両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 釣り場での工夫

 そろそろ朝晩もめっきり寒くなり、12月でもぽかぽか陽気だったことが懐かしくなってしまいましたが、水温も下がり出し益々釣り難くなっていく事でしょう。釣り人もそれぞれが色々な工夫をされる事と思います。
 では、まだ冬期としては入口でしかありませんが、これからの時期としてはいったい何枚のヘラブナを釣り上げると合格点が出せるでしょう。勿論単なる自己満足でしかありませんので、一概に何枚釣れたから合格とは決めつける事は出来ないでしょうが、何となくのハードルがあるような気がするんです。


 100枚200枚も釣り上げてしまう猛者は別として、今日は1日楽しめ腕も痛くなってしまったなんて嬉しい悲鳴を上げられるのは50枚から60枚程度でしょうか。50枚程度を釣り上げるには、振り込みから当たりまでの時間がとても短いはずです。
 群れている層を釣る中層やカッツケは別として、底釣りですと餌の落下時間も長くなりますので、その時間を差し引いても床に着いて直ぐに反応が出だすでしょう。
 そのような明らかに早いタイミングでの釣りとなっているはずです。勿論この数は盛期の事であり、真夏や冬期は除外すべきでしょう。
 それ以外では30枚から40枚も1つの目安と思っています。それなりの数を釣り上げるには1日中当たりが続いているはずで、相当数のカラツンを送られスレ掛かりもありと、それなりに忙しい釣りとなっている事でしょう。多分そんな日は全体に釣れているというよりは、他の釣り人との差別化が計れて1人だけ頭1つ飛び出た釣果ではないでしょうか。


 そして冬期ですが、冬期の一つ目のハードルはッ抜けの10枚でしょうか。取り敢えず10枚を上げる事に血道を上げて取り組んでしまいます。
 1枚2枚と数を稼ぎ出すのですが、どこかでピタッと当たりが止まってしまいます。頭の中でアレコレと考えるのですが、経験の浅い私には名案が浮かばず悩みの迷路に迷い込んでしまいます。
 その点ベテラン諸兄は色々と工夫されている様子で、それでも当たりが貰えなくなると綺麗に諦められているのか、もう工夫はし尽くした!と公言されて今日は駄目な日!と宣言されています。が、そんな声を聞きながら側にいる私は、必死な形相で数を稼いでいくのであります(笑)。


 私的な基準として12月から雪が降るまでは20枚のハードルを設けています。午前中10枚午後から10枚釣り上げる事が出切れば、冬期の釣りとしてはある程度納得出来ると思っています。
 ただ午前10枚午後10枚なんて平均的に釣れる事は先ずなくて、午前5枚午後15枚や午前15枚午後5枚と変則的になってしまいます。その変速な釣果を平均的に持っていく事が出来れば、冬期といえども30枚の壁に近づけると思うのですが、そうは行かないので悩み百倍となるのです。


 先日もやっと20枚の壁を越える事は出来ましたが、納得出来ない釣りが続いてしまいました。1つは大助が上がらなかったためでもあるのですが(T.T)、それより午後から大きく釣果が減ってしまい大きく撃沈されてしまったことです。
 午前の調子が続けば30枚は簡単に超えていたはずにもかかわらずです・・・いったい何が原因なんでしょうね。閉鎖空間である釣り堀ですから、ダム湖のように大きく移動するわけがないはずで、ある意味で釣り餌になれているヘラブナ達ですから、音におびえる。



 あっ!、、音に怯えていたのかも知れない



 池主が池の側にもかかわらず、ブルドーザーで地ならしをしていたのです!!
 文句を言っていた人もいたようですが、気にも留めずに釣りを続けていました。ですが考えればわかりますよね、地響きを立てて振動が池に伝わっているのですから、ヘラブナが口を使わなくなってもおかしくないのですが、困った事にこの池主は釣りをしないのです。釣りをしない池主に釣りを理解出来るわけもなく(笑)・・・・と外的要因はこの際横に置くとしましょう。(それでも大西名人は大助を釣り上げ続けていたのですから)


