両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 団子餌の常識非常識

 随分と大げさな題を付けてしまいましたがそんな大上段に振りかぶるような話題ではありませんので気楽に読んで頂ければと思います。


 先ず始めに団子餌を釣り場で作る場合はいつの時点で作られているでしょう。釣り場について道具の置き場を決めて、その後玉の用意や竿に仕掛けをセットして浮きの調整まで済ませてから団子餌を作るでしょうか。それとも何よりも先に団子餌を作るでしょうか。


 団子餌に限らずグルテン餌でもそうですが、水と混ぜ合わせた後に一定の放置時間が必要です。それは餌によって違っているでしょうが少なくとも数分は待機時間が必要なはずです。


 仮に5分後の団子餌の状態が柔らかいと感じたとすると直ぐに餌を追加して硬さ調整をしてしまいますと、今度は時間経過と共に随分と硬い餌に変化してしまいます。勿論反対に硬い餌と感じてて水を加えたりしても同じ事で時間の経過と共に変化していきます。


 その変化する時間を出来るだけ長く保つためにも、餌を作るのは何よりも先に作ってから道具の整理や仕掛けのセットをすべきだと思っています。


 それでも時間経過と共に餌は変化していきますので、大量に作った餌が変化していくのに合わせて、手を加えて自分なりの理想の餌を作ると思いますが、出来るだけ少量で餌を作ることでその変化を起こさせないようにすると理想的な餌で釣り続けられると思います。


 1度に大量に作ってしまうとその餌は1時間2時間と放置する時間が長かなって、最初に作った餌から随分と違う餌に変化してしまいます。場合によっては変化した方が良い場合もあるかも知れませんが、多くの場合は締まりすぎて食い当たりが出難いかまたはカラツンが多くなる餌に変化してしまいます。


 実際5分後の餌と30分後の餌とでは随分と違っている事を感じられたことはないでしょうか。


 グルテン餌などは特にその傾向が強くて、出来るだけ少量で作るべきと思っています。餌メーカーのマルキューでは小袋のグルテン餌がありますが1袋37gしか入っていません。計量カップでは50cc程度でしょうか。1度に50ccのグルテン餌を作るだけが良いってことでしょう。

 
 また団子餌を作ると片側に寄せるのが常識的な作り方だと思うのですが、最近特に感じることは片側に寄せれば寄せるほど時間変化が起きることです。より粘りが増すと言って良いでしょうか。勿論この場合も夏期のヘラブナがはしゃぎすぎる時期には粘りが強い方が良いと思うのですが、これから水温低下が始まりますと、とても寄りの悪い餌に変化してしまうと感じています。そのためにも出来るだけ少量の餌を作ることをお薦めしたいのですが、片側にまとめないでバラした状態を保ち、餌を付けたいときになってまとめ丸めるようにすると、粘りが強い餌になりにくいのではと感じています。


 勿論これからは空気の乾燥傾向か強くなりますので、バラケされて放置していますと乾きすぎてまとめにくい状態にもなりかねませんから、乾燥防止の桶を乗せるなどの対応は必要かも知れません。または小分けして残している餌にだけ湿ったタオルをかぶせておくのも方法と思います。


 そして先のグルテン餌ですがこちらも片側に寄せて、そこから摘まんで使用する方が多いと思うのですが、グルテン餌こそもっとばらけた状態で保持して使用するときに摘まんで針付けする。それだけで随分と当たりの出方が変わってきます。冬期こそグルテン餌といわれますが締まって開かない餌では当たりは出ないので、それこそグルテンは駄目だとの判断になりかねませんので、出来るだけグルテン餌だとしても、開く餌作りを心がける方が釣果に繋がると感じています。


 そして最後にどの種類の餌だとしてもカップに取り出す前に餌袋を上下に振って、中の餌を攪拌させてから取り出す方が良いと思います。餌は色々な種類がブレンドされていますが時間の経過と共に袋の中で分離している場合がありますので、先ずは攪拌させてある程度内容物を均等に混ぜ合わせてからカップに取り出すことで、毎回決まった状態の餌になると思います。


 厳寒期になるとヘラブナの動きは極端に止まってしまいます。それでも餌に対する興味を持たせて釣果に繋げるために、ちょっとした時間の差や餌の状態を工夫する事でその日の釣果が良くなるとすれば、たいした負担にもならないと思いますのでやらない手はないと思うのですが如何でしょう。


 そうそう団子餌等でブレンドする場合に水を加える前に餌だけをかき混ぜているとおもいますが、泡立て器を使うと至極簡単に混ぜることが出来ますのでお試し下さい。小型は100円ショップで手に入りますので是非!!