両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣りに攻略法なんてあるのか

 世にはハウ・ツー本が溢れている。当然ヘラブナ釣りに関する本も多数出ています。釣り具メーカーお抱えのトーナメンター、釣り餌メーカーお抱えのトーナメンターそれぞれが、この時期は何をすべきかどんな釣り方が適しているかなど多数出ていますし、ネットをググれば色々とヒットしてきます。
 トーメンターとして上位に入ることは絶対条件で、殿堂入りでもしなければ報酬を貰えなくなってしまいます。それこそヘラブナ釣りの成績は死活問題となっていることでしょう。
 勿論お抱え以外にもトーナメンターは多数おられますので、それぞれが色々な工夫を重ねて取り組んでおられることでしょう。


 つまり、他の人達より一歩も二歩も先んじることが何よりも増して必須条件となるわけです。そのような人達が攻略法として語っていることが、全てであるはずがないはずです。
 誰しも奥の手は明かさないのではないでしょうか。(疑り深いですか?(笑))


 となると、ハウ・ツー本は、単なる表面的なことでしかなく、入門書としては十分な情報でしょうが、ある程度の年数を重ねている人達には全て知っていることしか書かれていないことになります。そこでトーナメンターの語る攻略法となるのですが、彼らはヘラブナ釣りに命をかけているわけですから、本当のところは自分だけのものとしていると思っても間違いはないと思うのです。


 ただ、料理の本でも同じ事で、そのまま作っても美味しく出来上がらない事が多数あります。本職の料理人からレシピを詳しく聞き出しても、似たようなものは出来上がっても決して料理人の味にはならないのと同じで、どんなに詳しい釣法を伝授されたとしても、どんな餌の組み合わせを教えて貰ったとしても、やはり釣果には歴然とした差が出てしまいます。
 団子の丸め方、圧のかけ方、振り込み方、落とし込み位置、仕掛けのバランス、餌落ち目盛りの出し方など、チョットしたコツが大きな差となって釣果に響いてしまいます。


 つまり誰かに教えを受けたとしても、自分なりにどのように解釈しどのように組み立てどのように攻め込むかによって、答えは違ってくることでしょう。案外師匠より釣果が伸びるかも知れませんが、なかなか自分のものにするのは難しいようです。


 私の仕掛けと竿と餌で同じように釣り出しても、当たりの出方が全く違っていたり、釣果に歴然とした差が出ることがあります。
 この差は一体何なのか、1つは浮きに出る当たりの見定め方でしょう。当たりの出方は基本形は何も変わらないとしても、それ以外の当たりは日によって違っていると思っています。
 モタレ、ツンツン、横揺れ、食い上げと浮きには色々な動きを見せます。それは水中で何かが起きている証拠です。単にヘラブナが起こす水流かも知れません。ヘラブナのあおりかも知れません。糸ずれかジャミかも知れませんが、なにも決めつける必要はないとも思っていますが、浮きに出た反応のどれでノット来るかは合わせない限りわかりません。
 今日はどんな当たりで乗ってくるのだろうと、取り敢えず合わせてみるのが良いのではないかと思うのです。
 いくら詳しい仕掛けや餌の配合などを教えて貰ったとしても、最後の最後当たりの出方を見誤ると釣果に繋がらないと思うんです。


 取り敢えず合わせてみる


 実はその効果は、今日の当たりを見定めるためだけではなく、打ち返しの頻度を上げることで、ヘラブナに食い気を起こさせる事になります。
 以前から書いてきましたように、ヘラブナはそんなに広範囲から寄せることは出来ません。打ち返しを続けることで回遊してきたヘラブナを一時的に止める効果があるに過ぎません。1m横の人との釣果の差は、案外そんなところにあるかも知れません。


 当たりが止まったからと待ちの釣りをしていると、そのまま待ち続けるだけとなりかねませんので、当たりが出ないのなら当たりを出す努力をする以外ないのです。
 先ずは餌打ちの頻度を上げてみるのが1番手っ取り早い方法でしょう。餌や仕掛けの工夫はその次と思うのですが、案外反対に仕掛けの変更が先かも知れませんので、取り敢えず何かをしてみることで、ベテラン諸氏の意見も理解出来ていくのかも知れないと思います。


 私のようなあまのじゃくは、如何にして他人と違うことをしようかと思ってしまいます(笑)。同じ事をしていては追い着いたとしても追い越せないと思いますので。
 仕掛けの組み立て、浮きのチョイス、針の号数等々、常識とされているところから一歩踏み出してみると、自分のスタイルに合った釣り方となり、結果として釣果が伸ばせるかも知れません。
 勿論先人の知恵はバカに出来ません、そこからの工夫の方が早いのです。


 自ら特許を取れる新しい物作りより、既存にあるものを工夫して実用新案を採りに行った方が絶対に楽ですし効果的です。


 どんな組み合わせが出来るか、どんな仕掛けが作れるか、どんな餌が出来上がるか


 その工夫の結果、他の人達より頭1つ抜きんでるのはなかなか楽しいのです


 静かに優雅に釣りをしているように見せて、その内なる闘志を燃やすのもなかなか面白いのです(笑)


 攻略法やハウ・ツーをそのまま鵜呑みにするのではなく、一工夫くわえてみると新しい世界が待っているかも知れませんね