 私の釣り方では釣れ続ける事は少なく、何故か中休みを起こしてしまう事が多々あります。これはいったいどうした事なんでしょう。突然当たりを送ってこなくなるのです。
 どうしても当たりが続いていた状況を忘れられず、次の選択肢に結びつける事が出来ないのですが、やはりフットワーク軽く次の対策をすべきなのでしょうか。
 その見切りポイントが判断し辛いのです。



 そこで何をすれば良いのかを考えてみましょう。


 釣れ続いていたのにカラツンが増えた場合は何をすれば良いのでしょう


 1.浮き下の確認  床取りのし直しをします
 2.浮き下の調整  浮き下を1㎝ずつ伸ばしていく
 3.餌の確認    餌を小さくしていく(うどんのカット巾を狭くしていく)
 4.まぶし粉の確認 まぶし粉が湿っていると入れ替える
           荒粒から小粒に替える
           集魚効果のある物質を減らす
 5.ハリスの確認  ハリスを長くするまたは短くする
           ハリスの号数を落とす
 6.浮きの調整   オモリを減らして浮きのトップを多く出す
           オモリを減らして浮きのトップを沈める



 当たりが遠のいた場合は何をすべきか


 1.餌の打ち方   餌を小さくして回数を増やす
 2.仕掛けの打ち方 仕掛けを振り切りにする
           仕掛けを落とし込みにする
 3.餌の確認    まぶし粉を剥がれやすくする
           まぶし粉を全体に付ける
 4.ハリスの確認と浮きの調整及び浮きの交換をする



 当たりが出ない場合は何をすべきか


 1.釣り座の確認  釣り座を変わる
 2.竿の確認    竿の尺数を替える
 3.ポイントの確認 真正面から少し横にズラしてみる
 4.餌の確認    食用うどんからわらびうどんへ、またはその反対
 5.まぶし粉の確認 まぶし粉の粒の大きさを変える
           まぶし粉の種類を替える


 
 わかっているのですが、わかっていながらそれが出来ない自分がいます(T.T)。
 どうしても釣れていたときの事、釣れ続いていた浮きへの反応など、キットまた当たりが戻るキットまた釣れ出すと思い込んでしまって、次の対策が取れないでいるのです。
 まさに初心者が陥りやすい状態といえるのでしょう。私的には澄まし顔で釣り続けているのですが、内心はなんでやねん!!と悩み続けながら、次の一手に踏み出せないのです。


 現実的には1日は長い時間です。何もしないで同じ時間を過ごすとすればとても長いにもかかわらず、動かない浮きを見続けている時間のなんと短い事でしょう。


 少し前までは寒バエ釣りが盛んでした。京都南部を流れる宇治川は全国的に有数な釣り場で、ハエとしてはなかなかのサイズが上がる釣り場として、全国から釣り人が押し寄せていたものです。真冬に川の中に立ち込んで釣り続ける姿を見て、寒くないのか!と思っていた内の1人でした。
 まぁ宇治川は、琵琶湖の唯一の流出河川ですから一般的な河川より水温が高いのは間違いないのですが、真冬のそれも雪の降る中ですら立ち込んでいる姿を見るだけで身震いしたものです。*デジカメ散歩・uji_walkman より借用しました


 海釣りに比べて食べもしないヘラブナ相手に、どうしてこれほど熱を帯びてしまうのか不思議でなりませんが(笑)。釣りをしない人達から見ると、真冬の寒い時期に酔狂な事だと思われている事でしょう。
 浮きの一点を凝視し続けその浮きが何らかの反応を示してくれるだけで、まして大助でも釣り上げる事が出来れば、天にも昇る嬉しい気持ちにさせてくれるのですから、ヘラブナ釣りは辞められないですよね。


 さて、平日に色々と工夫やぼやきを混ぜながら次の釣行をアレコレと練るのですのですが、それがストレートな答えとなって返ってくるかどうか。


 また次の日曜日には竿を持つ手にチカラが入るのであります