両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り ローカルルールの是非

 ヘラブナ釣りでは釣り堀で決められているローカルルールがあります。多くの場合は行儀の悪い釣り方を禁止されていたり、大針や太ハリスの禁止などヘラブナを守る事項が多いように思いますが、特に関西方面では底釣りルールや小針ルールが厳しく決められていたりします。


 野池や自由釣り場の場合はどの程度の許容範囲があるのかどうかは私は知りませんが、ベテラン釣り師は昔からこうだったからと、自分の行動範囲の中で決められている正にローカルルールか常識だとの思い込みがあるのも事実でしょう。そんな自分勝手なローカルルールを他の釣り人にまで押しつける考え方はどうかと思うのですが、最低限その釣り堀で決められているルールの範囲に留めて、それ以上の厳しいルールは人間関係を壊してしまうのではと思ったりします。


 所詮趣味の釣りでしかないのですから、趣味というと正に遊びの範疇ですから目くじらを立てる必要はないと思うのですが、自分勝手に思い込んでいるルールから逸脱するとそれはおかしいとする指摘はこの際は目をつぶっていただいて、如何に同じ趣味を通じて楽しい時間を過ごすことが出来るかどうか。ただその一点だけが重要なのではないかと思ったりします。


 ある釣りクラブでは針の掛かる位置まで厳しく取り上げていて、上唇センター以外は駄目としているのです。幾ら底釣りで綺麗な当たりを掛けていたとしても、不思議と口の横に掛かってくることもあるわけです。それが違反とされると一体どうすれば良いんだろうとなってしまいますが、その厳しさの中にどんな楽しみが隠されているのでしょう。私には到底理解が出来ません。勿論口の外から針掛かりしていたとすると、それは当然スレと同じですからカウントできないとしても、掛かる位置まで言及する行為はやはり問題ではないかと思ったりします。


 さて釣りのローカルルールとの題でスタートしましたが、ヘラブナ釣りは如何にして浮きに食い当たりを出して、それを的確に合わせるかどうかで釣果が決まってくるはずです。しかしその当たりを出すためには何をしても良いとは決していえません。
 実はヘラブナ専門の月刊誌で見た記事内容ですが、底釣り専門池にも拘わらず底を少し切った棚取りをするとか、餌が着底するまでに追い食いをさせて釣るのが良いとか、記者かテスターか知りませんが底を切った釣り方を推奨するような記事が書かれていたことがあります。多分その記者の思い込み的な部分があったのでしょうが、その記事を見た編集者もおかしいとは感じなかったのですから困ったものです。
 関東に多い自由池では正に自由なわけですから、釣れたら良い的な思い込みもあるのでしょう。しかし関西の底釣り専門池では、その部分はとても厳密なルールがきけられている池が多数あります。それを理解されていない編集者にはその記事内容が間違っているとは感じなかったのでしょう。


 関西的底釣りでは両針が着底してからの当たりを取る事が要求されていますので、その記者の書いた内容は釣り池のルールでは違反となってしまいます。とはいえ馴染み当たりはついつい手が出てしまいますので責められないのですが、初めから狙った釣り方を推奨した記事はどうかと思ったりしました。


 では次の項目はルール上は正解でしょうかそれとも間違いでしょうか。また釣り方としては合っているでしょうかいないでしょうか。


 仕掛けはたすき掛けで振り込む
 仕掛けを直線的に保つためにオモリは多段で付けた方が良い
 ハリスは長いほど餌が自然に落下するので食いが良い
 太いハリスは禁止
 浮きは浮力をゼロの禁止
 自立浮きの禁止さ
 針は極小型で吸い込ませるのがいい
 足下近くを釣る方が食いが良い
 壁面に向けて仕掛けを入れた方が食いが良い
 針外しを使った方がヘラブナを傷めない
 仕掛けの全長は手尻から40㎝以内


 さてヘラブナ釣りのルールにはどれが抵触するのでしょう。私のヘラブナ釣り歴はとても短いので昔から続くルールは全く知りません。また釣りクラブにも所属していませんのでクラブのローカルルールも全く知りません。ルールで私が目にするのは釣り堀での独自のルールだけです。


 上記のたすき掛けでの振り込みにいては昔の関西での釣り方では決められていたそうですが現代の釣り堀では少ない釣り方ではないでしょうか。またオモリの多段着けはローカルルールでは禁止されているようですが、釣り堀での禁止事項に書かれていたの見たことがありません。また1箇所に大きなオモリを着けるより2カ所に分けた方が良いとの話もよく効きますが、多段おもりのぜひはどうなっているのでしょう。
 色々な事を想定すると場合によってはルール以前の問題なのかも知れませんが、海釣りなどではごく当たり前の使われている多段シズが何故ヘラブナ釣りでは禁止されるようになったのでしょう。
 ハリス長についても長スは36㎝が常識との声が聞こえるのですが、私の知る限りでは1つの池だけが40㎝ルールを掲げているところがありますが、それ以外の池でハリス長を規定している池はありません。ただこれも底釣り用の池では落ち込みを釣ってしまうので長いハリスは駄目だと何がしかのルールのような声も聞こえてきますが、これも自由池では全く問題にされないので下針のハリス80㎝なんてこともよく聞く話です。反対に短スは7㎝や10㎝程度で段差の釣りで使われていますが、関西でも釣り堀では短い法の規定は見たことがありません。ただそんな場合でも少なくとも25㎝取るべきとの話も見聞きします。


