合は思った以上にしっかりと混ぜなければ、摘まむ場所によって随分と違う餌になってしまいますので注意が必要です。
 このしっかりと混ぜる方法はいわゆるグルテンボールですると、餌がこぼれてしまいますので、通常の団子餌を作る餌ボールで混ぜることをお薦めします。そうすることでしっかり混ぜきることが出来ます。
 混ぜてからグルテンボールに移し替えて水を加えればいいのです。


 そして次が案外最も肝心なことかも知れませんが、水を加えてから混ぜすぎないことです。混ぜすぎるとより強くグルテン繊維が絡みますので、想定した餌以上に開かない餌になってしまいますので注意が必要です。勿論待ち率りをするためにしっかりと針保ちをするグルテン餌を作る場合は、エアーを抜いて押し練りする事でグルテン繊維が絡まって簡単には落ちない餌に変化します。この場合のグルテン餌は簡単には落ちないのですからしっかりと誘いの掛けられる餌になります。


 攻めの釣りだとしてもどのように攻めるかです。早く餌を開かせて餌打ち回数を増やす方法もあれば、何度も誘いを掛けてヘラブナの興味を高める方法もあります。どちらを選択するかで作り上げる餌が違ってくるでしょう。また季節要因も大きく関係しますので柔軟な考え方で、その場その場で対応の仕方を変えてみるのは如何でしょう。


 私の場合は忍耐力が全く足りていませんので待ちの釣りは金輪際出来ないんです。釣り場で見かけられると忙しい釣り方をしているなぁと見られる思いますが、攻めて攻めて撃沈するのであります(笑)。