 ハリスは細ければ細いほど釣れるのだとして、実際ヘラブナを守るという意味ではハリスが切れた方が良いのか、それともしっかり釣り上げてから針を外した方が良いのかはどちらが正解なんでしょう。釣り堀では上限の太さは決められていますが下限が書かれているのは見たことがありません。仮に細いハリスほど釣れるのだとすると、ハリス切れは無視するとして釣れる確率だけを上げるのなら、0.2号なんてハリスを使った方が良いのではないかと思えてしまいます。しかし細ハリスを使ったがためにハリス切れを起こしていると、果たしてそれはヘラブナにとって優しいとなんでしょうか。もっと太いハリスで確実に釣り上げた方が良いような気がするのです。太いハリスを禁止している池はどんな理由で上限を決めているのでしょう。


 浮力ゼロの浮きはメーカー主催の釣り大会では自立浮きと共に禁止されていると思いますが釣り堀ではとうなんでしょう。私の知る限り釣り堀ではそんな規定は書かれていないのですが、底釣りでは浮力がゼロでは釣りにならないんですよね。宙釣りでこそ意味があるのですから自由池での規定でしょうか。


 針も小型の方がヘラブナとしては吸い込みやすいはずですから、大針より良く釣れるはずですが、釣り堀では大きい方のサイズ規定が書かれていても小針の規定は書かれていません。多くの釣り堀ではマルキューが発売している餌の一発が使えないのですが、それはヘラブナが口の奥まで吸い込んでしまって、その針を外すときに傷つけてしまうから禁止になっているはずです。同じ理屈で小針は口内深く吸い込んでしまいますので、使用禁止にすべきだと個人的に思うのですが禁止されている池は知りません。
 関東の釣り堀の規定は知りませんが、ダンゴを使えるのでとても大きな針も使えるようですが、うどん池や関西の池では5号以下限定としているところが多いと感じます。それは大針によるスレを減らすためのものだと思うのですが小針規定がないのは納得出来ません。関東では針サイズ2号なんてところもあるようですが、奥深く刺さることは想定していないんでしょうか。


 足下や壁面はヘラブナの隠れ場所として絶対的なポイントですから、相当数集まっているはずです。それを狙えば簡単に釣れてくれるのですが多くの釣り堀ではルンペン釣り禁止で、またポイントに対して直角に釣ることを指定している釣り堀もありますので、壁面に寄せて釣ることは出来ません。これは多分昔の買取が当たり前だった時期の名残りではないかと思うのですが、今も大助の買取制などを取っている池がありますので池側としては禁止したくなりますね。まぁそれにあまりスマートな釣り方ではないので釣れるとしてもなんか恥ずかしいですからそんな釣り方はしませんけどね。


 針外しについてはそれぞれ考え方があるようで、水中で口を水面上に出して針外しで外す方が魚体を傷めないとの考え方をする方がいます。なんとなくスマートに見えるのかも知れませんが玉使用を限定している池もあります。それは針外しを使って上手く外せると良いのですが、失敗すると喉を突いてしまって傷つける恐れがあります。その為に池側としては玉で救って針を外して欲しいとの要望が出るわけです。ただ玉も乾いた状態で魚体に触れると粘膜が剥がれてしまいますので、必ず水で濡らしてからヘラブナを救うようにしなければなりません。


 仕掛けの全長も底釣り用としてはハリス長だけ長くてもいいとの考え方があるようです。それも規定なのかどうかは難しいと思うのですが、釣り堀で全長規定は見たことがありませんが、何㎝が常識だなんて声も聞こえてきます。


 自分の釣り方と違っているからそれは変だとか、その釣り方は禁止だとかするのはどうかと思いますが、最低限その池で許されているのであればそれでいいはずです。また池によってはお目こぼしをしてくれている池もあります。私も含めてそれに甘えてしまっている釣り人もいるのは間違いありません。ただ所詮日曜釣り師の楽しみの範囲でしかないわけですから、仮に釣り大会だとしてもある程度の許容範囲を設けても良いのではないかと思ったりします。
 余程のことがない限り釣れるための工夫は大いにしても良いような気がしています。竿規定にしても長ければ良く釣れるというものでもなく、反対に短竿はルンペン釣りに近くなりますので制限すべきでしょう。


 確かに厳密なルールですべきでしょうがそこまで目くじらを立てなくてもと思うのも事実です。私たちの大会程度では勝ったところで別に名誉でも何でもありません。参加して楽しい時間を如何に持てるかが重要だと思っていますので、大会に抽選会を行って全員に景品が行きたるようなシステムにしたり飛び賞なども考えています。


 関西は大助など買取がある池が多いので余計にルールが厳しいのかも知れませんが、関東の釣り堀でも浮き下以外のルールはあるのでしょうか。そうそう関西の買取はサイズによってだけで昔のような釣った重量による買取はもうなくなったようです。大助の買取制が残っているとしても一応本釣りではなくて楽釣りの範囲に入っているようです。


 最後に他にも色々なローカルルールが存在していると思いますが、ローカルルールは自分の周りのとても狭い範囲での常識であって普遍的なものではないと思います。そういう意味では個別のローカルルールを持ち出すのではなくて、その池で決められている範囲であれば全てOKが紳士的なルールの決め方ではないでしょうか。何れにしても日曜釣り師として楽しい1日を過ごすためにも、ロールの厳格かより和気藹々とした時間を共に過ごせる。そちらを重要視すべきと思っています。